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2020.01.03

ひきこもり支援を行う山口県宇部市の活動とは?

山口大学 大学院 医学系研究科の教授で、NPO法人「ふらっとコミュニティ」の理事長 山根俊恵さんに詳しく伺いました。

ひきこもりが抱える問題とは?

現在「ひきこもり家族」が抱える問題は、親が働いている間は金銭面もコミュニケーションもよかったが、その後親が年金生活に入ると、自分の生活で目一杯なのに、こどもの生活もみなくてはいけない。ということ。長期化することによって、家族との関係が希薄になり、こうなった原因は親にある。と子供が暴力を振るうケースもあるそうです。ひきこもりの方はなにかしらの疾患があるようには見えません。だから親御さんが、叱咤激励をしたり、どうしてお前は・・と価値観の押し付けをしてしまうと、ひきこもり本人はどんどん親との会話の機会を減らしていくと山根さんはおっしゃっていました。

ひきこもり家族支援で大切にしていることとは?

ひきこもり家族支援で大切なことは、子供と親御さんとのコミュニケーションの回復が第一段階。家族教室に出て、家族会に入ってそこで終わってしまうところが多いそうですが、その後の対応が大切になってきます。ひきこもりがどうして起きたのか、精神疾患なのか、大人の発達障害なのか良かれと思ってやっていることが本当にいいのか?など背景の理解をおこない、具体的な対応を探っていくことが必要不可欠です。山口県宇部市では、背景の理解を行い、毎月親御さんのフォローを行いながら支援を行っているそうで、親子の会話が増えてきたらその後本人フォローに入っていくんだそう。現在では、フォローを受け、ひきこもりを抜け出し仕事をしている人も多いんだそうです。

ひきこもりは何かしらの生きづらさを感じており、まず何がつらいのかを理解するように本人と適度な距離で対話をし、身近な相談機関へ行って欲しい。と最後に山根さんはおっしゃっておりました。

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    パーソナリティ
    • 中村こずえ
      中村こずえ
      中村こずえ

      中村こずえ

      10月1日生まれ 天秤座。TOKYO FMアナウンサー出身。
      10代のころから今に至るまで、日本各地を旅し、47都道府県すべて訪れている。海外旅行も大好き。
      美味しい顔を見たくて(本当食べることが好きで)料理好きに。
      ワーキングマザーとして「簡単・テキトー・安い・早い・うまい!」をモットーとしたレシピ本を三冊出版している。
      スポーツはテニス、スキー、ゴルフ…すべて夫がコーチ!
      朗読の舞台公演や、講師の顔も持つ。

    • 立川晴の輔
      立川晴の輔
      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。