お子さんから大人まで人気の食べもののひとつに『インスタントラーメン』についてです。
■今週(8/21~8/25)のテーマ:『インスタントラーメン』
8/21(月) 『インスタントラーメンとは』
『インスタントラーメン』を辞書で調べますと、
『即席めんのひとつ。麺と調味料が一緒に入っていて、数分の茹で時間、
または熱湯をかけて、数分おくだけで食べられるラーメン』とあります。
“即席めんのひとつ”とありますが、即席めんの中で、中華めんの割合がとても多いことや、
長年にわたって『インスタントラーメン』という名前が、慣れ親しまれていることから、
『インスタントラーメン』とは“即席めんを総称する呼び名”でもあるそうです。
インスタントラーメンには、お鍋などで調理する『袋めん』と、
そのまま食器になる容器に入った『カップめん』の2つの種類があります。
このように『袋めん』も『カップめん』も、同じ『インスタントラーメン』なんですが、
“インスタントラーメン=袋めん”というイメージをお持ちの方が多いそうなんですネ。
・・・私もその1人ですネ。
『袋めん』と『カップめん』の他に、インスタントラーメンは様々な種類に分類されます。
例えば、“麺の種類による分け方”ですと、ラーメンや焼きそばといった『中華めん』、
うどんやおそばといった『和風めん』、さらにパスタなどの『欧風めん』といったように分類されます。
【感想】
インスタントラーメンには独特の美味しさがありますよネ。
時々、無性に食べたくなるような。
私の実家は、近くの高校生が部活帰りに立ち寄っていくお店をしていたんですけども、
夕方になると大量のお湯を沸かしてポットに入れ、高校生たちが帰ってくると、
カップめんに次々お湯を注ぐ・・・という光景が常にありました。
体育会の高校生たちは、カップめん大好きだったなぁ・・・っていう想い出があります。
8/22(火) 『インスタントラーメンの歴史①』
1958年(昭和33年)、“世界初のインスタントラーメン”『チキンラーメン』が日清食品さんから発売されました。
これにより、インスタントラーメンの歴史がスタートします。
そこには日清食品さんの創業者で、“インスタントラーメンの父”と呼ばれた安藤百福さんの
“何か人の役に立つことはないか?”、“世の中を明るくする仕事はないか?”という熱い思いがありました。
終戦後、食糧難となった日本では、お腹を空かせた人たちが街にあふれていました。
ある日、大阪の闇市を通りかかった安藤さんは、寒空の下、
1杯のラーメンを食べるために並ぶ、長い行列を見て、“やっぱり日本人は麺類が好きなんだ”と実感しました。
そして、“お湯があれば、家庭ですぐ食べられるラーメンを作ろう!“と決意し、ご自宅の裏庭に建てた小屋で研究を始めました。
道具や材料はすべて自分で集め、1日平均4時間という睡眠時間で丸1年、1日も休まず、苦労を重ねながら、
たった1人で研究を続けた結果、誕生したのが『チキンラーメン』です。
価格は1食『35円』。
これは当時、中華そばをお店で食べるのと変わらないお値段でした。
それでも“お湯を注ぐだけで、たった2分で食べられる”というのは、当時の常識では考えられなかったため、
“魔法のラーメン”と呼ばれ、大変な評判となり、爆発的な人気を集めました。
【感想】
安藤百福さんはドラマ『まんぷく』の主人公として、すっかり馴染み深い人ですよネ。
“百福”と書いて“ももふく”さん。お名前からもたくさんの福がありますネ。
偉大な功績を残された素敵な方ですネ。
8/23(水) 『インスタントラーメンの歴史②』
1958年(昭和33年)、日清食品さんから発売された『チキンラーメン』は、
うどん1玉が6円の時代に、1食35円もしましたが、発売後すぐに品不足で悩むほどの売れ行きとなりました。
その後、数多くの企業がインスタントラーメンを作るようになり、その市場はどんどん大きくなっていきます。
そんな中、1962年には“スープを別に添えるタイプ”のインスタントラーメンが登場します。
それまでの“麺に味が付いたタイプ”に比べて、作る時にちょっと手間はかかりますが、
その分、“麺やスープの味わいが深まった”ということで、発売と同時に、爆発的な売れ行きとなりました。
その後、『焼きそば』や『ワンタンメン』、『たぬきそば』といった“ラーメン以外の新商品”が発売され、
“インスタントラーメンの新しい流れ”が作られていきました。
そして1966年以降になると、インスタントラーメンの世界は、“高い品質を求める時代”へと移り変わっていきます。
その中から生まれたのが、ガーリックの効いた新しい味で、“乾燥ねぎ入り”の『サッポロ一番』や、
