羽田美智子のいってらっしゃい

2023.09.08

2023年9月4日(月)テーマ「トランプ」

年齢や場所を問わず、いつでも手軽に楽しめるもの、『トランプ』についてです。

■今週(9/4~9/8)のテーマ:『トランプ』

 

9/4(月) 『トランプとは』

日本では『トランプ』とは、“『ジョーカー』を加えた全部で53枚のカード“のことで、

さらに”そのカードを使った遊び“のことも、そう呼んでいます。

 

今、“日本では・・・”といいましたのは、実は『トランプ』と呼んでいるのは、日本だけなんだそうです。

英語では『Playing Card(プレイング・カード)』、または『Card(カード)』で、

日本でいう”トランプをして遊ぶ”ことは『プレイ・カード』といいます。

 

そうなると『トランプ』という名前は、どこから来たのでしょうか?

もともと英語の『trump(トランプ)』とは、『切り札』という意味で、

一説には明治時代、日本に来た外国人の方が、カードでゲームをしている時、よく“切り札”の意味で

”トランプ!”と言っていたそうなんです。

それを聞いて、“外国では、カードやカードを使って遊ぶことを

『トランプ』と呼ぶんだな“と勘違いしてしまって、それが広まった・・・といわれています。

 

そんなトランプですが、いつ頃、どこで誕生したのか?

ハッキリしたことは分かっていないそうなんです。

“古代インドやエジプトが発祥”など、諸説ある中、

中国で生まれて、ヨーロッパに広まったとする説が有力とされているそうです。

 

【感想】

トランプと呼ぶのは日本だけなんですネ。

トランプ遊び、ずいぶんしていませんネ。

子どもの頃は『七並べ』、そして『ババ抜き』。

大きくなるにつれ、『神経衰弱』や『ポーカー』など、53枚のカードでいろんな遊びを学びました。

・・・何で11から13までは、絵柄なんでしょうネ。

 

9/5(火) 『トランプの豆知識①』

トランプのカードに描かれているマークですが、

一般的には『スペード』、『ハート』、『ダイヤ』、『クラブ』の4種類です。

日本では『クラブ』のことを、『クローバー』ともいいます。

 

それぞれのマークには、違った意味があります。

一般的には『スペード』は、『死』や『騎士・ナイト』を意味していて、形は『剣・つるぎ』を表しています。

『ハート』は、『愛』や『僧侶』を意味していて、形は『聖杯』を表しています。

『ダイヤ』は、『お金』や『商人』を意味していて、形は『貨幣・お金』を表しています。

そして『クラブ』は、『知識』や『農民』を意味していて、形は『こん棒』を表しています。

 

同時にこれは、“当時の社会の階級”を表しているそうなんですネ。

そのためカードゲームでは、『騎士』の象徴である『剣』が変化した『スペード』が一番強いとされています。

そのあとを『僧侶』の『ハート』、『商人』の『ダイヤ』、そして『農民』の『クラブ』と続きます。

 

このように、トランプの4つのマークには、“強さ”を表す順位があって、

“強い順”に『スペード』、『ハート』、『ダイヤ』、『クラブ』となっています。

 

【感想】

へぇ~。これ皆さん、ご存知でしたか?私、全然知りませんでした。

単純に“このマーク、可愛いよネ”とか、そういうレベルで

“ハートがイイなぁ”、“スペード、カッコイイなぁ”とか、そんな風に思っていましたネ。

職業があったんですネ。

騎士、僧侶、商人、農民・・・。そういう順番なんですネ。

また、ダイヤが『お金』を表すことも初耳でした。トランプっておもしろいですネ。

 

9/6(水)  『トランプの豆知識②』

トランプの絵札の色ですが、『赤』は『昼』、『黒』は『夜』を表しています。

『赤』は『ダイヤ』と『ハート』、『黒』は『クラブ』と『スペード』です。

他にもそれぞれのマークは、“季節”も表しています。

『クラブ』は『春』、『ダイヤ』は『夏』、『ハート』は『秋』、そして『スペード』は『冬』です。

 

さらに、それぞれ13枚あるカードは、1枚ずつ『1週間』を表しています。

具体的には、『エース(1)』は『1週目』、『2』は『2週目』、

そして『キング(13)』は、『13週目』ということになります。

これをそれぞれのカードにあてはめますと、『クラブ』の場合、

『エース』は『春の1週目』、『キング』は『春の13週目』となります。

 

1つの季節がそれぞれ13週ずつ、四季がありますので、4を掛けると13×4で52週。

そして1週間が7日、掛ける52週で7×52=364になります。

 

ところが1年は365日ありますので、364だと1つ足らないことになりますよネ。

そこで登場するのが『ジョーカー』で、この1枚を加えることで、365になるそうなんです。

このようにトランプは、“1年365日”のことを表しています。

 

【感想】

へぇ~、これ考えたこともありませんでした。

トランプが“1年”を表しているんですネ。

何で13枚か?ということも、謎が解けました。

これ誰が考えたんでしょうネ。すごい!

