羽田美智子のいってらっしゃい

2025.12.12

2025年12月8日週 テーマ「昭和のドラマ②」

“私がよく観ていた昭和のドラマ”を紹介したところ、

“ぜひ第2弾をやってください”というリクエストをいただきました。

そこで、『私がよく観ていた昭和のドラマシリーズPART2』です。

 

■今週(12/8~12/12)のテーマ:『昭和のドラマシリーズPART2』

12/8(月) 『Gメン’75』   

 

◆♪ Gメン’75のテーマ / スーパー・オーケストラ

 

『Gメン’75』は1975年(昭和50年)5月から1982年4月まで、全355話が放送されました。

 

この『Gメン』とは、警視庁の“特別潜入捜査班”のことです。

丹波哲郎さん演じる“黒木警視”のもとに集まった精鋭たちが、国内から海外まで、

様々な事件を解決していくハードボイルドドラマです。

タイトルにある数字の『75』は、ドラマがスタートした1975年にちなんで付けられました。

 

オリジナルメンバーは丹波哲郎さんの他に、岡本富士太さん、

藤木悠さん、夏木陽介さん、藤田美保子さん、原田大二郎さん、倉田保昭さん。

 

この7人が、初代テーマ曲『Gメン’75のテーマ』と芥川隆行さんのナレーションにのせて、

陽炎が立ちこめる中、滑走路を横一列に歩くタイトルバックは強烈な印象を与えました。

 

他にも若林豪さん、伊吹剛さん、森マリアさん、夏木マリさんなど個性豊かな役者の皆さんが登場しています。

 

【感想】

『Gメン’75』、好きでした~。

確か土曜日の夜9時から始まるドラマで、この日だけは9時からのドラマを観ることが許されてたんですネ。

滑走路を歩く7人の刑事・・・。

音楽もカッコ良くてファッションも素敵で、刑事ドラマの原型を作ったドラマだなぁって思います。

毎週ワクワクして観てましたネ。

 

12/9(火)   『ゆうひが丘の総理大臣』

◆♪ 海を抱きしめて  / 中村雅俊

 

『ゆうひが丘の総理大臣』は、望月あきらサンの漫画が原作で、

1978年(昭和53年)10月から1年間にわたって放送されました。

 

夕日丘学園高校に赴任した、アメリカ帰りの英語の先生、大岩雄二郎を中心にした学園ドラマです。

ニックネームは“ソーリ”で、中村雅俊さんが演じています。

 

他にも同僚の教師役を、神田正輝さんや由美かおるサン。

生徒役を井上純一さんや斉藤とも子さん、藤谷美和子さん、島村聖名子さんらが演じています。

この島村聖名子さんは、『ダウンタウン』の浜田さんの奥さまでもある、小川菜摘さんです。

 

毎回、ドラマのエンディングに、中村雅俊さんの『海を抱きしめて』が流れ、

最後に3行から4行の詩が出て来ますが、これを楽しみにしていた方も多かったそうです。

 

例えば、最終回のタイトルは『総理先生が行ってしまう!』でしたが、

その回の詩は、『人は誰でも 過去や未来を生きるのではない

現在(いま)という時間を ただこの時だけを生きるのである』・・・でした。

 

ちなみに第7話『ありがとう総理先生!』では、雅俊さんご自身が共同で脚本を書かれたそうです。

 

【感想】

こんな高校があったらイイのになぁ~って、あこがれて見ていた学園ドラマです。

海があって山があって、自然豊かな街が舞台でしたよネ。

藤谷美和子さんの魅力が全開で、先生方もみんな素敵。

また最後の詩、子どもの時にはよく分からなかったけど、

今、見ると、とてもメッセージのある深い内容だったんですネ。

もう一度、観てみたいですネ。

 

12/10(水)  『3年B組金八先生』

◆♪ 贈る言葉  /  海援隊

 

『3年B組金八先生』は、1979年(昭和54年)から2008年まで、

全8シリーズが放送された学園ドラマです。

武田鉄矢さん演じる中学校の教員・坂本金八が担任をしている

3年B組内に起こる様々な問題に、体当たりで解決していきます。

そんな金八先生の姿に心を打たれた生徒たちが、“人間”として成長していく様子を描いています。

 

第1シリーズでは、杉田かおるサン演じる“浅井雪乃”が、

鶴見辰吾さん演じる同級生、“宮沢保”の子供を妊娠・出産する

『十五歳の母シリーズ』が大きな話題となりました。

 

続く1980年から放送された第2シリーズでは、

“非行”や“校内暴力”といった問題に、真正面からぶつかります。

中でも直江喜一さん演じる転校生、“加藤優”が主人公の

『腐ったミカンの方程式』や『卒業式前の暴力』シリーズは大きな衝撃を与えました。

“オレは腐ったミカンなんかじゃねぇ!”のセリフも印象的でしたネ。

 

この“加藤優”らが警察に逮捕・連行され、乗せられた護送車が走るシーンでは、スローな映像とともに

中島みゆきサンの『世情(せじょう)』が流れ、“伝説の回”として語り継がれています。

 

【感想】

懐かしい~!

