毎週1人のゲストをお迎えしてお話する「はぴまカフェ」。

今週のゲストは、ヴァイオリニストの式町水晶さん。世界的なヴァイオリニスト、中澤きみ子さん、中西俊博さんの指導を受け演奏家、作曲家としての才能が開花。現在はコンサートと楽曲制作で多くの人たちに生きるメッセージを届け続けています。

ヴァイオリンと出会うきっかけはピアノ？

自分でも意識していない時に体に力が入っていることがおおく、上半身の麻痺より下半身の麻痺のほうがひどく、４歳のころ式町さんのお母様が指のリハビリのためにヴァイオリンを始めたそう。

もともとピアノを習っていたそうですが、左右対称にまず姿勢を保ち左右均等に指を同じ位置で動かすそうですが、体幹もなくできなかった。ピアノの先生から「ピアノは難しいんじゃないか？」という話を受けたんだとか。その帰りがけにヴァイオリンを見てそこからヴァイオリニストとしての道がスタートしたそうです。お母様のひらめきがなかったらこの美しい音色は聞けなかったかもしれません。

奇跡の一本松が描かれたヴァイオン音色とは？

東日本大震災で出たガレキや流木で作られたヴァイオリンをコンサートで演奏している式町さん。このヴァイオリンの裏には陸前高田の奇跡の一本松の絵が。ヴァイオリンの中に入っている魂柱と呼ばれる音を伝えるための大事な部分が陸前高田市の奇跡の一本松でできているそうです。海に浸かった木というのは音が出にくい可能性があるもの。だけどこの木は音がでて、普通のヴァイオリンにはない暖かさ・思いがこもっているというのが初めて弾いた時思ったそうです。放送では、ライム・ライトをこの津波ヴァイオリンで弾いてくださいました。暖かくも懐かしい、心にすっと染み渡る演奏で午後のひとときにぴったりだったんではないでしょうか？