スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.08.18

2023年8月14日(月)テーマ「宿題」

この時期、よく目や耳にする『宿題』についてです。

■今週(8/14~8/18)のテーマ:『宿題』

 

8/14(月) 『宿題とは』

『宿題』を辞書で調べますと、『学校の正規の授業時間以外に、主に家庭で行うように、生徒に課される学習や作業』とあります。

 

その一方で、会議で議題がまとまらなかった時、“この件は次回までの宿題にします”といったように、

“持ち越された課題”という意味でも、『宿題』という言葉が使われています。

 

また『宿題』には、『前もって課題を与えて、考えさせる問題』という意味もあるそうなんですネ。

19世紀の初めの頃、“詩を詠む会”のことが書かれた手紙の中に、『宿題』という言葉が登場しているそうです。

 

この場合の『宿題』とは、『お題』のことを指していて、

“先にお題を出しておきますので、次の会の時までに考えておいてください”。

そういった意味で、『宿題』という言葉が使われていたそうです。

これを受けて、『宿題』の語源は“詩を詠む会”の“お題”とする説があるそうです。

 

その後、明治時代になり、国の教育制度が定められると、

“先生が生徒に対してお題を課す”という意味で、宿題が学校の現場で、急速に広がっていき、

現在も受け継がれています。

 

そもそも学校が、宿題を出す理由ですが、例えば『自分から学習する習慣をつけさせるため』ですとか、

『面倒なことを頑張ってやり遂げる力を育てるため』といわれています。

 

【感想】

宿題かぁ~。今聴いても、あまりワクワクしない言葉ですよネ。

だいたい家に持ち帰って勉強したり、仕事したりすることが、私はあまり得意じゃないですネ。

早くやればイイものを、グダグダと後回しにして、そして眠くなっちゃった・・・っていう想い出ばっかりです。(-_-)zzz

皆さんは『宿題』と聞いて、どんな想い出ありますか?

 

8/15(火) 『夏休みの宿題①』

そもそもお子さんの夏休みは、いつから始まったのでしょうか?

1881年(明治14年)、現在の文部科学省が定めた学校規則の中に、『夏季休業日』という言葉が登場しています。

そこから『夏休み』が始まった・・・と考えられています。

 

そんな日本の夏休みは、アメリカやヨーロッパにならって作られたといわれています。

欧米では9月から新年度・新しい学年が始まるため、その前に長いお休みを設定していました。

日本は当時、欧米の教育制度を参考にし、取り入れていたため、同じ時期に同じように夏休みを取り入れたそうです。

 

ところが日本は新年度のスタートが4月ですので、約4ヶ月で夏休みに入ることになりますよネ。

そのタイミングで長いお休みに入ると、“せっかく身についた学習リズムが崩れてしまうのでは・・・“

という心配が先生方の間にあったそうです。

また長いお休みの間、学校で覚えたことを忘れてしまうのでは・・・という懸念もあったそうです。

 

そこで、“夏休み中も勉強を続ける”、“学力を維持する”ということを目的に、『夏休みの宿題』が始まったといわれています。

具体的にはいつ頃、始まったのかはハッキリとは分かっていませんが、『夏休み』という制度がキッカケで誕生したのは間違いないそうです。

 

【感想】

夏休みの宿題、まさに今取り組んでいるお子さんも多いのではないでしょうか。

夏休みは嬉しいけど、たくさんの宿題ありましたよネ。

最初は“ちゃんとやろう!”と計画するんだけど、だんだん“うん、明日でイイか”、“明後日でも大丈夫!”って、

どんどんどんどん後ろ倒しになって、最終的に大変なことになっちゃった~・・・なんて経験は、私だけではないはずです。(汗)

・・・皆さん、頑張ってネ。

 

8/16(水)  『夏休みの宿題②』

『夏休みの宿題』は、明治時代に誕生したとされていますが、それがいつ頃なのかは、ハッキリと分かっていないそうです。

そんな中、宮崎県で1910年(明治43年)当時の『夏休みの宿題帳』が発見されていますので、この頃にはあった・・と考えられています。

 

内容ですが、算数や理科、漢字の書き取りの他に、日記もあったそうです。

その後、大正時代になると、出版社が『夏休みの宿題用の教材』を発行し、その後、徐々に課題と日記は別々になったそうです。

 

そして戦後になると、都道府県別に教材を作るようになり、その土地ならではの、問題や課題が出されるようになったそうです。

現在では多くの学校で、民間の教材を使っているそうです。

 

そして“自治体ならではの教材”というのもありまして・・・。

例えば『夏休みの友』です。

主に公立の小中学生を対象に出される“夏休み用のテキスト”で、あらゆる教科の課題が、1つにまとめられています。

 

