羽田美智子のいってらっしゃい

2025.09.05

2025年9月1日週 テーマ「防災」

9月1日は『防災の日』です。そこで『防災』についてです。

 

■今週(9/1~9/5)のテーマ:『防災』

9/1(月) 『防災の日』   

 

『防災の日』は、1960年(昭和35年)に定められました。

災害による被害を最小限にとどめるためには、“日頃からの準備”がとても大切です。

そこで政府や各自治体、そして国民ひとりひとりが、災害への意識を高めることを目的に、

『防災の日』が定められました。

そして『防災の日』を含む“8月30日から9月5日までの1週間”を『防災週間』としています。

 

『防災の日』が9月1日に定められた理由ですが、

1923年(大正12年)の9月1日に大災害をもたらした“関東大震災が発生した日”に由来しています。

この大きな地震によって、亡くなった方や行方不明の方の数は10万5000人を超え、

東京・埼玉・千葉・神奈川などの首都圏に、多大な被害をもたらしました。

 

また『雑節(ざっせつ)』と呼ばれる“季節の移り変わりを表す日”の1つに

『二百十日(にひゃくとおか)』があります。

“2月の『立春』から、210日目にあたる日”のことですが、

それが9月1日頃で、暦の上で“台風シーズン”を迎えることも『防災の日』となった理由の1つとされています。

過去の記録を見ても、9月は台風による被害が多いことから、“日頃からの備え”を呼びかけています。

 

【感想】

今日は『防災の日』。

“災害は忘れた頃にやってくる”といわれていますが、毎年のようにあちらこちらで災害がありますと、

毎日、災害を意識して注意しないといけないのかなぁ・・・って考えさせられますよネ。

地震も津波も火災も水害も台風も、何が起きても恐ろしいものです。

自然界に感謝しながら、もしもの時に備えることを心がけましょうネ。

 

9/2(火)   『防災の豆知識①』

防災で大切なことに、“確認”があります。

例えば、“災害リスクの確認”です。

これは地震や台風の時など、自分が住んでいる地域に、どんな災害が起こりやすいのか?

日頃から『ハザードマップ』などで、確認しておくことが大切です。

 

“避難先や避難経路の確認”も大事です。

避難先には、『指定避難所』と『指定緊急避難場所』の2つの種類があります。

 

『指定避難所』は、災害により自宅へ戻れなくなった人たちが、“一時的に滞在する施設”です。

次の住まいを確保するまでの間、生活する場所になります。

具体的には学校や体育館、公民館といった公共施設です。

 

それに対して『指定緊急避難場所』は、“災害の危険から命を守るために、緊急的に避難する場所”のことです。

同じ災害でも、『地震』や『津波』、『洪水』、『土砂災害』、『大規模な火事』など様々です。

 

そのため『指定緊急避難場所』は、災害の種類別に指定されていて、

“それぞれの災害に対応している場所”への避難が求められています。

その場所ですが、例えば“安全な構造の建物”ですとか、“災害の危険が及ばない、グラウンドや駐車場”などです。

 

それぞれの避難場所の詳しいことは、『国土地理院のホームページ』でご覧いただけます。

https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/hinanbasho.html

 

【感想】

ハザードマップは見てましたけど、イザという時の『指定緊急避難場所』は私、

よく分かっていなかったかもです。

国土地理院のホームページを、すぐチェックしようと思います。

そんなことは起きてほしくない・・・と願いつつも、備えあれば患いなし。

皆さんもぜひチェックしておいてくださいネ。

 

9/3(水)  『防災の豆知識②』

防災で、避難場所と同じように“確認”が大事なのが『非常用の持ち出し品』です。

イザという時、すぐに避難するためには、日頃から『非常用の持ち出し品』の準備が必要です。

 

特に食料やお水については、最低でも“3日分”は必要といわれています。

お水の場合、目安は1人あたり“1日2リットルから3リットル”です。

また、脱水の予防に効果的なスポーツドリンクも、一緒に準備しておくと良いそうです。

 

“避難所生活で困ること”の1つに、『トイレの問題』があります。

災害時にはトイレ自体が使えなくなることがありますので、『簡易トイレ』は必需品です。

一緒に『紙パンツ』などもあると便利です。

 

また、スマートフォンで“安否の確認”や“救助の依頼”、

さらに“ラジコで情報”を聴いたりする際、充電が切れるのが心配ですよネ。

そうならないためにも、『モバイルバッテリー』も必需品です。

 

他にも、どんなものが必要か?『首相官邸のホームページ』には

『非常用の持ち出し袋のチェックリスト』が載っています。

こちらをぜひ参考になさってください。

https://www.kantei.go.jp/jp/content/000111250.pdf

 

