スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.09.01

2023年8月28日(月)テーマ「遊園地」

いくつになっても、行くとワクワクしませんか?『遊園地』についてです。

■今週(8/28~9/1)のテーマ:『遊園地』

 

8/28(月) 『遊園地とテーマパークの違い』

『遊園地』を辞書で調べますと、『楽しく遊べるように、いろいろな遊具や設備を備えた施設』とあります。

そんな遊園地と似ているモノに、『テーマパーク』がありますが、この違いって何なのでしょう?

 

経済産業省では、『遊園地』とは『主に屋内、屋外を問わず、常設の遊戯施設が3種類以上あり、

フリーパスの購入、または料金を支払うことにより、施設を利用できる事業所』と定義づけています。

この場合の遊戯施設とは、観覧車やメリーゴーランド、ゴーカートなどです。

 

それに対して『テーマパーク』とは、『入場料を取り、特定の非日常的なテーマのもとに、

施設全体の環境づくりを行い、テーマに関連する常設かつ、有料のアトラクション施設があり、

パレードやイベントなどを組み込んで、空間全体を演出する事業所』としています。

 

詳しく説明しますと、遊園地には“全体を構成するテーマ”というのは特にありませんが、テーマパークには必ずあります。

そのため、テーマを演出するためのパレードやイベント、ショーが、テーマパークには必要ですが、遊園地にはなくても構いません。

そして、遊園地は遊戯施設・乗り物がメインですので、絶対になければなりませんが、

テーマパークにはあるとは限らない・・・といった違いがあります。

 

【感想】

“遊園地”、なんてワクワクする響きなんでしょう。

子ども達にとって、“夢の王国”ですよネ。

テーマパークというのは、なんか万博の時みたいに、何か学びがある・・・、そんなイメージが私にはあります。

私にとって、“初めての遊園地”ってどこだったんだろう?

皆さんの“遊園地デビュー”はどちらか、覚えていらっしゃいますか?

 

8/29(火) 『遊園地の歴史』

諸説ある中、“今も残っている世界で最も古い遊園地”は、デンマークにあります『デュアハウスバッケン』といわれています。

『バッケン』とも呼ばれていますが、オープンしたのは1583年。今から440年前です。

当時、日本は安土桃山時代ですから、戦乱の世の時代に、デンマークには既に遊園地があったんですネ。

 

ちなみにデンマークには、“世界で最も古いテーマパーク”といわれる

『チボリ公園』がありまして、こちらは1843年のオープンです。

 

“日本で今も残っている最も古い遊園地”は東京・台東区にあります『浅草花やしき』です。

江戸時代の終わり、1853年のオープンですから、今年で170年になります。

当初はお花などが植えられた庭園でしたが、明治時代になって遊戯施設が置かれるようになりました。

 

その後、関東大震災や戦争によって、閉園を余儀なくされた時代もありましたが、1949年(昭和24年)に

遊園地として再びスタートしています。

 

“一度も閉園することなく、現在も残っている最も古い遊園地”は大阪・枚方市にあります、『ひらかたパーク』です。

1910年(明治43年)、『香里(こうり)遊園地』としてオープンし、その後、現在の場所に移転し、『ひらかたパーク』と改められました。

 

【感想】

チボリ公園、数年前に行ったことがあるんですけども、

ロマンティックで夢があって、子どもも大人も、みんな目をキラキラして、ワクワクしていました。

日本では『花やしき』が、最も古い遊園地なんですネ。

ジェットコースターの音がすぐ近くで聞こえてきて、親近感のある遊園地ですよネ。

『花やしき』のネーミングも、浅草らしい素敵な名前ですネ。

 

8/30(水)  『遊園地の豆知識』

戦後になると、大型遊園地が次々と誕生しました。

例えば1950年(昭和25年)、埼玉県所沢市に『西武園ゆうえんち』がオープンしました。

1955年には、東京・文京区に『後楽園ゆうえんち』、現在の『東京ドームシティアトラクションズ』、

1964年には、東京・稲城市(いなぎし)に『よみうりランド』、

1966年には、三重県桑名市に『ナガシマスパーランド』、

さらに1971年には、岡山県倉敷市に『ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド』といったように、

現在でも人気の遊園地が、次々とオープンしました。

 

その一方で、様々な事情によって、惜しまれつつも姿を消してしまった遊園地もあります。

 

例えば、栃木県小山市にあった『小山ゆうえんち』や

東京・練馬区にあった『としまえん』、東京・世田谷区にあった『二子玉川園』、

神奈川県川崎市にあった『向ヶ丘遊園』、神奈川県横浜市にあった『横浜ドリームランド』、

静岡県御殿場市にあった『小田急御殿場ファミリーランド』、兵庫県宝塚市にあった『宝塚ファミリーランド』、

そして、福岡県福岡市にあった『かしいかえんシルバニアガーデン』などです。

 

