その駅、その地域にゆかりのある「発車メロディ」。JR豊田駅のものはなんと市職員が作っていた!
電車に乗る時、何気なく聴こえてくる「発車メロディ」到着メロディとか駅メロなんて言い方もあります。これ意識して聴くとその地域にゆかりのある曲が流れてくることが多いのですよね。
代表的なのは山手線の恵比寿駅。あの発車メロディがエビスビールのCMでおなじみの「第三の男」。僕が知っているのは西武新宿線の上井草駅。そこはガンダムなのですよ!「燃え上れ~♪燃え上れ~♪」駅員さんが思わず「アムロ行きます~」なんて言っちゃわないかな?そんなことは無いですね…
京浜東北線の蒲田駅では、かつて松竹蒲田撮影所があったことに由来して、「蒲田行進曲」。では、東京都立川市にある「JR西立川駅」はユーミンの「雨のステイション」!この名曲の歌詞は、西立川駅を舞台にして作詞されたそうです。
そして東京日野市にある「JR豊田駅」、ここの「発車メロディ」は、童謡「たきび」なんです!
「たきび」という歌は、中野区の風景をもとに作られたということは聞いたことあるのですけど、なんで「JR豊田駅」の「発車メロディ」が童謡「たきび」なのか?日野市役所 産業振興課 佐野雅夫さんにお話しを伺います。
-なんで「たきび」になったのでしょうか?
佐野「作詞の巽聖歌が岩手の紫波郡で生まれたのですけど、昭和23年に日野の旭が丘に転居してきまして、それから亡くなる昭和48年まで日野市で暮らしておりました。それがまずきっかけです。巽聖歌さんが亡くなられて住んでいた家が古くなったので、取り壊されることになった時に、彼を偲んで地元の有志が『たきび会』を結成し、詩碑も作りました。」
-旭が丘の公園に作られたのですか?
佐野「そうです。その流れで毎年12月に『たきび祭』をやっています。」
再チャレンジ!日野 旭ヶ丘中央公園のたきび祭にお邪魔してきました。童謡「たきび」を作詞した巽聖歌。戦時中疎開先として日野市旭ヶ丘に移住。現在は旭ヶ丘中央公園には歌碑があります。また豊田駅の発車メロディーにもなっています。#たま発 #日野市 pic.twitter.com/6G3deTCO0N
— ユウ子𓅫 (@yuko_tama) December 10, 2016
-でも豊田駅の発車メロディを【たきび】にするのは誰かが言い出したわけですよね?
佐野「そうですね。地元の旭が丘商工連合会の当時の副会長の方が、地域住民に署名活動をしまして」
-市民の要望で【たきび】が発車メロディになったのですね?
佐野「そうです。地元からの発案で市に話をして、そこからJRに持っていき2008年より発車メロディとなりました。」
-電車に乗るのを忘れてしまいそうな和むメロディですよね(笑)。
佐野「そうですね(笑)ほっとしますよね」
-満員電車でも心がほぐれて乗れるようです(笑)。でもこれ演奏はどなたかに頼まれているのですか?
佐野「いえこれがですね、当時のうちの『まちづくり部』の関田和男部長が大変ピアノが得意な方でして、弾いてくれたのです。」
佐野「電子ピアノだったと思うのですけど、自宅から持ってきて市役所内の会議室で弾いたのをパソコンで取り込んだという形です。」
-えっ?会議室で作ったのですか?
佐野「そうなんですよ、また部長の発案で『上り』と『下り』あるよね?と部長自ら2つパターンを作ってきてくれました。」
-普通、スタジオ借りたり専門の方に依頼したら予算かかりますよね?
佐野「100万円は超える額になってしまうでしょうね。」
佐野「(笑)多分出ていないと思います(笑)」
-中央線と言えばオレンジ色ですから、あの色がたきび色に見えてまいります。
たきびは都心に住まわれている方はまずされないですよね。
佐野「『たきび祭』では実際にたきびをして焼き芋とかやっています。駅で『たきび』のメロディ聴いて、たきび祭りにお出でください!」
-素晴らしい!完璧です!
「どっちだ!?晴の輔」
スタッフの出した二者択一のお題をワタクシが選ぶというコーナー
お題は…「晴の輔さんの最寄り駅で発車メロディに採用したいのは・・・「地元にゆかりのある曲」それとも「落語の出囃子」どっちだ!?晴の輔」
ふっふっふっふっふっ、あのね、最寄り駅でね、出囃子は聞きたくないですよ(苦笑)。
…決めました。
「地元にゆかりのある曲」
そりゃ地元ですよ、地元。大体ね発車メロディが流れている場所は【ホーム】だ!
今日は、「あの駅の発車メロディは、東京日野市の職員が作っていた!?」というトピックスでお届けしました。
そうだ、佐野さん一押しのビールがあるそうなんです。それが多摩地域最古のビールである「豊田ビール」。それを復刻したそうです。豊田駅の発車メロディ「たきび」を聞きがてら、それを飲みに行くのはいかがでしょうか?
今年も12月頃「たきび祭」行われるそうです。そちらも是非!
それでは次回もお会いしましょう!
週刊なるほど!ニッポン 編集長・立川晴の輔でした!
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