“赤い野菜”の代表、『トマト』についてです。
■今週(8/7~8/11)のテーマ:『トマト』
8/7(月) 『トマトの歴史』
トマトはナス科の植物で、ナスやピーマンなどと同じ仲間です。
トマトの原産地は、南米のアンデス高原とされています。
その後、メキシコに伝わり、“食用”として、人の手によって栽培されるようになりました。
『トマト』という名前は、メキシコの先住民の言葉で、“ふくらむ果実”を意味する『トマトゥル』が由来といわれています。
もともと『トマトゥル』とは“食用のホオズキ”を指す言葉でしたが、
形がよく似ていて、同じようにお料理に使われることから、『トマト』も同じ名前で呼ばれるようになったそうです。
そんなトマトですが、16世紀頃、船で世界の海を渡り歩いたスペイン人によって、ヨーロッパに伝えられました。
しかし当時は、“トマトには毒がある”という迷信から、“食用”ではなく“観賞用”だったそうです。
それでも17世紀の終わりごろ、南ヨーロッパで“食用”として利用されるようになりました。
イタリア語でトマトは『ポモドーロ(pomodoro)』。
“黄金のリンゴ”という意味だそうです。
ちなみに日本では、“トマトソースで作るパスタ”のことを『ポモドーロ』と呼んでいます。
トマトやタマネギ、ニンニク、オリーブオイルなどで作るシンプルなソースが特徴のパスタです。
【感想】
ポモドーロ、シンプルで美味しくて、いつでも飽きずに食べられる定番のパスタですよネ。
我が家の小さな小さな畑で、今年は4種類のトマトの苗を植えています。
見事に成長してくれて、美味しくいただきました。
畑に真っ赤なトマトがなると、鮮やかで嬉しくなるものです。
トマトって、形も色も可愛いですよネ。
8/8(火) 『トマトの豆知識①』
南米・アンデス高原が原産地のトマトですが、ヨーロッパに伝わったあと、江戸時代の初めの頃に
中国を経由して、日本にも伝わってきました。
当時、海外から日本に伝わってきた多くの植物たちと同じように、トマトも“薬用”、または“観賞用”だったといわれています。
その後、明治時代になると、時の政府が“食用”として
トマトを広めようとしましたが、残念ながら日本の食生活になじまず、人気がなかったそうです。
ちなみに、この当時のトマトは、北ヨーロッパ産の酸味や香りが強い品種だったそうです。
それでも昭和になると、香りも酸味もおだやかなアメリカの品種が、
日本人の好みに合ったことから、トマトの需要が急激に伸びたそうです。
そんなトマトですが、種類はなんと1万以上といわれていて、
日本で品種登録されているものだけでも、300を超えるそうです。
日本ではトマトを『大きさ』や『色』で分類していて、
例えば『大きさ』の場合、大きい『大玉(おおだま)』や小さい『ミニ』、その中間の『ミディ』に分けられます。
『色』ですと、『桃色(ピンク)系』、『赤系』、そして、黄色や緑などの『その他』に分けられます。
【感想】
そんなに種類があるんですネ。日本では300種類!
種類の名前はちょっと覚えてはいないんですが、茨城もトマト作りが盛んで、
味に特徴があるトマトがたくさん八百屋さんなどに並んでいますよネ。
私はその中から、気に入った農家さんのトマトを毎年買っていますが、あれは何ていう種類だったのかぁ・・・?
ちゃんと今度、記憶しておこうと思います。
皆さんもお気に入りのトマト、ありますか?