【感想】

実際に、そのチェックリストを見ますと、お水、食品、他にヘルメットですネ。

それから衣類や下着、雨の時のレインウエアとか、紐がないズック靴とか懐中電灯、

それから予備の電池やマッチ、ロウソク、使い捨てカイロやブランケット、軍手、洗面用具、歯ブラシ、

タオルやペンやノート、それからマスクなどが載っています。

また、お子さんがいるご家庭の備えもまた違いますし、女性用の備えっていうのもありますし、

高齢者がいるご家庭では、また違うものが必要となってくるかと思います。

なかなか大変ですが、イザという時、ドラえもんのポケットみたいに

必要なものが出てくるように、3日分はリュックに詰めておきたいものですネ。

 

9/4(木)  『防災の豆知識③』

大人だけでなくお子さんにも、“防災に関する知識や心得”が必要です。

そのために学校などでは避難訓練を行いますが、その際に守るべき

“5つの約束ごと”を表した言葉というのがあるそうなんです。

どんな言葉かといいますと、『おかしもち』です。

 

『お』は、『押さない』。“前の人を押さない”。

『か』は、『駆け出さない』。“走らない”。

『し』は、『しゃべらない』。“お友達としゃべらず、先生の話を聞く”。

『も』は、『戻らない』。“忘れ物などを取りに戻らない”

そして『ち』は、『近寄らない』。“避難してきた場所や、危険な場所には近寄らない”という意味です。

 

地震や火事が起きた時、恐怖からパニック状態になってしまうことが予想されます。

それでも、この『おかしもち』を守ることで、お子さん達に落ち着いて行動してもらうことを目的としています。

 

ちなみに、この『おかしもち』という言葉ですが、1995年(平成7年)の『阪神淡路大震災』をキッカケに

消防庁が作った『おかし』という言葉が発展して生まれたのだそうです。

『お』は『押さない』、『か』は『駆け出さない』、

『し』は『しゃべらない』で、その後、『も(戻らない)』、

『ち(近寄らない)』が加わったそうです。

 

また一部の小学校では、『ち』の代わりに『て(低学年を優先)』で、

『おはしもて』という言葉を使っているそうです。

ちなみに『は』は、『走らない』です。

 

【感想】

『おかしもち』、『おはしもて』、大事な要素なんですネ。

とにかく“冷静に落ち着いた行動”を、とっさに取れるようにしたいですが、

大人でもパニックになりそうです。

そのためにも防災意識は、常日頃から大切ですよネ。

 

9/5(金)  『津波防災の日』

日本は海に囲まれた島国ですので、“津波による被害”というのが数多くあります。

特に2011年3月の『東日本大震災』では、大津波によってたくさんの尊い命が奪われました。

そこで2011年6月、津波対策についての“理解”と“関心”を深めることを目的に、

11月5日を『津波防災の日』と定めました。

 

11月5日となった理由ですが、これは江戸時代の1854年のこの日、

『安政南海地震』という大きな地震が発生したことが由来となっています。

この地震によって、当時の広村(ひろむら)、

現在の和歌山県広川町(ひろがわちょう)を大津波が襲いました。

 

夕闇の中、たくさんの村の人たちが、どこに逃げたらイイのか迷っていると、

実業家の濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)さんが稲の束を積み重ねた『稲むら』に、火をつけました。

 

そしてこの火を目印に、村の人たちを誘導して、高台の安全な場所に避難させました。

この濱口梧陵さんの“勇気ある行動”によって、多くの尊い命が救われましたが、

のちにこの実話をもとにして『稲むらの火』という“防災用の教材”が作られました。

 

“津波の恐ろしさ”や“地震が起きた後の早めの避難の大切さ”を伝えている、

この『稲むらの火』は教科書だけではなく、マンガや紙芝居など様々な形で紹介されています。

 

【感想】

濱口梧陵さん、すごい人がいてくれたんですネ。

命の恩人、こういう人がいてくれる町は心強い。

先人たちの経験を学んで、明日に活かすことが大切です。

 

【今週の感想】

地震に台風、大雨や洪水・・・日本は本当に災害が多い国です。

いつ何が起きても分からない中、日頃の備えが本当に大切なんだと実感しました。

4日(木)に『おかしもち』のお話をしたところ、

“ウチの学校は『おかし』でした”とか“私は 『おかしも』で習いましたよ”など、感想もいただきました。

お住いの地域によって違いがあるんですネ。

ちなみに、“『いかのおすし』は違うんですか?”という質問をいただきましたので、調べましたところ、

『いか』・・・知らない人にはついて“いか”ない。

『の』・・・声をかけられても、クルマには“の”らない。

『お』・・・知らない人につれて行かれそうになったら“お”おきな声を出す。

『す』・・・声をかけられたり、追いかけられたりしたら“す”ぐに逃げる。

『し』・・・こわいことにあったり見たりしたら、すぐに大人に“し”らせる。

初めて知りましたが、こちらは防災というよりも防犯の標語だったんですネ。

『おかしもち』も『いかのおすし』も、お子さんに伝えたい大切な言葉ですネ。

教えてくださり、ありがとうございました。

 

【お知らせ① 次週(9/8~)からのテーマ】

“秋を代表する果物”の中から、『梨』について。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/