羽田美智子のいってらっしゃい

2026.04.04

2026年3月30日週 テーマ「名刺」

お仕事の時、初めて会う方と、挨拶に続いて、お互いに差し出すもの、『名刺』についてです。

 

■今週(3/30~4/3)のテーマ:『名刺』

3/30(月) 『名刺の語源』   

 

『名刺』という漢字ですが、“名前の名”に“刺す”と書きますよネ。

この字を見て、“どうして「名前を刺す」って書くんだろう・・・?”って、疑問に思われる方、

いらっしゃるかと思います。私もその1人です。

 

この『名刺』という言葉の語源ですが、名刺のルーツとされる、古代中国にあるといわれてます。

例えば、『名刺』の『名』という字は、「名前」という意味ですが、

『刺す』という字には、「記す」や「告げる」、「差し出す」といった意味があるそうなんです。

そこから『名刺』とは、「名前を記したもの」ですとか、

「自分の名前を知らせるためのもの」という意味で、

“名を刺す=名刺”という言葉が使われるようになった・・といわれています。

 

他にも、訪問先の相手が不在だった時、来たことが分かるように、

竹の札に「自分の名前」を書いて、玄関などに刺していったそうです。

そこから“自分の名前を記した木の札を差し出す”という意味で、

『名刺』と呼ばれるようになった・・・ともいわれています。

 

さらに、お役人が目上の人と会う際に、「刺す」と書いて「刺(さつ)」と読む木の札に、

「自分の名前」を書いて、それを持って面会をお願いするという習慣があったそうなんですネ。

これを『名刺』の始まりとする説もあるそうです。

 

【感想】

私は職業柄、名刺を持ったことがないんですが、

名刺交換をしている人たちを見て、大人の世界だなぁ~って思うことがありました。

“名前を書いて刺した”・・・。なるほど。それで「名刺」。

意外と語源って、知らない言葉、ありますよネ。

 

3/31(火)   『名刺の歴史』

 

古代中国がルーツとされる名刺ですが、ヨーロッパでは16世紀頃、

不在の相手に要件を伝えるために置いた「メッセージカード」が、名刺の始まりといわれています。

 

日本で名刺が使われるようになったのは、江戸時代の19世紀初め頃といわれています。

古代中国と同じように、訪問先の相手が不在の際に、和紙に名前を書いて、置いて帰っていたそうです。

 

その後、幕末に西洋の印刷技術が日本に伝わったことをキッカケに、

名刺は「手書き」から「印刷」されたものへと変化しました。

その際、名前の上に「紋所(もんどころ)」が記されていたものが多かったそうです。

 

そして明治時代になると、外国人の方が数多く日本を訪れるようになると、

そういった方々と“名刺のやり取り”が盛んに行われるようになり、「名刺文化」が定着していきました。

 

昭和の戦後の時代になると、名刺は「身分証明書」として使われるようになりました。

当時の名刺は、定型化されたデザインで、文字の色も「黒」だけだったそうです。

 

その後、1970年代になると、「カラーの写真」や「会社のロゴマーク」、

「黒以外の文字」など、数多くの企業で「カラー名刺」が使われるようになったそうです。

 

【感想】

メッセージカードとして使われたものが、どこの国でも名刺の原型なんですネ。

昔は“白いカードに黒文字だけ”っていうのが多かったですが、今は個性豊かな名刺がたくさんありますよネ。

目を引くものが多くて、今は名刺にセンスを問う時代なんですよネ。

 

4/1(水)  『名刺のサイズ①』

 

名刺のサイズに決まりはありませんが、

現在、日本で一番多く使われているサイズは、「縦:55mm 横:91 mm」です。

サイズの規格としては「4号」で、そのため「4号名刺」、または「名刺4号」と呼ばれています。

 

実はこの「4号サイズ」ですが、大阪では「9号」と呼ばれることもあるそうなんです。

実はどちらもサイズは“同じ”なんですが、それでも呼び方が違うのは、

東京と大阪の名刺の用紙のメーカーさんが、このサイズの用紙のことを

東京では「4号」、大阪では「9号」と呼んでいて、その“名残り”だといわれているそうです。

 

この「55 mm×91 mm」というサイズが名刺の標準になった理由ですが、諸説あります。

例えば、19世紀にフランスの写真家、アンドレ・ディズデリさんが「写真付きの名刺」を考案しましたが、

この時のサイズが「57 mm×82 mm」だったそうです。

 

