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2020.04.27

#108 大分県「大分県竹田市の方言がLINEスタンプに!・・・これを使えばあなたも竹田市民?!」

あなたの住んでいる町でしか通じない「方言」ありますか?

進学や就職などで地方から上京してきた時に、それまで当たり前に使っていた言葉が、実は地元でしか通じない方言だったという経験ありませんか?地方出身者は必ずあるでしょ?僕はこの逆と言うか、今でもはっきり覚えているのですが、小学校の頃は、神奈川県に住んでいて、親の転勤で関西の学校に転校しました。転校生ってやつです。体育の時間になると、自分だけ違う小学校の体操服を着ていて、周りから視線を浴びる。西日本では、あの…お手洗いの大小の「大」のことを「ばば」って言うのですよ。その言葉を覚えた時に、たまたまテレビに、「ジャイアント馬場さんが出てきたのですね。この方は、「ジャイアント」な「ばば」をするのかなー?と思ったのを妙に覚えておりまして…全国の「ばばさん」すいません…。 全国各地「その土地独特の方言」いいですよね。難しすぎてその土地でしか伝わらない言葉も多いですが、でも方言は使うと落ち着くと言うか、温かみがあります。そんな方言ですが、「大分県竹田市」がその方言を使ったLINE スタンプを作ったのだそうです。竹田市の方言って、一体どんなものなのか?

竹田市役所・商工観光課の西山泰輝さんにお話しを伺います。

 

 

晴の輔: 竹田市が、「方言のLINEスタンプ」を作ったきっかけは、何だったのですか?

 

西山「大分県竹田市は、『荒城の月』という曲で有名な瀧廉太郎先生が、少年時代を過ごしたことで知られる街です。」

瀧 廉太郎

晴の輔 竹田市生まれなのですか。

 

西山「『岡城』というお城があり、そこでよく遊んでいたことから、そのお城をイメージして、曲が作られたと言われています。」

岡城跡石垣

晴の輔 歴史的な街。

武家屋敷通り

豊後竹田の街並み

西山「そうですね。そうした文化を皆さんに知っていただきたくて、今回のLINEスタンプ作らせていただきました。」

 

晴の輔 文化を広めたい。

 

西山「関心がないと、接点もないと思いました。ですから日常的な会話の中とかLINEのやり取りの中とかで、『竹田市』に触れて頂ければと、『LINEスタンプ』に挑戦してみました。」

晴の輔 LINEスタンプは、もう日常に入り込んでいます。どのようなものがあるのでしょう。

 

西山「『せっち〜』という方言があります。」

 

晴の輔 「せっち〜」と聞くと、単純に「世知辛い」とか「せかせかしている」…そのような言葉?

 

西山「近いです。『辛い』とか『嫌だ』とかの意味です。」

 

晴の輔 仕事で「辛いな」という時には、「仕事がせっち〜な」。

 

西山「そうです。『せっち〜なあ』と言ったりします。」

 

晴の輔 他にはありますか?

 

西山「『どうくっちょん』。」

西山「(爆笑)確かにそう取れるかもしれないですけど、これは「ふざけている」とか「馬鹿にしている」とかの意味で使われています。」

 

晴の輔 「君、どうくっちょんだよ!」と使うのですか?

 

西山「そうです。」

 

晴の輔 「どうくっちょん」は響きがとても気に入りました!聞けば聞くほど、可愛く聞こえます。

 

西山「(笑)相手を『完璧に否定する』というよりは、ちょっと愛情が込められたニュアンスですね。」

 

晴の輔 一番人気のものは?

 

西山「先程の『せっち〜』ですとか『な〜え』。」

 

晴の輔 ちょっと待ってください「な〜え」?僕は今

西山「『そうだよね』です、相手が何か言ったことに対して肯定の「そうだよね」のニュアンスで『な〜え』。」

 

晴の輔 何か教えてもらったら「な〜え」と?

