スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.05.12

2023年5月8日(月)

以前ご紹介したプリンと並んで、

お子さんから大人まで人気の『ゼリー』についてです。

 

■今週(5/8~5/12)のテーマ:『ゼリー』

 

5/8(月)  『ゼリーとは』

 

ゼリーは、お子さんのおやつから本格的なデザート、

さらにお料理まで、幅広く親しまれています。

 

『ゼリー』を辞書で調べますと、『ゼラチンや寒天などの固まる性質を

利用してつくった、冷たいお菓子や冷たいお料理の総称』とあります。

 

お魚やお肉を煮たあと、冷えた煮汁がゼリーのように固まりますよネ。

日本ではこれを『煮こごり』と呼んでいますが、

これはお魚やお肉のゼラチン質によるものです。

 

紀元前の古代ローマ時代から、こうした“煮こごり料理”があって、

これはフランス料理の『アスピック(ゼリー寄せ)』の原型と

考えられています。

 

お菓子の世界に『ゼリー』が登場するのは、

18世紀後半のフランスといわれていて、それ以降、

“ゼリー=デザート・お菓子”というイメージが定着したそうです。

 

現在では一般的に、“果汁やワインなどに甘い味をつけて、

ゼラチンなどを入れて固めたもの“のことを、“お菓子のゼリー”と

呼んでいるそうです。

 

ゼリーと同じように、見た目も食感も同じような『ジュレ』って

ありますよネ。

この違いですが、『ゼリー』は英語で、『ジュレ』はフランス語で

基本的には同じものなんだそうです。

 

【感想】

ゼリーの美味しい季節になりましたネ。

私は子どもの頃からゼリー類が大好きで、

あの見た目の涼やかさ、プルンとした食感・・・。

夢があって、幸せになる食べものだなぁ~と思ってました。

 

いろんなゼリーがありますよネ。

固めのゼリー、とろけるようなゼリー。

私は果物が入っているゼリーや、コーヒーゼリーが一番好きかな。

皆さんはいかがですか?

 

 

5/9(火) 『ゼリーの豆知識①』

 

ゼリーを作る際に、“固めるもの”として欠かせないものに

ゼラチンがあります。

ゼラチンは牛や豚といった、動物の骨や皮に多く含まれるタンパク質、

『コラーゲン』から作られたものです。

 

ゼラチンには『食用』、『医薬用』、『写真用』、『工業用』の

主に4つの種類がありますが、その中でゼリーに使われるのが、

『食用ゼラチン』です。

同じ『食用ゼラチン』でも、板状の『板ゼラチン』、

粉状の『粉ゼラチン』、そして顆粒状の『顆粒ゼラチン』があります。

 

ゼラチンは透明感があり、とろけるような、なめらかな食感が特徴です。

そんなゼラチンをゼリーに使うことで、弾力があり、

プルンとした食感に仕上がります。

また体温で溶けるため、クチどけも良いです。

 

ゼラチンが溶ける温度は50℃~60℃で、常温では固まらないため、

冷蔵庫で冷やして固める必要があります。

 

また一度固まっても、常温で溶ける場合があるそうなので、

注意が必要だそうです。

 

またフルーツを使ってゼリーを作る場合も、

注意が必要なんだそうです。

それはフルーツの中には、生のパイナップルのように

“ゼラチンを固まりにくくする性質”を持つものがあるそうなんですネ。

ですので、その場合は缶詰のフルーツなどを使うと良いそうです。

 

【感想】

パイナップルって、ゼラチンが固まりにくいんですネ。

初耳でした。

果物がたっぷり入っているゼリーって、美味しいですよネ。

 

また“ゼラチンってコラーゲンから作られる”。

これも初耳でした。

 

昔はミカンとかグレープフルーツとか、そういうゼリーが主流でしたが、

今は種類も豊富になって、最近私の中のヒットは『びわゼリー』です。

 

 

5/10(水)  『ゼリーの豆知識②』

 

ゼラチンと同じように、“材料を固めるもの”として使われるものに

『寒天』があります。

寒天は『テングサ』などの海藻が原料で、

そのため食物繊維を多く含んでいます。

 

寒天は和菓子に使われることが多いですが、

粉末状の粉寒天を使ったゼリーもあります。

そのため、ゼラチンを使ったゼリーと区別するために、

『寒天ゼリー』と呼ぶそうです。

 

寒天はゼラチンよりも固める力が強いので、ゼリーに使った場合、

歯切れが良く、ホロッと崩れる食感が特徴です。

 

寒天は90℃以上で溶けるため、

溶かす時は沸騰させる必要があります。

また固める時は常温で固まり、一度固まると溶けにくいのが

ゼラチンと大きく異なる点です。

 

また寒天の場合、柑橘系の果物など“酸性の食材”と混ぜ合わせると

固まりにくいので、注意が必要だそうです。

 

