あなたは、「い草の産地」と聞いて、どこを思い浮かべますか?

い草といえば畳。学生時代は、フローリングの部屋に憧れていましたが、歳を重ねると畳がいい!落ち着く!僕は落語家ですから、仕事先の楽屋は畳の部屋を用意していただくこと多いのです。今、住まいの分野でも、和室に、今っぽいアレンジをする「和モダンスタイル」というのが人気。例えば畳の部屋に、格子状の襖があって、オシャレな行灯。そこには布団ではなくてベッドみたいな。というか「和の文化」に関心を持つ若者が増えました。着物を着て、落語会に来る若い人見かけるし、夏の浴衣女性はもちろんですが、男性も増えました。帯の位置が、ちょっと高いかなって人多いですけど…去年の夏に帯のことを「ベルト」と言っていた若者がいました。「ベルトきつい」って言っていました…。そんな中、和歌山県白浜町で紀州産のい草を PRする「紀州いぐさプロジェクト」というのがあります。この「inoca(イノカ)」というライフスタイル・ブランドを立ち上げて「inoca SETTA(イノカセッタ)」というアイテムも販売するのですって!いったいどんなものなのか?
「紀州いぐさプロジェクト」を立ち上げた、「井戸畳店」の代表、井戸宏和さんにお話しを伺います。
晴の輔 「inoca SETTA」これはどのようなアイテムなのですか。

inoca SETTA
井戸「和歌山県南紀白浜で、私ども『井戸畳店』が一から育てた、『い草』を使い、奈良県の三郷町の『雪駄職人』さん達に、仕上げていただいている商品になります」

井戸「そうですね。夏も本当にさらっとしますし、『白癬菌・水虫』を抑制する効果もありますので、夏の履き物にはぴったりです。」
晴の輔 バリエーションがあるのでしょうか。

井戸「カラーバリエーションを48種類取り揃えております。」

晴の輔 それは「AKB」を意識されているとか?

井戸「それもよく言われますが(笑) 鼻緒に12色、裏に4色、これの掛け合わせで、48色・限定生産でございます。」
晴の輔 自分の好みに近いものが選べる。ブランド名の「inoca」どのような意味があるのですか?

井戸「『inoca』は『い草の香りを、暮らしに』というのがコンセプトです。」
晴の輔 それを略して!なるほど、い草の香りで「inoca」。「い草の香り」っていいじゃないですか。人をリラックスさせる効果ってあるのですよね。
井戸「畳には、空気を浄化したり、湿度を調整する効果などがあると言われています。」
晴の輔 井戸さんが、「紀州いぐさプロジェクト」を立ち上げました。

井戸「私たちは『畳屋』なので、原料の『い草』を自分たちで育ててみようということで始めました。」

晴の輔 きっかけは何だったのでしょう。
井戸「『い草』の主産地は熊本県。最盛期には2万軒ほどあったと言われている農家さんが、今は400軒を切っており『い草栽培』を辞めている現状があります。日本古来の敷物である、畳の原料供給が日本国内で、できないことを危惧しました。」

晴の輔 和歌山県は「い草」の産地ではないですよね。そこであえて栽培からやろうというのは、それを守ろうという気持ちからですか?
井戸「多くの畳屋さんが、それぞれに頑張って、『畳を守る』気持ちで、商売に励んでいただけたらと思っております。」

晴の輔 日本では、畳があるのが当たり前ではないですか。畳がなくなっちゃったら、それこそ「畳の上で死にたい」という言葉が言えません。それに落語のセリフにも、よく出てくるのですよ「女房と畳は新しい方がいい!」
井戸「(笑) 畳を納めた後には、大体、旦那さんがその台詞をおっしゃられます、そして、奥さんが横で笑っている。(笑)」
晴の輔 奥さんに睨まれるって部分もありますけど、やはり畳が新しいのは気持ちいいですからね。雪駄以外には販売するアイテムはあるのですか?
井戸「カードケースである、inoca CASE(イノカケース)を予定しております。」

晴の輔 いいですね!inoca CASE(イノカケース)に入れる関西でいうところの「icoca」!
井戸 (笑) そういうところです。
晴の輔 どちらで購入できるのでしょう。
井戸「6月15日から、inocaのオンラインストアで購入出来ます。

井戸「ありがとうございます。切磋琢磨して業界盛り上げてまいります。」
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
「晴の輔さんが買うなら・・・
『inoca SETTA(イノカセッタ)』 それとも 『inoca CASE(イノカケース}』 どっちだ!?晴の輔」
これは両方買いたいですね。
決めました!
買うなら「inoca CASE(イノカセッタ)」
今「雪駄」欲しいの!今使っている、雪駄の鼻緒が緩んできて、かかとが、ずいぶんすり減ってきたから、本当に欲しい!

今日は、「和歌山県白浜町から全国へ!『紀州いぐさプロジェクト』が立ち上げたブランド『inoca』とは?」というトピックスでお届けしました。この取り組みは、産地ではない場所で「い草を育てようとしている」でしょ?これで畳を守っているだけではなくて、日本の文化も守っている。守らないと畳屋さんが「店をたたむ」ことになっちゃう。それは駄目!みんなで応援しましょう!
そんな「紀州いぐさプロジェクト」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 い草の栽培は、最初から上手くいったのですか?
井戸「まるで上手くいきませんでした。『い草』は一年に一度収穫の農産物で、駄目だったら、また一からスタートしなければならないので、非常に苦労しました。」
晴の輔 素人的なイメージですと、どこかで生えてくるのかな?と勝手に思っておりました。でも商品になる「い草」を育てるのは相当に難しいのでしょうね。
井戸「自分たちだけでスタートしたのではなくて、以前から取引させていただいている『熊本』の農家さんに指導をいただきました。『やれるものならやってみなさい。そして覚悟しておやりなさい!』と言われました。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 い草と言いますと、すぐに「畳」を思い浮かびます。「い草」の魅力とは?
井戸「『畳』とは『日本人の気質』や『物の考え方』など非常に関係しています。例えば『柔道』『茶道』『華道』のように『道』が付くものには『畳』が使われております。この『畳』をしっかりと後世に残していくことが、日本人の文化、価値感を伝えることにも、つながると考えております。」

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