 

西山「そうです。そうです。」

 

晴の輔 何か分かる気がします。やはり普段から使っている言葉が一番人気になっている。

 

西山「『使い勝手』もよくて、自分自身の『様々な感情』とか『ニュアンス』を伝えやすいのが、いいのだと思います。」

 

晴の輔 「せっち〜」が一番だとすると、竹田市の人は『辛いことが多いのかな』と、一瞬思ってしまいました。(笑)そんなことはないですよね。確かに日常的にいいます。「ああ、辛いな」。

 

西山「何か『ネガティブ』なものに片寄ってしまったのですけど。(笑)それはそれで、竹田市らしいのかなと思います。」

 

晴の輔 それを「竹田市」らしいと出しているところが、ちょっと嬉しいですね!

 

西山「LINEスタンプが、独特のユーモアがある絵柄になっているので、そんなに『ネガティブ』には受け取らないと思います。」

 

晴の輔 方言から「文化」がイメージできます。使い慣れるともの凄く便利そう。

 

西山「そうですね。一般的な標準語よりは、こちらがむしろ公用語のような感じで、竹田市の人は使っています。」

 

 

 

 

 

「どっちだ!?晴の輔」。

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。

「晴の輔さんがLINEスタンプを作るなら・・・

『お天気の晴れマークのスタンプを作る』 それとも 『この番組の決め言葉【なるほどーん】のスタンプを作る』 どっちだ!?晴の輔」

 

どっちも作りたいよ。これ選ぶの面倒くさいな…選ぶの「せっち〜」な。

 

決めました!

 

 

 

 

 

「お天気の晴れマークのスタンプを作る」

 

 

これは、どちらでもいいのだけど、スタンプだから

 

 

今日は、「大分県竹田市の方言がLINEスタンプに!・・・これを使えばあなたも竹田市民?!」というトピックスでお届けしました。方言の意味を聞くと、その土地の文化が伝わってまいりますね。その方言をLINEスタンプにする。良いアイディア!アイディアの長けた(竹田)人達!

 

そんな「竹田市のLINEスタンプ」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

 

-WEB版こぼれ話し1-

晴の輔 スタンプは言葉以外に、キャラクターがいたりするのですか。

西山「『竹田のあるあるネタ』を12個用意しています。『たけだと呼ばれてイラっとする』そんな様子をユーモアあふれるイラストにしています。」

晴の輔 (笑) 兵庫県に「竹田城」がありますが、そこと勘違いされる?

西山「凄く多くて、よく『岡城』と『竹田城』を間違われて質問されます。それがきっかけで、竹田城がある『兵庫県朝来市』と『大分県竹田市』が『歴史文化パートナーシップ』を締結して交流が生まれております。(笑)よいきっかけとなりました。」

岡城跡石垣

晴の輔 仲いいのですね!

西山「仲いいのです。(笑)」

 

-WEB版こぼれ話し2-

晴の輔 西山さんがおすすめの、LINEスタンプは?

西山「『こんこ食べなぁ』です。」

晴の輔 「こんこ」という食べ物があるのですか?

西山「『こんこ』とは漬物なのです。竹田市ではお客さんが家に来た時に、お茶と一緒に自家製のお漬物を、お出しします。お客さんの手のひらに直接置くのですね。(笑)」

晴の輔 直接!(笑)

西山「年配の方など、(若い人が家を訪れてきた際、手のひらに置くと、年配の方を敬う意味で)気を使って『ずっと手のひらに置いたまま』おしゃべりします。その光景が『竹田あるある』で面白いなと思います。相手に対するおもてなし、思いやりの心の現れだと思います。」

晴の輔 いらっしゃい!の意味もあるのでしょうね。

 

西山さんが、郷土のおもてなしの心を愛していらっしゃるということが伝わってくるお話でした。こんな、心に温かな灯りを点してくれるような文化が大切に育まれることを願います。

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。