杉田かおるサン演じる浅井雪乃さんの出産のシーンは、すご~く覚えています。

また、『腐ったミカン』という言葉も世の中に刺さりましたよネ。

ドラマのオープニングの土手のシーン。

生徒さん達とあいさつをする、のどかなシーンも良かったですよネ。

武田鉄矢さんって、今でも私たち世代の先生のような気がします。

 

12/11(木)  『スチュワーデス物語』

◆♪ ホワット・ア・フィーリング〜フラッシュダンス / 麻倉未稀

 

『スチュワーデス物語』は、深田祐介さんの小説が

原作のドラマで、『日本航空(JAL)』の“キャビンアテンダント(CA)”の訓練生を描いた作品です。

1983年(昭和58年)10月から半年間、放送されました。

 

堀ちえみサン演じる、“ドジ”で“ノロマ”な主人公、

“松本千秋”が半年間にわたる厳しい訓練を受け、1人前のCAになるまでの経緯を描いています。

 

“千秋”は訓練中、風間杜夫さん演じる“村沢教官”に恋心を抱く一方で、

長門裕之さん演じる“母親の再婚相手”や、片平なぎさサン演じる“村沢教官の元婚約者”から

暴言や嫌がらせを受けます。

 

それでも高樹澪さんや山咲千里さん、白石まるみサンといった

同じ訓練生の寮で生活する仲間たちと“CA”という夢に向かって進んでいきます。

ドラマの中での“千秋”のセリフ、『ドジでのろまなカメ』や『教官!』は、当時の流行語になりました。

 

そして主題歌の『ホワット・ア・フィーリング』は、

同じくサクセスストーリーを描いた映画『フラッシュダンス』の主題歌の日本語バージョンで、

麻倉未稀さんが歌われて、こちらも大ヒットしました。

 

【感想】

メチャメチャ人気のドラマでしたよネ。

片平なぎさサンが“浩~” (※村沢教官)と言って、“手袋をクチで外すシーン”は圧巻でしたよネ。

時々、友達とマネをして遊んでいました。

このドラマをキッカケに、CAになられた方も多かったのではないでしょうか。

このドラマはツッコミながら観られるドラマで、

やっぱりツッコミを入れながら観るドラマって、おもしろいですよネ。もう一度観たいですネ。

 

12/12(金)  『男女7人夏物語』

◆♪ CHA-CHA-CHA  /  石井明美

 

『男女7人夏物語』は1986年(昭和61年)7月から9月まで放送されたドラマで、脚本は鎌田敏夫さんです。

 

明石家さんまサン演じる“良介”と、大竹しのぶサン演じる“桃子”を中心に、

奥田瑛二さん演じる“君章”、片岡鶴太郎さん演じる“貞九郎”、

賀来千香子さん演じる“香里”、池上季実子さん演じる“千明”

そして小川みどりサン演じる“美和子”の“男女7人”の“ある夏の恋愛模様”を描いた作品です。

 

大都会で暮らす“結婚適齢期”を迎えた男女7人の出会いは、やがてそれぞれの恋物語となっていきます。

 

そんな中、“良介”と“桃子”の掛け合いは、まるでアドリブのようで

“素のさんまサンとしのぶサン”が会話しているように聞こえ、人気となりました。

 

まさに“トレンディドラマの元祖”ともいえる作品で、最高視聴率は31.7%を記録し、

主題歌の石井明美さんの『CHA-CHA-CHA』も大ヒットしました。

 

【感想】

写真を見ますと、当たり前ですが皆さん、お若い!そして素敵で~す!

こんなに全面に、『恋愛』をテーマにしたドラマって楽しいですよネ。

よくもこの7人の間で、誰かが誰かを好きで、

誰かと誰かが問題があった・・・っていう風なドラマを作れますよネ。

またさんまサンと大竹しのぶサンは、このドラマの後、ご結婚されたんですが、日本全国が嬉しかったですよネ。

愛が芽生える現場って、素敵なんですよネ。

 

【今週の感想】

今回はリクエストにお応えして、私・羽田美智子がよく観ていた“昭和のドラマ”の第2弾を

お送りましたが、いかがでしたでしょうか。

リアルタイムで観ていたドラマもあれば、再放送で初めて観たドラマもありますが、

第1弾(『赤い疑惑』、『岸辺のアルバム』、『探偵物語』、

『ふぞろいの林檎たち』、『金曜日の妻たちへ3 恋におちて』)に続いて、どれも印象深いドラマばかりです。

またドラマで流れる音楽も素敵なんですよネ。

今でもその曲を聴くと、ドラマのシーンが思い浮かぶ方もいらっしゃると思います。・・・私もその1人です。

素敵なドラマに出会えて、本当に良かったです。

 

【お知らせ① 次週(12/15~)からのテーマ】

お子さんから大人の方まで、人気の食べ物のひとつ『フライドチキン』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/