私たちは1年を表すカードで、いろいろゲームを作って遊んでいるんですネ。

・・・ハァ、なんだか“目からウロコ”の水曜日でした。

 

【番組スタッフより】

何人ものリスナーの方から、“うるう年はどうなるの?”という質問をいただきました。

通説としては、4年に一度の『うるう年』の場合、366日ありますので、カードが1枚足らない計算になります。

そこで登場するのが、もう1枚の『ジョーカー』、その名も『エキストラジョーカー』です。

これを加えることで、366になります・・・といわれています。

 

9/7(木)  『トランプの豆知識②』

トランプには『ジャック』、『クイーン』、『キング』の3つの絵札があります。

『ジャック』は『王子』や『兵士』、『クイーン』は『女王』、『キング』は『王』を表していますが、

それぞれ伝説上の人物や歴史上の人物がモデルになって、描かれているそうです。

 

そんな中、『ハートのキング』は、8世紀後半の『フランク王国』の王、『カール大帝』がモデルとされていますが、

4人いる『キング』の中で『ハートのキング』だけ、クチ元にヒゲがありません。

これは昔、トランプの絵柄は版画で刷られていましたが、

ある時、職人さんがノミを滑らせて、クチひげの部分を剃り落としてしまったそうです。

それ以来、”『ハートのキング』にはクチひげがない”と伝えられています。

 

そして、『ジョーカー』の絵柄はピエロにも見えますが、実は中世ヨーロッパの『宮廷道化師』が描かれています。

宮廷道化師は王様や貴族を笑わせたり、楽しませたりする役割を持つ一方で、

“言動の自由”が認められていた特別な存在だったそうです。

時には王様に対しても、意見を言うことがあったそうですが、

当時は“身分の低い者が王様に意見なんて、死罪に値する”といわれた時代です。

それでも、何のおとがめもなかったことから、トランプの世界では“キングより強い”とされています。

 

【感想】

絵札の謎が解けましたネ。

みんなモデルがいるんですネ。

私は“ハートのキングは女性だから、おヒゲがないもの”と思っていたんですネ。

一番好きなのは『ジャック』ですネ。

なんかこう、カッコイイなって思っていました。

ちゃんとそれぞれモデルがあったんですネ。

しかし『ジョーカー』というのは便利ですよネ。

宮廷道化師という立場から物怖じせず、誰とでも渡り歩く強者ですネ。

 

9/8(金)  『ババ抜き』

『ババ抜き』は、最後まで『ジョーカー(ババ)』を持っていた人が負け・・・というゲームですが、

現在の『ババ抜き』のもとになったのは『オールドメード(old maid)』というゲームといわれています。

 

これは『ジョーカー』の代わりに、『クイーン』のカードを1枚抜いて、残りの51枚を使って、『ババ抜き』のようにプレーし、

最後に1枚の『クイーン』のカードを持っていた人が“負け“・・・というものです。

ですから、『ジョーカー』は使われていなかったんです。

 

そして、“抜かれるカード”が『クイーン』になった理由ですが、実は『オールドメード』には、

『婚期を逃した未婚の女性』という意味があるそうなんですネ。

“最後までペアになれなかった『クイーン』のカード”が、『婚期を逃した未婚の女性』と重なることから、

『オールドメード』と呼ばれるようになったそうなんですって。

・・・これ、女性に失礼な話ですよネ!!

 

この『オールドメード』が日本に伝わってきた時、『クイーン』が『おばあさん』の意味の『ババ』になり、

『ババ抜き』になったといわれています。

その後、『ジョーカー』が加えられたことで、『ババ=ジョーカー』へと変わっていったのだそうです。

 

【感想】

ちょっとちょっとちょっとちょっと、『ババ抜き』って、すべての独身女性に失礼なゲームですネ(苦笑)

『ジジ抜き』っていう遊びもありましたし、遊びだから大目に見ましょうかネ。

『ババ抜き』ってシンプルだけど、楽しいカードゲームで、特に時間つぶしになりますよネ。

飛行機が遅くなった・・・なんていう時に、

結構誰かがトランプを持っていて、トランプをして時間が経ったりしていましたネ。

まぁ、それにしても今週は、知らなかったトランプの話が多くて、ビックリしました。

 

【今週の感想】

金曜日にもお話しましたが、子どもの頃から慣れ親しんでいるトランプなのに、

何も知らずに遊んでいたことが分かって、とても勉強になりました。

トランプの世界って、ホント奥深いですネ。

『ババ抜き』ひとつとっても、いろいろ意味があったんですから、

きっと他の遊び方にも、知らないエピソードがあるんでしょうネ。

いつかそのお話もさせていただけたら・・・と思います。

 

【お知らせ① 次週(9/11~)からのテーマ】

以前、『うどん』をテーマにお送りした時、

“今度はぜひ『そば』もお願いします。”というリクエストを、

何人もの方からいただきましたので、『おそば』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/