スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.10.13

2023年10月9日(月)テーマ「涙」

“目から流れ出るもの”、『涙』についてです。

■今週(10/9~10/13)のテーマ:『涙』

 

10/9(月) 『涙とは』

『涙』を辞書で調べますと、『涙腺(るいせん)から分泌される液体』とあります。

『涙腺』は、耳寄りの上まぶたの奥のところにあって、ここで涙が作られています。

 

涙の原料は、血液です。

正しくは血液から『赤血球』や『白血球』、『血小板』といった細胞の成分を除いた液体の成分のことで、無色透明です。

このように涙の成分は、血液とよく似ていることから、“涙は目から流れる血液”ともいえるのだそうです。

 

そんな涙ですが、成分としては9割以上が水で出来ています。

そして、目の表面を健康に保つための栄養素が豊富に含まれています。

 

涙は悲しい時や目にゴミが入った時に出るイメージがありますが、それだけではなく、

常に目の表面をおおう“カバー”のような働きをしています。

 

涙は“まばたき”という“弱い刺激”によって涙腺から出されて、目の表面に広がっていきます。

“まばたき”は通常“3秒に1回程度”といわれていますが、パソコンやスマホなどを見ている時は、

目が開きっ放しの状態になるため、“10秒から20秒に1回程度”に減ってしまうそうなんです。

 

そうすると涙がどんどん蒸発して、“涙が足りない状態”になってしまうそうです。

 

【感想】

最近、ドライアイの人が増えているそうですよネ。

これは“現代病”でもありますよネ。

涙って、血液なんですネ。

嬉しくて感極まって熱い涙があふれたり、お別れが辛くて切なくて流れてくる涙が淋しかったり、

あくびをしても出てくるし、目にとってもとっても大事な成分なんですネ。

笑顔が素敵なのと同じように、涙を浮かべる人の表情もとても美しいと感じます。

 

10/10(火) 『涙の豆知識①』

涙にはいくつも大切な役割があります。

例えば、『目の表面の細胞を乾燥から守り、潤す』です。

涙で目の表面をおおうことで、乾燥を防ぐとともに、外からの刺激から目を保護しています。

 

続いて、『目の表面を常に清潔に保つ』です。

涙によって、目に入ってきた異物を洗い流し、

さらに涙に含まれる殺菌作用のある酵素が、細菌の侵入や感染を防ぐ働きをしています。

 

そして、『目の表面の組織に、栄養や酸素を届ける』です。

涙が目の表面の細胞に、栄養や酸素を運んでくれています。

 

他にも涙によって、目の表面を滑らかにすることで、光が正しく屈折して、物を鮮明に見ることができます。

 

このように涙には、目の表面を保護して、目の機能を正常に保つために、とっても大切な働きをしています。

 

こうした涙の他に、タマネギや切った時や、煙やゴミが目に入った時、辛いモノを食べた時など、刺激によって出る“反射性の涙”。

さらに怒りや悲しみ、喜びといった“激しい感情の動き”や、“感情の起伏”によって出る“情動性(じょうどうせい)の涙”があります。

一般的に“人が『泣く』”という時の涙は、この感情による涙のことを指します。

 

【感想】

女優のお仕事をしていますと、台本によく“泣くシーン”が出てくるんですネ。

怒っていたと思っていたら、泣きながら悲しくなる・・・とか、

笑っていたと思っていたら、突然涙があふれて号泣したりと、

いろんなシーンがあり、これがなかなか大変なんですネ。

私の分析によりますと、感情を使うと鼻の奥がツーンとして、涙が出てくる仕組みのように感じています。

 

10/11(水)  『涙の豆知識②』

涙には『目の健康や働きを正常に保つための涙』や、『刺激による涙』、『感情の動きによる涙』があります。

他にも、『あくびをした時に出る涙』ってありますよネ。

 

あくびをする時、大きくクチを開けたり目を閉じたりします。

人によって動きに違いはありますが、あくびをすることで顔の筋肉を思いきり伸ばしたり縮めたりしています。

 

涙腺で作られた涙は、“目を潤す”という働きをしたあと。

鼻と目の間にある『涙のう』と呼ばれる“涙の袋”に一時的にためられて、やがて鼻のほうに流れていきます。

 

ところが、あくびによって顔の筋肉が大きく動かされることで、この涙のうが刺激され、

そこにたまっていた涙があふれるように出でてくるそうです。

 

