あなたは「サザエさんのまち」と聞いて、何処を思い浮かべますか?
海を
「週刊 なるほど!ニッポン」この番組が始まったのが、2018年の4月!
何と!今日の放送が100回目なんです!リスナーの皆さま感謝です。今回は「100」にちなんだ話題を探しました。見つけましたよ。今年、2020年は、国民的アニメ「サザエさん」の原作者である、長谷川町子先生の生誕100年!
それを記念し、漫画「サザエさん」全68巻が27年ぶりに復刊!さらに4月14日には、東京・桜新町にある「長谷川町子美術館」の別館として「長谷川町子記念館」が開館予定だそうです。桜新町の「サザエさん通り」も、より一層賑やかになりそうです。
この有名な「サザエさん通り」ですが、実は、福岡市にもあるんです!知っていました?長谷川町子先生にとって、福岡はどんな場所だったのでしょうか?
福岡商工会議所の三角薫さんにお話しを伺います。
晴の輔 福岡の「サザエさん通り」はどこ辺りにあるのでしょう?
三角「福岡市の西部に位置します、早良区の西新から、ももち浜までの約1.6キロの通りです。」
晴の輔 「ももち浜」って福岡行くとオシャレな地名です。東京でいうところの「お台場」みたいな。
三角「そうですね。そんな新しい街と古い街を『サザエさん通り』がつないでいます。」
晴の輔 その「サザエさん通り」には、何かモニュメントはあるのですか?
三角「長谷川町子先生とサザエさんの銅像2体が並んで、名所になっております。」
晴の輔 へえ~。そもそもサザエさんと福岡のつながりは?
三角「サザエさんの作者、『長谷川町子先生』は、100年前の1920年1月、佐賀県の多久市に生まれ、町子先生が幼少期の頃に、福岡市の今の中央区渡辺通りに転居されました。それから、長谷川家は今の早良区百道に家を建てられ、ご両親と三人姉妹一家団欒で過ごされた。しかし、1934年お父さんがご病気で亡くなられると、親せきを頼って一家で上京されます。」
晴の輔 一回、東京に来られているのですよね。
三角「当時、大人気漫画『のらくろ』の作者、田河水泡先生の内弟子となりまして、『女流漫画家・長谷川町子』が東京で誕生しました。」
三角「東京も戦争が激しくなってまいりました。疎開先がまた福岡百道の家。終戦の翌年、1946年に福岡の地元紙『夕刊フクニチ新聞』から漫画掲載の依頼がありました。そこで考案されたのが『サザエさん』。」
晴の輔 「百道」が発案の地。
三角「当時の百道は白い砂浜が続く、美しい海岸線でした。町子先生は妹さんと海岸を散歩しながら、新しい連載漫画の登場人物にサザエ、カツオ、ワカメなど海に因んだ名前を発案したと、自叙伝に書いておられます。」
晴の輔 だから登場人物の名前が海の幸なのですね。どのような暮らしをして、何を感じてきたのか…にじみ出ています。長谷川町子先生にとっては特別な場所なのでしょうね。
三角「この『百道』は町子先生にとって、家族一緒に幸せに過ごせた、大切な想い出が詰まった場所であり、また、戦争が終わり、生活は厳しい中にもやっと安らかに暮らすことができるようになった、平和の町だったのです。」
晴の輔 「サザエさん」とは、どこかで「平和」とか「家族」とかが、奥深いテーマにあるのでしょうね。
三角「一貫してマンガの中に『日々平和で、ほのぼのとした家族の出来事』というテーマが現れているのではと思います。」
晴の輔 福岡の「サザエさん通り」の今後は?
三角「『磯野広場』という場所に、『サザエさん発案の地記念碑』があります。
その『磯野広場』に『長谷川町子先生』の生誕100年を記念しまして、新たに『サザエさん』『カツオ君』『ワカメちゃん』3体の銅像を建立するべく、3月末までにふるさと納税を活用して募金活動を行っております。」
晴の輔 最終的には「マスオさん」「花沢さん」とか皆の銅像を建てたい。
三角「通りにずらっと揃うようにしていきたいですね。」
晴の輔 「タラちゃん」いて欲しいですからね。
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
「晴の輔さんが、お魚くわえたドラ猫を追いかけるなら?