ごまラー油が付いた『出前一丁』、さらに、油で揚げない『ノンフライめん』などです。
こうしてインスタントラーメンは、時代とともに進化を続けています。
【感想】
『サッポロ一番』、ロングセラー商品ですネ。
『出前一丁』っていうネーミングもイイですよネ。
“味噌ラーメン派”か“塩ラーメン派”とかで意見が分かれましたよネ。
お昼時、お鍋でコトコト煮ている時のあのスープの香り、たまりませんですよネ。
ネギを刻んで、ゆで卵を茹でて半分に割って、海苔を置いて・・・
完璧おいしいお昼ごはんでした。
・・・なんか食べたくなりましたネ。今の気分は、私は“塩”を食べたいです。
8/24(木) 『カップめん』
1970年代になると、インスタントラーメンはさらなる進化を遂げ、新たな時代を迎えます。
それが1971年に発売された、日清食品さんの『カップヌードル』です。
これは“インスタントラーメンの父”と呼ばれた安藤百福さんが、『チキンラーメン』を海外にも広めようと、アメリカを訪れた時のこと。
現地のスーパーの担当者の方は、『チキンラーメン』を小さく割って、紙コップに入れ、そこにお湯を注いでフォークで食べ始めました。
それを見た安藤さんは、“アメリカには、どんぶりも箸もない。
つまり、インスタントラーメンを「世界の食」にするためのカギは、食習慣の違いにある!“と気づきました。
そして、この経験をヒントに開発に取り組み、誕生したのが『カップヌードル』です。
“カップに入ったラーメンをフォークで食べる”というスタイルは、
当時の日本人にはとても画期的なことでしたが、やがて若者を中心に受け入れられ、大ヒット商品になりました。
その後、他のメーカーも『カップめん』の開発に乗り出し、“ラーメン以外のカップめん”というのも誕生しました。
例えば『ペヤングソースやきそば』や『日清焼そばU.F.O』、『日清のどん兵衛 きつねうどん』、
『マルちゃん 赤いきつねと緑のたぬき』といった、今も根強い人気を誇る商品たちです。
【感想】
いよいよカップめんの登場ですネ。
『カップヌードル』もロングセラー商品。今も変わらず大人気ですよネ。
縦長のコップ型から、どんぶり型のもの・・・。
そして『ペヤング』は四角い容器と、各企業さんが楽しい共演をしてくださったおかげで、
種類が豊富なカップめんが誕生しました。・・・本当にありがとうございます。
8/25(金) 『即席ラーメン記念日』
8月25日は『即席ラーメン記念日』です。
これは1958年(昭和33年)8月25日に、“世界初の即席めん”『チキンラーメン』が発売されたことに由来しています。
別名、『チキンラーメン誕生の日』とも呼ばれています。
この日をキッカケに、インスタントラーメンの歴史が始まりましたが、一般社団法人『日本即席食品工業協会』さんによりますと、
2022年度に日本で作られたインスタントラーメンは約60億食です。
内訳は、『カップめん』が39億8000万食、
『袋めん』が18億6000万食、そして、『生タイプ』のものが1億5900万食です。
1人あたり年間、どのくらいのインスタントラーメンを食べているのか?といいますと、約49食です。
単純計算で、“ひと月に4回以上”食べていることになります。
また日本のインスタントラーメンは、世界にも輸出されています。
その量ですが、2022年は58の国や地域に対して、約1億2400万食です。
さらに2022年の1年間に、全世界で消費されたインスタントラーメンの数は約1200億食です。
【感想】
そんなに食べられているんですネ。
昔、海外のスーパーで日本のカップラーメンが売られていたんですが、
それがなかなかの高いお値段だったにもかかわらず、結構売れていましてネ。
“日本のカップラーメンってすごいなぁ”って誇らしい気持ちになったことを思い出しました。
1人の発明から始まって、各企業さんの努力・・・。カップラーメン、バンザイ!ですネ。
【今週の感想】
インスタントラーメン、子どもの頃から身近な食べもので、私もずっとお世話になっています。
特に袋めんには、遠い子どもの頃の想い出がよみがえってきますネ。
“思わず食べたくなりました”というリスナーの方も、結構いらっしゃるみたいで、私もその1人です。
“日本で生まれたインスタントラーメン”が、今では“世界の食”に。
本当に素晴らしいことですよネ。発明に本当に感謝です。
【お知らせ① 次週(8/28~)からのテーマ】
いくつになってもワクワクしませんか?『遊園地』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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