日本でも、このサイズの名刺が流通するようになりましたが、

当時の日本では、長さの単位に「寸」や「尺」が使われていました。

それに合わせると、「57 mm」に一番近いサイズは「1寸8分」で、

これを「メートル法」に換算すると、約「55 mm」。

そして「82 mm」に一番近いサイズは「3寸」で、

こちらは約「91 mm」になることに由来しているという説です。

 

【感想】

名刺のサイズなんて考えたことなかったです。

なんとなく名刺入れに収まるサイズというか、

ポイントカードなどと同じ感じくらいにしか思っていませんでしたネ。

「写真付きの名刺」って、覚えやすくてイイですよネ。

私は頂いた名刺にその方の特徴、髪型だとかメガネかけているとか、

笑顔が素敵とか、そういうことを書いて覚えるようにしていましたネ。

 

4/2(木)  『名刺のサイズ②』

 

名刺の標準的なサイズといわれる「縦:55 mm 横:91 mm」ですが、縦横の比率が「1:1.654」になります。

これは「黄金比(1:1.618)」と、ほぼ同じといわれています。

 

「黄金比」とは“最も美しいとされる比率”で、

ギリシャの「パルテノン神殿」やエジプトの「ピラミッド」、

さらに「トランプ」や「キャッシュカード」も「黄金比」で作られています。

名刺も同じように、「黄金比」が“バランスの取れた大きさ”だと

自然に受け入れやすい・・・といわれているそうです。

 

他にも名刺には、様々なサイズがあります。例えば「3号」。

こちらは「縦:49 mm 横:85 mm」で、

女性のように“手の小さい方にも扱いやすい、小ぶりなサイズ”ということから

『女性名刺』と呼ばれることもあるそうです。

 

アメリカでは、「51 mm×89 mm」のサイズの名刺が一般的に使われています。

このサイズは日本では、「欧米サイズ」と呼ばれているそうです。

 

ちなみにヨーロッパでは、「55mm×85mm」のサイズが

主流とされていますが、国や地域によって“標準”とされるサイズが違うそうなんですネ。

そのため、海外の企業の名刺を作る際には、サイズの確認が大事だそうです。

 

【感想】

へぇ~。トランプやキャッシュカード、

そして名刺も「黄金比」で作られていたなんて、まったく想像しませんでした。

よく考えて作られたんでしょうネ。

それとも自然に使いやすいサイズってことで、この形になってたんでしょうかネ。

祇園の芸妓さんたちには「花名刺」っていう、女性らしい名刺があったりして、名刺の世界も奥深いですネ。

 

4/3(金)  『名刺の豆知識』

 

名刺は、お仕事の際に使う大切なツールです。

そのため名刺交換は、“社会人の基本”といわれています。

 

名刺は、訪問したほうが“先に差し出す”のが基本です。

相手の方が何人もいる場合は、「上の立場の人」から順番に名刺を交換していきます。

 

また「名刺交換は、お互いの間に何もないところで行う」というのも基本とされています。

まれに“テーブル越しに名刺を渡す”ということがあるそうですが、

これは相手に対して失礼にあたるため、マナー違反とされています。

必ず相手のほうへ歩み寄って、名刺を差し出すのが良いそうです。

 

受け取った名刺ですが、両手で持ったまま、テーブルに置きます。

その際、受け取った名刺が1枚の場合は

“名刺入れの上に置く”というのが基本で、何枚もある場合はテーブルに並べて置きます。

“名刺を重ねて置く”というのは、“タブー”とされていますから気をつけてくださいネ。

 

そんな“名刺交換の場面”ですが、突然、やってくることがあります。

その際、名刺を切らして渡せない・・・といったことにならないよう、に

名刺入れには常に、多めに名刺を入れておくのが良いそうです。

 

【感想】

今年、新入社員の方たちも、初めて名刺を持つんでしょうネ。

初めて渡す時はドキドキでしょうが、それぞれの会社の代表で行くのですから、

しっかりマナーを身につけて、失礼がないように渡してくださいネ。

私は甥や姪が社会人になって、初めての名刺をもらったんですけども、

なぜかお守り代わりにお財布に入れて、ながめています。

 

【今週の感想】

名刺、私はドラマの中で使ったことはありましたが、普段は頂くばかりで渡すことがありません。

そういった意味では、名刺交換にちょっと憧れたりします。

会社員の方は指定の名刺ですが、自営業など個人事業主の方は、自由に作れますよネ。

中には結構、個性的な名刺の方もいますよネ。

そして新社会人の方にとっては、

自分の名刺を持つことで社会人になったんだ・・・と実感されるのではないでしょうか。

名刺の世界、本当に奥深いですネ。

 

【お知らせ① 次週(4/6~)からのテーマ】

学校で新年度を迎えた際に新しく使うもの、『教科書』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/