今年はどこで水揚げされたさんまを食べましたか?まさか目黒?
先日東京目黒で、開催された「第23回 目黒のさんま祭り」。行ってきました。
今年も岩手県宮古市の新鮮な「さんま」7,000匹が提供されて、それが無料で振舞われる。
さんまの形は細長いですけど、太っ腹なイベントですよ!
そもそもね何故に海の無い目黒でさんまなのか?それは古典落語「目黒のさんま」が元なのですね。どんな話しかというと、あるお殿様が目黒に行った時に、農民が焼いていたさんまの匂いに惹かれてさんまを食べたところ、美味しくて美味しくて、味が忘れられない。
数日後、そのお殿様「余はさんまが食べたいぞ」と注文すると家来はびっくりですよ、大慌て。殿が口にするのだから何かあってはいけないと、小骨など全部抜いて脂と塩気も抜いてぱさぱさのさんまを出したら、旨いわけがない。お殿様は口にして「このさんまはいずれより取り寄せた?」「はっ、日本橋の魚河岸です」「あ、それはいかん、さんまは目黒に限る!」というオチなのです。
お殿様の世間知らずを笑いにした、庶民の落語ですけどね。そんな目黒のさんま祭り、今年も凄い人でした。だってね、さんま一匹食べるのに最長4時間待ちですよ?それでも食べたいのですから、それほど新鮮で美味しいのですよ。
そんな大盛況の「目黒のさんま祭り」宮古市役所 産業振興部 水産課 課長 佐々木勝利さんにお話しを伺います。
-もの凄い人の数ですね?
佐々木「毎年凄い人出で凄いなと思います。」
-一番最初の人はどれくらいから並んでいるのでしょう?
佐々木「私は朝6時に来たのですけど、既に200mぐらいの列でした。始発の時から並ばれているとのこどでした。」
-皆さん、宮古のさんまが食べたくて。
佐々木「はい、そのようです」
-宮古のさんまを「目黒のさんま祭り」に提供するようになった、きっかけは?
佐々木「実は、一回目から三回目までは自分たちで宮古のさんまを仕入れて、開催されていたそうです。それを聞いた当時の熊坂市長が『宮古のさんまを使っているのならば、宮古市から提供させてください』と申し入れをして第四回目からお届けしています。」
-はあ~。市長は嬉しかったのでしょうか?
佐々木「北海道に三陸と、いろいろさんまの産地はありますけど、その中から宮古産を選んでいただいているということが非常に嬉しかったのだと思います。」
-それで7千匹!かなり太っ腹ではないですか?
佐々木「もともとは3千匹とか4千匹だったのですけど、増えて増えて、1日で焼ける限界が7千匹ということでMAXに達しました。」
-(笑)焼ける限界の数だったのですね!宮古のさんまの自慢・特長は何ですか?
佐々木「宮古市は本州で最東端でありますから、さんまが北海道の沖合の漁場から南下して、ちょうど脂が乗った頃にやってくるのが美味しいと言われていますね。」
-宮古ならではの食べ方はありますか?
佐々木「一般的には塩焼きなのですけど、鮮度がいい場合は刺身で食べますし、つみれ汁にしてもよく食べます。」
-ちなみに佐々木さんはどんな食べ方が一番お好きなのでしょう?
佐々木「…塩焼きです(笑)」
-(笑)
佐々木「やはりそこが王道だと思います。実は宮古の塩を作っているのですよ。ちょっと特殊な製法でとても美味しいのですよ。」
-え?それは売っているのですか?
佐々木「宮古ではスーパーとかで売っています。特にさんまに合うと思います。」
-ちょっと…今、食べたくでしょうがないです!(笑)やはりよそのさんまとは違う!?
佐々木「(笑)はい。」
-もう一つ「目黒SUNまつり」があります。あちらは気仙沼産ですけど、ライバル心はありますか?
佐々木「特にライバル意識は無いのですけど、宮古にしても気仙沼にしてもさんまの産地ですので、どちらもドンドンさんまでPRしていければいいなと思います。」
-お互いに盛り上がっていこうということですね。やっぱり塩焼き僕もそう思います。宮古市でさんま祭りは行われていないのですか?
佐々木「『宮古浜焼きフェスタ』が今度行われる予定です。」
-それは毎年?
佐々木「毎年さんまの季節、9月の後半ぐらいに行われております。岩手県の宮古市に来ていただくのがいいのですけど、『宮古さんまふるさと便』というのをやっておりますので、是非そちらをお申込みいただければと思います。ご自宅に新鮮なさんまが届きます。」
-宮古のさんまを取り寄せて、宮古の塩で食べれば完璧ですね。
佐々木「最高ですね!」
「どっちだ!?晴の輔」
スタッフの出した二者択一のお題をワタクシが選ぶというコーナー
お題は…「どこで水揚げされた秋刀魚を食べたいですか・・・「宮古のさんま」それとも「気仙沼のさんま」どっちだ!?晴の輔」
んふっふっふっ、
…決めました。
「どっちも」
選べないですよ!(苦笑)どっちのさんまも食べたいです。というか、このお題に腹ワタ煮えくり返っています。
今日は、「秋刀魚は宮古にかぎる!?」というトピックスでお届けしました。
岩手県宮古市で開催の「宮古浜焼きフェスタ」今年は9月23日(日)です。
それから「さんまふるさと便」を使えば自宅に新鮮な「さんま」を届けてくれますので、是非ご利用くださいね。
ここでワタクシからのお知らせです。来たる9月24日(祝月)、岡山県津山市で『立川晴の輔独演会』を開催します。場所はグリーンヒルズ津山 夕方4時開演。詳しくは晴の輔HPで。岡山 山陽放送をお聴き皆様、是非 宜しくお願いします。
それでは次回もお会いしましょう!
花の都東京より、立川晴の輔でした~
2025.06.09
#375 「北海道浦臼町の若手農業者グループが開発した新しい調味料!『sosogu』とは?」の巻
あなたがよく使う調味料って何ですか? 編集長の立川晴の輔です。食事をする時に、様々な味の変化を与えてくれる調味料。 代表的なのは、砂糖、塩、酢、醤油、味噌、ですか...
2025.06.02
#374 「兵庫県西宮市の子どもたちに大人気の『ようかいカード』とは?」の巻
あなたは「妖怪」と聞いて、何を思い浮かべますか? 編集長の立川晴の輔です。「妖怪」という言葉を辞書で引くと「人の理解を超えた不思議な現象や不気味な物体」とあります。...
2025.05.26
#373 「愛知県の『華麗なるまち稲沢』で実施されているご当地グルメデジタルスタンプラリーに迫る!」の巻
あなたは『まち歩きツアー』に参加したことがありますか? 編集長の立川晴の輔です。今回の「週刊なるほど!ニッポン」は、愛知県稲沢市を取り上げます。「稲」に、沢田研二さ...
2025.05.19
#372「四季折々の自然が楽しめる箱根で、無気力なアートが爆発している!?」の巻
あなたは最近、美術館に行きましたか? -編集長の立川晴の輔です。いやあ~気持ちいい!私今どこにいるかと言うとですね、彫刻の森美術館の中にある森の足湯。足湯に浸かって...
2025.05.12
#371「秋田県大館市で誕生した新しいご当地フード!『館コロ』に迫る!」の巻
あなたは「秋田県のご当地グルメ、ご当地フード」と聞いて、何を思い浮かべますか? 編集長の立川晴の輔です。「秋田県の代表的な食べ物は?」と聞かれたら恐らく最初に浮かぶ...