そんな涙ですが、“同じ涙でも感情によって味が違う”そうなんです。

例えば、“悔しい時や腹が立っている時の涙”というのは、ナトリウム・塩分を多く含んでいるため、“しょっぱく”感じるんだそうです。

それに対して、“悲しい時や嬉しい時の涙”というのは、“水っぽくて甘い感じ”がするそうなんです。

 

この違いですが、活動する時に働く、交感神経が刺激されて流れる涙はしょっぱくて、

リラックスする時に働く、副交感神経が刺激されて流れる涙は、水っぽくて甘い感じになるそうです。

 

【感想】

これって、不思議ですよネ。味の違い、おもしろいですネ。

確かに嬉しい時、気持ちが高まって出る涙は熱いな~と思っていましたが、

“熱い“というよりも”甘い“感じなんですネ。

怒っている時、悔しい時はしょっぱいのか・・・。とってもおもしろいですネ。

 

10/12(木)  『涙の豆知識③』

人には『喜怒哀楽』というのがあり、その時々に涙を流すことがあります。

つまり、感情が高ぶることで涙が出るんですネ。

 

“涙を流す・泣く”ということに、ネガティブなイメージをお持ちの方、いらっしゃるかもしれません。

それでも精神科や心理学の専門の方々によりますと、“感情を解放したり、辛い状況を乗り切るには、

『泣く』というのはベストな方法”なのだそうです。

 

実際、カウンセリングの面でも、“涙を流す”というのは、大きな意味があるといわれています。

涙を流すことで自分の本当の気持ちに気づいて、少しずつ自分を解放できるようになることもあるそうです。

 

また“感情がたかぶって流れる涙”には、ストレスの原因になる物質を外に押し出す・・・という、大切な役割があるそうです。

いわゆる“心のデトックス効果”というもので、思いっきり泣いたあとに“気持ちがスッキリしました”、

“グッスリ眠れました”というのも、この効果によるものと考えられています。

 

そして涙には、痛みを鎮めるホルモンが含まれているそうなんです。

“痛み”には“ストレスによる心の痛み”もあれば、“ケガなどによる体の痛み”もありますが、

いずれにしても“痛い時に涙を流す”というのは、とても理にかなっているそうです。

このように“泣く”ことで、心が元気になる・・・といわれています。

 

【感想】

分かります。泣いた後って、心がスッキリしますよネ。

落ち込んだ時には徹底的に落ち込んでみて、泣くだけ泣くことをオススメします。

泣ける映画を観るのもおススメですよネ。時々泣いて、発散しましょう。

 

10/13(金)  『涙の豆知識④』

『涙もろい』という言葉があります。

“涙もろい人”とは“感情が高ぶりやすい人”、“感情移入しやすい人”、“マイナス思考の人”に多いそうです。

 

“感情移入しやすい人”は“共感力”が高く、他の人が体験したことを

まるで自分が体験したかのように感じることで、涙を流すことがあるそうです。

また“マイナス思考の人”は、自分に自信がないことから、不安な気持ちやネガティブな思いが、涙となって出てくるそうです。

 

よく、“年を取ると涙もろくなる”っていいますよネ。

その理由ですが、一説には大脳にあります“感情を抑える機能”が老化によって低下したため・・・といわれています。

“年を取るとキレやすくなる”といわれるのも、この機能の低下によるものなのだそうです。

 

他にも、年齢とともに経験値が上がることで、感情移入しやすくなる・・・というのも、涙もろくなる理由のひとつでもあるそうです。

 

“涙もろい”という方がいる一方で、“泣けません”という方もいらっしゃいます。

その理由ですが、一説には“涙をコントロールする機能”がとても強く、

“感情的に泣くな”という指令が絶えず脳に出されることで、“泣かない自分”が作られたのでは・・・と考えられるそうです。

 

【感想】

本当に悲しい時に泣けない人がいたり、涙を隠す人もいたり、反対に、すぐ泣く人がいたり・・・。

人それぞれですよネ。

“動物も涙を浮かべて泣く”と聞いたことがあります。

涙って私たちを、あらゆる意味で守ってくれる大切なものなのではないかなぁ・・・って感じます。

 

【今週の感想】

涙、本当に不思議ですよネ。

自分で意図していない時に、突然流れてきて、“なんで私、泣いているんだろう?”ってビックリしたり、

止めたくてもなかなか止まらなかったり・・・。

昭和の時代、“男の人が人前で涙を流すなんてみっともない!”っていわれていたそうですが、今はそんなことないですよネ。

スポーツの大会などで見る、男性のうれし涙や悔し涙、とっても素敵だと思います。

 

【お知らせ① 次週(10/16~)からのテーマ】

私たちが日頃から、よく食べているもの『お米』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/