“湖”とは何が違うの?“沼にハマる”という言葉もありますよネ。
そんな『沼』についてです。
■今週(9/18~9/22)のテーマ:『沼』
9/18(月) 『沼とは』
そもそも『沼』とは何でしょうか?
環境省では『一般に深さ5m以下で、底は泥深く、
「クロモ」や「フサモ」といった「沈水沿岸植物」が生えている湖沼をいう』としています。
『沈水沿岸植物』とは、“体全体が水の中にあって、根の部分が水の底にとどまっている植物“のことです。
確かに沼って、水草がたくさん生えているイメージがありますよネ。
そして『湖沼』とは、『湖』と『沼』のことです。
ちなみに環境省では、『湖と沼は、厳密には区別されていない』としています。
それでも、『「湖」とは、四面を陸地で囲まれて、中に水をたたえたもの。
池や沼などより大きく、中央部に沿岸植物の侵入を許さない深さ5mから10 m以上を持つもの』としています。
そんな中、名前には“沼”が付いているんですが、分類上は『湖』になるものがあります。
例えば群馬県にあります『尾瀬沼』は、最も深いところで約9mあります。
他にも、同じく群馬県にあります『菅沼(すげぬま)』は、最も深いところで約75mもあります。
名前は沼なのに、沼じゃない・・・。ちょっとややこしいですネ。
【感想】
私の中では、湖は“大きくてボートや遊覧船が浮かんでいるイメージ”で、沼は“小さくてドロッとしているイメージ”ですネ。
または、湖は“泳ぐ人がいそう”ですけど、“沼で泳ぐ人はあまりいないようなイメージ”とか、
そういう分類でしたけど、ハッキリした定義はちょっと難しいところにありますよネ。
9/19(火) 『沼の豆知識①』
沼には観光名所として知られるところが、いくつもあります。
その中でも代表的なのが、福島県の『五色沼(ごしきぬま)』です。
正式名称は『五色沼湖沼群』といいます。
具体的には『毘沙門沼』、『赤沼』、『みどろ沼』、『竜沼(たつぬま)』、『弁天沼』、
『瑠璃沼』、『青沼』、『柳沼』といったいくつもの湖や沼の総称です。
1888年(明治21年)、磐梯山の噴火によって『五色沼』は誕生しました。
沼によってエメラルドグリーンやコバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーなど、
様々な色が見られることから、この名前が付いたそうです。
このように色が違うのは、お天気や季節、見る角度、水に含まれる火山性物質などによるもの・・・とされています。
また『赤沼』のように、名前は『赤』でも、沼の色はグリーンという沼もあります。
これは沼の水に鉄分が多いため、周りの植物が錆びた鉄の色のように染まることから、
この名前が付いたとされています。
そして『青沼』は、沼の大きさこそ五色沼で最も小さいですが、“ブルーの美しさは一番です”という方が多いそうです。
【感想】
青沼の写真を見ますと、うっとりするほど美しいですネ。
沼のドロッとしたイメージは、どこにもなく、神秘的なブルーをたたえている沼です。
あまりにも有名な名称ですが、もしこれが湖だとしたら、『五色湖』という名前になっていたんでしょうネ。
でもやっぱり、『五色沼』のほうがしっくりきますよネ。
9/20(水) 『沼の豆知識②』
秋田県と岩手県にまたがる山、八幡平の頂上付近に直径50メートルほどの沼、『鏡沼(かがみぬま)』があります。
毎年5月中旬から6月中旬にかけて、この『鏡沼』をおおった雪がリング状に解け、
中心部に残った雪が、まるで“竜の瞳”のように見えることから、『ドラゴンアイ』と呼ばれているそうです。
様々な条件が揃った時に、見ることができる自然現象で、写真を見ますと、
コンタクトレンズのコマーシャルなのかな?っていうくらい、ブルーのキレイな瞳に見えますネ。
確かにこれは“ドラゴンアイ”ですネ。
そして私のふるさと・茨城には、『牛久沼』という沼があります。
水辺を管轄する龍ケ崎市を始め、牛久市、つくば市、取手市、つくばみらい市の5つの市に囲まれた、
約6.5平方Kmにも及ぶとても大きな沼です。
『牛久沼』には、いくつもの伝説があって、その1つが『河童伝説』です。
牛久沼に住んでいたイタズラ好きな河童を、こらしめるために、村人たちが捕まえて、松の木に縛り付けたところ、
“もう二度とイタズラはしません”と泣きながら訴えました。
かわいそうに思った村人たちは、この河童を沼へと帰したところ、それ以来、河童は悪さをやめただけでなく、
沼の周辺の草を刈り取るといった、村人のお手伝いをするようになったそうです。
河童が縛り付けられた松の木は、“かっぱ松”と呼ばれ、現在も残っています。
【感想】
可愛い河童さんですネ。
牛久沼に行くと、とっても美しい水辺に河童の像があって、
初めは人間が立っているみたいで、ドキッ!とするんですが、