8/9(水) 『トマトの豆知識②』
2021年の世界のトマトの生産量で、最も多い国は中国で、全体の約36%を占めています。
以下、インド、トルコ、アメリカ、イタリアと続きます。・・・ちなみに日本は35位でした。
そんな日本のトマトですが、2021年の『都道府県別』の生産量で、一番多いのは熊本県で、全体の約18%を占めています。
実は熊本は、ここ10年以上のデータを見ても、ずっと1位だそうなんです。
その理由ですが、海沿いの平野部から阿蘇の高原まで、地形が多彩で、温暖な海沿いでは秋から春、
涼しい高原では夏から秋にかけて、トマトの栽培が可能だから・・だそうです。
そのため1年を通じて、安定的にトマトを出荷できるというのが、最大の強みなのだそうです。
そんな熊本のトマトを代表する品種のひとつに、『塩トマト』があります。
八代市(やつしろし)や宇城市(うきし)などが生産地で、八代海沿岸の塩分濃度が高い土地で栽培されていいます。
塩分のストレスがかかることで、一般のトマトよりも小ぶりで、名前に“塩”と付いていますが、とっても甘いトマトだそうです。
【感想】
私のトマトの想い出として、小学生の頃、父が庭でトマトを作っていたんですけども、
学校帰りにランドセルを下ろさない私に、もぎりたてのトマトを軽く水洗いして、そこに塩をちょっと振って渡してくれて・・・。
そのトマトの言いようのない美味しさ。
あれが私のNO.1のトマトの想い出ですネ。
塩トマトってもしかして、そんな味がするんじゃないかな・・・と思いました。
興味津々です。
8/10(木) 『トマトの雑学』
名前に“フルーツ”が付いた、『フルーツトマト』ってありますよネ。
これは“特別な栽培方法で作られた、糖度が高い甘いトマト”のことで『フルーツトマト』という品種のことではないそうです。
与える水の量を極力少なくし、トマトにストレスを与えることで、
大きくはなりませんが、その分、甘みが凝縮されることで、まるでフルーツのように甘くなるそうです。
続いて、『プチトマト』です。
『プチ』はフランス語で“小さい”という意味ですので、
そんなところから“プチトマト=小粒のトマト”というイメージ、お持ちかと思います。
ところが実際は『プチトマト』とは、“小さいトマトの総称”『ミニトマト』の中の品種の名前だそうです。
“タネのタキイ”で知られる『タキイ種苗(しゅびょう)』さんが1975年に『プチトマト』を発売したところ、
その後、“従来の『ミニトマト』よりも酸味が少ない”などの理由から大ヒット商品となりました。
そして、この『プチトマト』をキッカケに、様々な『ミニトマト』が普及するようになったそうです。
そんな『プチトマト』ですが、2007年に販売を終了したそうなんです。
現在では、『プチトマト』は“商品”としては存在していませんが、“ミニトマトの愛称”として定着しているそうです。
【感想】
小さいトマトのことを、今でもプチトマトというのだと思っていました。
このミニトマト、サラダにとっても便利で、切らなくてもイイし、
切っても断面がすごく可愛くて、ひとくちサイズだから食べやすいし、重宝しますよネ。
私はミニトマトを使って、ぬか漬けにしたりピクルスにしたりもしますよネ。
とにかくトマトは夏、本当に元気になるお野菜ですよネ。たくさん食べましょう。
8/11(金) 『トマトの栄養価』
トマトには、たくさんの栄養素が含まれています。
例えば、美肌に効果的とされるビタミンCや、老化を抑制する働きが期待されるビタミンEが豊富です。
さらにミネラルや食物繊維などを、バランス良く含んでいます。
トマトの赤い色は、『リコピン』という天然色素によるものです。
『リコピン』には強力な抗酸化作用があって、体内で増え過ぎた活性酸素を取り除いてくれます。
そのため様々な病気の予防や、美容への効果が期待されています。
そんな『リコピン』ですが、人の体内では作り出すことができないので、食品から摂るしかないそうなんですネ。
そして『リコピン』は、同じトマトでも“完熟したトマト”のほうが含まれる量が多いそうです。
また『リコピン』は、“熱に強く、油に溶けやすい”という性質がありますので、
油を使って加熱調理すると、摂る量が高まるそうです。
そんなトマトの素晴らしさを表したことわざが、ヨーロッパにありまして、『トマトが赤くなると医者が青くなる』というものです。
これは“トマトが赤く実る季節になると、そのトマトを食べてみんなが健康になり、
患者さんがいなくなるので、お医者さんが青ざめる”という意味です。
【感想】
トマトって最高ですネ。
熱に強く、油に溶けやすいとなると、やはりイタリア料理とか、煮込みとか最高ですネ。
今夜はトマトを買って帰りませんか?
赤い食材は心も元気にしてくれる気がします。
毎日トマトを食べて、元気に過ごしましょうネ。
【今週の感想】
私は本当にトマトが大好きで、子どもの頃から慣れ親しんだお野菜です。
昔に比べると、味も色も形もたくさんあって、全部食べ比べてみたいです。
番組のスタッフの方が、私がトマトのぬか漬けを作っていると聞いて、“トマトってぬか漬けにできるんですか?”と驚いていました。
でも、とっても美味しいんですよ。箸休めにもピッタリです。
まだまだ暑い日が続きますから、トマトを食べて元気に乗り切りましょうネ。
【お知らせ① 次週(8/14~)からのテーマ】
この時期、よく目や耳にする『宿題』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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