おやつや間食、さらには“お酒のお供”としても人気の『落花生』についてです。
■今週(4/8~4/12)のテーマ:『落花生』
4/8(月) 『落花生とは』
『落花生』はマメ科の植物です。
この名前の由来は、落花生の特性にあります。
落花生は“枝”になるものではなく、“花が落ちた土の下”、“地面の中”になります。
このように“花が落ちて実が生まれる”というところから『落花生』という名前が付いたそうです。
そんな落花生のお花の色は、鮮やかな黄色をしています。
落花生といえば、よくいわれるのが“ピーナッツとの違い”です。
『落花生』は日本語、『ピーナッツ』は英語で、どちらも同じ植物です。
ピーナッツのスペルは、“PEANUTS”ですが、“PEA(ピー)”と“NUT(ナット)”の複数形、“NUTS”を合わせた言葉です。
“PEA”は“草の実”、例えば大豆や小豆などで、“NUTS”は“木の実”、例えばアーモンドやカシューナッツなどです。
そういったところから、ピーナッツには“畑でできる木の実”という意味があるそうです。
また落花生は、“植物の名前”や“殻付きの状態”、
ピーナッツは、“殻も薄皮もむいた状態”を指す時に使い分けられています。
【感想】
落花生、冬になるとあちらこちらからいただいて、コタツに入って食べた記憶があるんですネ。
周りの皮に爪をちょっと入れてパン!と割って、そして薄皮をむいて食べるのが、すごく美味しかったです。
薄皮が周りに散らばって、掃除がちょっと大変なんですけども、あれはもうホントに止まらなくなる美味しさです。
黄色いお花も可愛いし、土の中であの形で成長するって殻に守られている感じがしますよネ。
なんか素敵だなぁ~。
4/9(火) 『落花生の豆知識』
『落花生』は日本語、『ピーナッツ』は英語で、同じモノですが、
ピーナッツは名前に“ナッツ”と付いていることから“ナッツ類”として扱われることが多いそうなんですネ。
ナッツは“木の実”や“その種子”のことで、主に“硬くて乾いた木の実”のことをいいます。
でもピーナッツ・落花生はマメ科の植物ですので、あくまで“豆”であって、“木の実”ではないんですって。
ところが“殻が硬い”ですとか、“形や味が木の実の仲間に似ている”ということで、
“ナッツ類”として取り扱われることが多いんだそうです。
落花生のようなマメ科の植物ですが、約2万種類もあるといわれています。
その中でも落花生は、“土の中で実る”という特性があり、マメ科の中でも珍しい仲間なのだそうです。
落花生の殻の表面には、網目の模様がありますよネ。
これは“水や栄養の通り道”なんですって。名前がちゃんとありまして、『維管束(いかんそく)』といいます。
この維管束が茎や土からの水、栄養を全体に行きわたらせていきます。
この維管束がハッキリしてくると、“成長したよ~”という合図なんだそうです。
【感想】
そっかぁ、本当はナッツ類ではなく、ややこしいけど、
ピーナッツはマメ科の植物なんですネ。
この落花生の模様、『維管束』っていうのを初めて知ったんですけど、よ~く見ると美しい模様なんですよ。
それにこの形。
2つふくらんだボディに網目の模様があって、“赤ちゃんがおくるみにくるまれた形”に見えるんですよネ。
なんとも美しい形だなぁって思います。
4/10(水) 『落花生の歴史』
落花生の生まれ故郷は南米のアンデス地方です。
歴史はとても古く、紀元前の時代から栽培されていたと考えられています。
落花生は乾燥した土地でも育つため、一説にはブラジルからアフリカに伝わり、その後、世界中に広まったといわれています。
そして日本には江戸時代に、中国から伝わってきました。
そのため日本では落花生のことを、“中国から伝わったもの”という意味で『南京豆(なんきんまめ)』と呼んでいたそうです。
そんな落花生が日本で栽培されるようになったのは、明治時代になってからです。
1871年(明治4年)に、神奈川県の渡辺慶次郎(わたなべ・けいじろう)さん、
1873年には、同じく神奈川県の二見庄兵衛(ふたみ・しょうべえ)さんが落花生の栽培に成功したそうです。
1874年には、政府がアメリカから種を取り寄せ、埼玉県や三重県、福島県などに配って、栽培を勧めたとされています。
さらに千葉県でも、牧野萬右衛門(まきの・まんうえもん)さん、
金谷総蔵(かなや・そうぞう)さんが、それぞれ落花生の栽培を始めました。
現在、落花生の生産量の約8割は千葉県が占めていますが、
“落花生王国”といわれるほど、千葉県に落花生が定着したのは、この牧野さんと金谷さんの功績がとても大きいそうです。
【感想】