【感想】

名前を聴いただけで、懐かしく思う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。    

やはり子どもがたくさん生まれた時代に、遊園地が次々と誕生しているんですネ。

『小山ゆうえんち』のコマーシャルは、今でもよく覚えていますし、

閉園となった数々の遊園地には、皆さんの想い出がたくさんあると思います。

私は仕事終わりに『後楽園ゆうえんち』に行って、ジェットコースターに乗って思いっきり叫んで、

ストレスを発散していた時代があります。遊園地は、本当にありがたい存在です。

 

8/31(木)  『ジェットコースター①』

『ジェットコースター』は、遊園地で“花形”と呼ばれるアトラクションのひとつです。

この『ジェットコースター』という名前ですが、和製英語で、日本独自の呼び方なんですって。

英語では、『ローラーコースター』といいます。

 

『ジェットコースター』の名前が登場したのは、1955年(昭和30年)、東京・文京区にオープンした『後楽園ゆうえんち』、

現在の『東京ドームシティアトラクションズ』です。

 

名前の由来ですが、一説には『ジェット機のように速いローラーコースター』とか、

『ジェット噴射するように加速していく』という意味を込めて付けられたとされています。

 

当時の最高時速は55キロ。

現在では最高時速100キロを超えるジェットコースターも珍しくありませんが、その頃としては速かったんでしょうネ。

 

そんな『ジェットコースター』のルーツですが、諸説ある中、

アメリカで廃止になった炭鉱などで使われていた、輸送用のトロッコとする説があります。

それをもとに19世紀後半、アメリカ・ニューヨークの遊園地に、

現在のコースターのもととなる乗り物が登場しますが、スピードは時速10キロ程度だったそうです。

これはかなりゆっくりですよネ。

 

【感想】

私にとってはジェットコースター、ちょっと怖いかな(汗)。

若い頃はああいうの好きだったんですけど、だんだん怖くなってきましたネ。

昔、コマーシャルの撮影で、1日に30回くらい立て続けでジェットコースターに乗ったことがあるんですネ。

最初は楽しかったんですけども、だんだんコースが体になじんできて、

“次は右に曲がるな”とか“落ちるんだったな”って分かったら、

“怖い”というよりも“自分がジェットコースター”になってしまったなぁ・・・みたいなそういう経験があります。

あまり1日に何回も乗るものじゃないですよネ。

 

9/1(金)  『ジェットコースター②』

日本に初めてジェットコースターが登場したのは、1890年(明治23年)、政府が主催する、国内の生産物の博覧会でした。

常設のモノとしては、1952年(昭和27年)、兵庫県の『宝塚新温泉』、のちの『宝塚ファミリーランド』に登場した『ウェーブコースター』です。

 

『ジェットコースター』という名前が登場したのが1955年ですから、

『ウェーブコースター』のほうが早かったんですが、

『ジェットコースター』のほうが一般的な呼び方になりました。

 

日本に今も残る最も古いコースターは、1953年に東京の『浅草花やしき』に登場した『ローラーコースター』です。

ちなみに最高時速は、42キロだそうです。

参考までに現在、“世界で最も速い”といわれている、

アラブ首長国連邦のテーマパークにあるジェットコースターは、なんと!時速240キロ。いや~、すごい。

それと比べると『花やしき』の『ローラーコースター』は、かなりゆっくりです。

 

それでも、この『ローラーコースター』よりも、さらにゆっくりで、今も稼働しているのが、

東京・荒川区にあります『あらかわ遊園』の『ファミリーコースター』です。

最高時速は13.7キロで、“日本で一番遅いジェットコースター”を自称しているそうです。

 

【感想】

『ファミリーコースター』、のどかで可愛いらしい乗り物ですよ。

ホントにお子さんが喜びそうな、愛のある乗り物です。

遊園地は子ども達の夢を乗せて、大人にも笑顔を運んでくれる魅力的な場所ですネ。

 

【今週の感想】

遊園地に行くと、大人でもワクワクするのと同時に、前にも来たことがある遊園地だと、いろんなことが思い出されますよネ。

あそこに以前、あんな乗り物があったなぁ・・・とか、あまりに楽しくて走りまわっていたら、転んで泣いてしまった・・・とか。

子どもの頃、家族で行った遊園地の想い出は、今でも私の宝物です。

 

【お知らせ① 次週(9/4~)からのテーマ】

年齢や場所を問わず、いつでも手軽に楽しめるもの、

『トランプ』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/