この『夏休みの友』は歴史が古いそうなんですが、実は全国区ではないそうなんですネ。

そのためお住いの地域によっては、その存在を知らない方も多く、また同じ地域でも、採用していない学校もあるそうです。

また岐阜県などのように、名前が『夏休みの友』ではなく『夏の友』など、地域によって様々な呼び方があるそうなんです。

 

【感想】

私の記憶では夏休みの宿題は、漢字ドリルとか計算とか、読書感想文とか自由研究、絵日記がありましたネ。

漢字は得意だったから一気にやって、早々と解放され、日記は最後の1週間で書き上げ、

“もはやこれは日記じゃないな・・・”って、子ども心に思っていました。

 

8/17(木)  『夏休みの宿題③』

時代が変わるにつれて、夏休みの宿題にも変化が表れています。

昭和の頃と比べて、宿題や課題の量が増えている学校もあれば、逆に減っている学校もあるそうなんですネ。

さらに学校によっては、夏休みの宿題そのものを廃止したところもあるそうです。

その理由として、中学受験のため、塾に通うお子さんの場合、塾からも宿題が出されるそうなんです。

 

そうなると、塾と学校の2つの宿題を片付けないといけないので、

“負担が大きい”ということで、保護者の方が学校側と話し合って、

最終的に学校の夏休みの宿題の廃止を決定したそうです。

 

そんな夏休みの宿題の“定番”のひとつに『読書感想文』があります。

1947年(昭和22年)、小学生の国語の学習指導の項目の中に、『読書』があり、

その中に『文章のおもしろい部分を選んで、それについての感想を述べていく』と書いてあるそうです。

この当時から、読書感想文はあったものと考えられています。

 

読書感想文を書くことによって、考えを深めることができると言われています。

また読書感想文は“自分自身の記録”で、読み返すことによって、いつでも“感動した自分”に出会うことができるのだそうです。

 

【感想】

読書感想文が苦手というのは、まず“本を読まなきゃいけない”という、

宿題に行くまでのハードルがあるからではないですかネ。

私は読書感想文、意外と好きでしたネ。

先生にもよくほめられて、みんなの前で発表されたりしましたネ。

それが今のお仕事に役立っているのかなぁ・・・と思っています。

得手不得手というのは、子どもの頃からあるんですネ。

それを見極めるのも、宿題のひとつかも知れませんネ。

 

8/18(金)  『自由研究』

『自由研究』という言葉が、初めて登場したのは1947年(昭和22年)です。

“子ども達がそれぞれ興味や関心を持ったことに取り組む時間”として、“教科”として『自由研究』が採用されたそうです。

 

ところが4年後には、“教科”から消えてしまったそうなんです。

一説には“基礎的な学力を養うこと”が学校教育の軸となり、自由研究のような学習は、

日頃の授業の中でやればイイのでは?“というのが理由と考えられています。

 

それでも『自由研究』は、のちに“夏休みの宿題”として復活しましたが、

それがいつ頃なのかは、分からないそうなんですネ。

そして現在では、“各学校の取り組み”として行われているそうです。

 

その背景には“基礎的な学力を詰め込むばかりでなく、子どもの興味や関心を伸ばすことも必要では・・・”

という先生方の思いもあったものと思われています。

 

そして、自治体や全国規模で行われる“自由研究のコンクール”というのがありますよネ。

その中でも1960年から開催されているのが、全国の小・中学生を対象にした『自然科学観察コンクール』、通称『シゼコン』です。

64回目を迎える今年も、自由研究や作品を10月31日まで募集しています。

 

【感想】

自由研究、私はどちらかというとちょっと苦手でしたけど、クラスの中には、

本当に素晴らしい研究をしてくる友人がいましたネ。

親子で取り組むのも、イイことなんじゃないかな・・・と思います。

研究室って必ず教授がいて、生徒さんがいる・・・みたいなそんな感じしますもんネ。

 

【今週の感想】

宿題、特に『夏休みの宿題』と聞くと、トラウマになっています・・・という方、結構いらっしゃるそうなんです。

それだけ宿題に対して、大変な思いをされたということなんですよネ。

“だから早いうちに片づけなさい!って言ったでしょ!”とお母さんから怒られた記憶、確かにありますよネ。

中には夏休み明けの始業式の日も、学校から帰るとひたすら宿題をやっていました・・・という方もいるそうです。

お仕事もそうですが、宿題も早め早めに終わらすのが

やっぱり一番ですよネ。

 

【お知らせ① 次週(8/21~)からのテーマ】

お子さんから大人まで人気の食べもののひとつ『インスタントラーメン』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/