落花生といえば千葉県ですよネ。
私の故郷・茨城県でも落花生を作ってらっしゃる農家さんがいらっしゃるんですけども、イメージはやっぱり千葉県ですよネ。
千葉の方にお土産にいただく落花生は、本当に美味しくて、やめ時が分からないんです(汗)
4/11(木) 『千葉県と落花生』
国内で、落花生の生産量が最も多いのは千葉県で、全体の約8割を占めています。その次が茨城県です。
まさに千葉県は“落花生王国”ですが、その理由として、
水はけの良い火山灰の土地が多く、気候が温暖で、落花生の栽培に適した環境だから・・・といわれています。
その中でも八街市(やちまたし)の地形や環境は、落花生の栽培にとてもマッチしていることもあって、生産量は全国1位です。
現在、千葉県では“焙煎(ばいせん)・ロースト向け”の品種、『千葉半立(ちばはんだち)』、『中生豊(なかてゆたか)』、『Qなっつ』。
“ゆで落花生向け”の品種、『郷の香(さとのか)』と『おおまさり』、主にこの5種類が栽培されています。
この中で『Qなっつ』は、2018年にデビューした品種です。
アルファベットで『Q』は『P』の次に登場しますが、
“ピー(P)ナッツを超える味を・・・”という願いを込めて、この名前が付いたのだそうです。
そして『おおまさり』ですが、その最大の特徴は“大きさ”です。
“ゆで落花生向け”の品種、『郷の香』と比べて、約2倍の大きさです。
さらに収穫量は、『郷の香』の約1.3倍だそうです。
“ローストした落花生”も美味しいんですけども、“ゆで落花生”も本当に美味しいですよネ!
【感想】
『Qなっつ』、いただいたことがあるんですけど、本当に美味しかったですネ。
Pを超えてた・・・かな? PもQも美味しいですよネ。
そして何と言っても『おおまさり』の美味しさは、本当に素晴らしいですよネ。
茹でていただいた時の、あのホクホクとした食感、そして甘味があって、またすごくイイ香りなんですよネ。
時々、冷凍の『おおまさり』を買って食べているくらい、私は『おおまさり』のファンです
4/12(金) 『落花生の栄養価』
落花生は約50%が脂質です。
脂質は炭水化物やタンパク質とともに、“三大栄養素”のひとつです。
大切なエネルギー源であるのと同時に、ホルモンや細胞膜の構成や、
ビタミンA、D、E、Kの吸収を促すなど、重要な役割を担っています。
ビタミンAは“目の健康”、ビタミンDは“免疫機能の向上”、ビタミンEは“抗酸化作用”、
そしてビタミンKは“骨密度のアップ”のために必要なビタミンです。
また、悪玉コレステロールを抑制する効果があるとされ、血管の健康を保ち、
生活習慣病の予防が期待されるオレイン酸やリノール酸が豊富に含まれています。
他にも、ポリフェノールも多く含まれていて、抗酸化による老化の防止が期待されています。
落花生の場合、ポリフェノールの多くは薄皮に含まれているそうなので、一緒に食べると良いそうですよ。
このように、とても栄養価が高い落花生ですが、
カロリーが100グラムあたり、約600キロカロリーと高めなので、食べ過ぎには注意が必要だそうです。
但し、これは“ローストした落花生”で、“ゆで落花生”の場合、カロリーは約半分になるそうです。
『全国落花生協会』さんでは健康のために、落花生を1日20粒から30粒程度、
そして“毎日食べること”をオススメしています。
【感想】
へぇ~、あんなに小さいピーナッツなのに、栄養価が高いんですネ。
しかも欲しい栄養素ばかり。嬉しい!
1日20粒、皆さんもいかがですか?
【今週の感想】
落花生って、子どもの頃から慣れ親しんでいる食べ物なのに、知らないことばかりで、改めてその奥深さを感じました。
しかも美味しくて、栄養価も高い!
イイこと尽くしなんですが、一度食べ始めると、なかなか止められないんですよネ(汗)
特に『おおまさり』を食べ始めると、誰かが強制的に止めてくれないと、永遠と食べ続けてしまうので、悩みのタネです。
“ここで終わり!”という強い意志が必要なほど、美味しい食べ物です。
農家の皆さん、ありがとうございます。
【お知らせ① 次週(4/15~)からのテーマ】
日頃の行動には、何かしらの心理が働いています。
そこで『行動の心理』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング:♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング:♪To Be / モントルー
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