慣れてくるとなんか哀愁を感じて、その姿が愛おしくなるところがあるんですネ。
良かったら一度、見に行ってみてください。
9/21(木) 『沼の雑学①』
『沼』を辞書で調べますと、『湖より浅い水域』といった他に、
『俗に趣味などで、夢中になったり、深くとらわれたりする対象』と出てきます。
このように、“周りが見えなくなるくらい夢中になること”を表す時に『沼』という言葉が使われています。
それが例えば、『ラーメン』でしたら、『ラーメン沼にハマっている』、『婚活』でしたら『婚活沼』といった感じです。
他にもアニメや漫画、声優、ゲーム、アプリ、アイドル・タレント、スポーツ選手、食べ物など、
様々なジャンルで『沼』が使われています。
さらに“終わりの見えないゲームプレイ”を『沼プ』、“スマートフォン用ゲームアプリへの課金”を『沼ガチャ』と
表現することもあるそうです。
こういった意味で、『沼』という言葉が使われるようになったのは、一説には2010年頃から・・・といわれています。
同時にそれまでは、自分が夢中になっているものを隠すわけではないんですが、
あまり話さない傾向にあったのが、少々自慢気に語るようになった・・・といわれているそうです。
その一方で、泥沼や底なし沼に入り込んで出られなくなるように、
夢中になり過ぎてハマってしまい、抜け出せなくなることを、『沼にハマる』とか『沼る』、『沼落ち』といいます。
【感想】
確かにこの頃、“沼”という言葉、皆さんよく使っていますよネ。
最初に言い出した人、すごいですよネ。
私は“何かにハマる”ということが、あまりないんですよネ。
だから“何かにハマれる人”のことを、ちょっとうらやましくもあります。
・・・私も何かに沼りたいです。
9/22(金) 『沼の雑学②』
『何かに夢中になったのはイイものの、ハマってしまい抜け出せなくなること』を、
『沼にハマる』とか『沼る』、『沼落ち』といいます。
沼にハマっても、“生活にハリが出ました”とか、“人生にプラスになりました”というのでしたらイイと思いますが、
それによって学業やお仕事、人間関係にマイナスになるケースは少なくはないそうです。
例えば、“アイドル”という沼にハマって、その方のグッズやイベントのために、お金を使うのはイイんですが、
中には借金をしてまで・・・という方もいるそうなんですネ。
さすがに、これは行き過ぎですよネ。
さらに恋愛の場合、あまりにも相手を想うあまり、完全に依存してしまったり、騙されたり、
あるいは間違った道を進んでしまうことが、多々あるそうです。
“不倫”という“底なし沼”にハマってしまった・・・というお話も、よく耳にしますよネ。
このように、プラスの意味でもマイナスの意味でも、
様々なジャンルで何かしら沼にハマっている方、いらっしゃるそうなんです。
【感想】
実は、私が今度やらせていただく舞台のタイトルが『沼の中の淑女たち』で、
こちらは“K-POPアイドルの推し活”という沼にどっぷりとハマってしまった淑女たちのお話なんです。
いよいよ私もこの秋、舞台の中で沼にハマってみます。
いつも応援してくださる方たちに、
“羽田さん、今度私たちの気持ちを演じてくれるんですネ!楽しみです。”と言われました。
ちょっとプレッシャーですが、ハマってもらえるって幸せだなぁ・・・と思った言葉です。
良かったら皆さんも私の舞台『沼の中の淑女たち』にハマってみてはもらえませんでしょうか。
【今週の感想】
沼と湖の違い、難しいですネ。
今回、“印旛沼(千葉県)はやらないんですか?”という質問を何人もの方からいただきましたが、
実は印旛沼は名前に“沼”が付いていますが、『海跡湖(かいせきこ)』という湖だそうなんです。
ですので、ご紹介できずに申し訳ありません。
https://www.insuikyo.jp/environment/gaiyou/
https://www.pref.chiba.lg.jp/gesui/jigyou/koshou/documents/kosyougaiyou.pdf
そして、沼のもうひとつの意味
”周りが見えなくなるくらい、夢中になること”。
確かに最近、よく目や耳にしますが、その背景とか分かって勉強になりました。
夢中になれるモノがあるのは、とても素敵なことですが、何事もほどほどに・・・というのが良いんですネ。
沼にどっぷりとハマらないよう、気をつけたいですネ。
【お知らせ① 次週(9/25~)からのテーマ】
日本には四季折々、様々なお花が咲きますが、その中から『秋の花』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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