『東京 桜新町のサザエさん通りで追いかける』 それとも 『福岡 百道のサザエさん通りで追いかける』 どっちだ!?晴の輔」
へへへッ、「お魚くわえたドラ猫」…今、見ないでしょ。
決めました!
「福岡 百道のサザエさん通りで追いかける」
だってね、今回放送100回でしょ、ここまで歩んだ道のりですよ。でね百道って、百の道!
今日は、「長谷川町子さん先生、生誕100年!桜新町でお馴染みの『サザエさん通り』が福岡にもある!?」というトピックスでお届けしました。長谷川町子先生の大切な思い出がつまった町、百道を♪はだしでかけてく♪ってのはどうですか?怒られますかね…。
そんな「福岡のサザエさん通り」に
それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。じゃんけんポン!
-WEB版こぼれ話し1-
三角「よくウォーキングされている方多いです。『古い町並みと新しい町並みを、歩いて楽しんでつなげたい』という思いを込めて、『サザエさん通り』としております。ここのエリアは、北は海岸線から非常にIT企業が林立するオフィス街、途中には図書館や博物館、そして大学、小中高や商店街がある福岡市では大人気のスポットであります。私が2003年当時に赴任して、地域活性化をやろうと始めたのですが、その当時は、ここが『サザエさんの発祥・発案の地』ということを知っている人はいませんでした。我々は、この百道がサザエさん発案の地であることを、まず地元の人に知ってもらおうと、2007年4月、町子先生が住んでおられた自宅の傍に、産学官民が一体となって、『サザエさん発案の碑』を作りました。そこはたまたま偶然にも、『磯野広場』という公園だったのです。今では町子先生が散歩されていた海岸線は埋め立てられ、約1㎞先のももち浜まで行かないと海はありません。」
晴の輔 えええっ?サザエさんの「磯野家」とは広場の名前から取ったとか?
三角「(笑)それは違うと思います。公園が出来たのは埋め立てが終わってからですので。当時はありませんでした。」
晴の輔 「磯野広場」は関係なく付けられていたということですか。
三角「はい。市役所で付けられました。」
晴の輔 長谷川町子先生と、名前を付けた市役所の方も、同じことを考えていたのでは。海の香りを感じると、たまたま同じネーミングが出てきた…
三角「そうですね。ホントに偶然なのです。現在、長谷川町子先生生誕100年を記念して、サザエさん発案の碑がある磯野広場に、サザエさん、カツオくん、ワカメちゃんの三体の銅像を建立するため、今年の3月末までに、ふるさと納税を活用して募金活動を行っています。予定通りに行けば、今年の秋にこの3体の銅像が完成します。1万円以上、ご寄付いただきましたら『芳名板』にお名前を載せさせていただきます。」
晴の輔 それは絶対に載せたいと思いますよ。
三角「私も家族で載せるように予定しています。」
晴の輔 3人の銅像があると、よりその町の「幸せ感」が増しますね。
三角「今後も、サザエさんメンバーの銅像が増えて、町全体が、サザエさんの漫画のように『ゆかいで楽しく だれもが住んでみたい また訪れてみたい』という町になっていくように、私も引き続き活動をしていきたいと思います。」
-WEB版こぼれ話し2-
三角「我々は地域の活性化をする上で、長谷川町子先生の想いが詰まったこの町に、何か町子先生・サザエさんの足跡を残し、街づくりに活かしたいと、活動をしてきたわけです。この想いを持って、2003年12月、東京都桜新町の長谷川町子美術館へご訪問して、当時の川口淳二事務局長へご相談をしたわけです。その時既に、町子先生は亡くなっておられましたが、町子先生と常に行動を共にされていた川口事務局長は、我々の気持ちを大変ご理解下さり、こののち、サザエさん発案の碑の設置からはじまり、福岡市百道にサザエさん通りの実現や、長谷川町子先生とサザエさんの銅像の建立をご支援くださっています。」
晴の輔 許可を得るというより、協力していただいているのですね。それで二つの「サザエさん通り」の交流がある。
三角「今では商店街同士の、交流をやっていて、桜新町では『さくらまつり』『ねぶた祭』をやっているのですが、その時は行ったり、こちらの商店街でイベントがある時には、来られたりしています。」
晴の輔 長谷川町子先生がつないでくれた縁ですね。
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