寒天やゼラチン以外で、“固めるもの”として使われるものに、

『こんにゃくの粉末』があります。

これを使って作られるのが、『こんにゃくゼリー』です。

 

他にも、海藻などから抽出した食物繊維から作られる『アガー』も、

ゼリーに使われるそうです。

 

【感想】

寒天を作っている農家さんに、取材に伺ったことがあるんですが、

大変な作業の連続で頭が下がりました。

寒天は海藻からできているので、とってもヘルシーだそうです。

こんにゃくゼリーもヘルシーですよネ。

 

ひとくちにゼリーといっても、たくさんの種類のゼリーってあるんですネ。

ゼリーの食感って、きっとみんな好きな食感なんでしょうネ。

 

 

5/11(木)  『コーヒーゼリー』

 

『コーヒーゼリー』の誕生には諸説あります。

“19世紀のアメリカやイギリスが発祥”といった説がある中、

“日本で生まれた冷たいお菓子”ともいわれているそうです。

その理由として、1914年(大正3年)、新聞で

コーヒーゼリーのレシピが公開されたそうです。

 

そんなコーヒーゼリーが初めてお店に登場したのは、1963年(昭和38年)。

長野県にあります『ミカド珈琲 軽井沢旧道店』さんです。

 

『ミカド珈琲』さんは1948年に、東京・日本橋に創業された

“日本で初めてのスタンド式コーヒーショップ”で、

その創業者の方の“コーヒーを食べることはできないか?”という

発想から生まれたのが、コーヒーゼリーでした。

発売されると、“ 食べるコーヒー”として話題になり、

大ヒットしたそうです。

 

今ではご家庭で手軽に作れる他、スーパーやコンビニでも、

手軽にお求めになれるようになりましたよネ。

 

このように、日本では人気のスイーツであるコーヒーゼリーですが、

海外では一般的ではないそうなんですネ。

“『飲む』コーヒーを、どうして『ゼリー』にするの?”と、

不思議に思われる方が多いそうなんです。

それでも実際に食べてもらうと、その美味しさに驚くそうです。

 

【感想】

コーヒーゼリー、私も大・大・大好き!

キューブ状のコーヒーゼリーか、

クラッシュアイスのような状態のコーヒーゼリーが好きかなぁ。

 

そこにミルクが溶けていく、色と形が最高ですよネ。

これはきっと、日本から始まったような気がするんですよネ。

 

コーヒーゼリーをいろいろ食べ比べて、

コーヒーゼリー通になりたい私です。

 

 

5/12(金)  『ゼリーの雑学』

 

コンビニやスーパーなどで売られているゼリーの中には、

中身がカップのふちギリギリまで入っていて、

パンパンの状態になったものがありますよネ。

 

その理由ですが、一番は『酸化防止のため』だそうです。

カップの中にわずかでも空気があると、ゼリーが酸化して

品質が悪くなってしまうそうなんです。

そこで中身をパンパンにして完全な密閉状態にすることで、

品質を守るのと同時に、長期保存も可能になるそうです。

 

最後に、『ゼリーの日』というのがありまして・・

いつかといいますと、7月14日です。

これは『日本ゼラチンコラーゲン工業組合』さんが定めたものですが、

この日はもともと、『ゼラチンの日』でもあるそうなんですネ。

 

ゼラチンはフランスでは、古くからお菓子やお料理に

使われていることから、フランスの代表的な記念日である

『フランス革命』と同じ7月14日を、『ゼラチンの日』としたそうです

 

そして、美味しいゼリーを作るためにゼラチンは欠かせない!ということで、

『ゼラチンの日』と同じ7月14日を、『ゼリーの日』としたそうです。

 

この『ゼリーの日』には

“ゼリーの美味しさ、作る楽しみを広く知ってもらおう”という想いが

込められているそうです。

 

【感想】

『ゼリーの日』というものがあるんですネ。

フランス革命と同じ日なんですよネ。

 

ゼリー、いつもフタをはがすと、蜜がこぼれていましたが、

そういう理由だったんですネ。

 

これからゼリーのおいしい季節です。

たくさん味わって楽しみたいですネ。

 

【今週の感想】

番組でもお話しましたが、以前、『プリン』をテーマにお送りした時、

“プリンもイイけど私はゼリー派なので、今度、ゼリーをテーマにやってください”って、

番組宛に何通かリクエストをいただきました。

それにお応えして、今回はゼリーのお話をさせていただきました。

 

ゼリーも奥が深い世界ですよネ。

スイーツだけでなく、お料理にも使われますし・・・

でも、煮こごりをルーツとするなら、お料理に使われるのは

当然ですよネ。

 

この時期、スイーツのお店に行っても、

ゼリーの商品が増えてきましたネ。

どれもキレイで美味しそうで、目移りしてしまって、

なかなか買えない私です(笑)

 

追伸

先週から日本各地で、大きな地震が続いています。

被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

【お知らせ① 次週(5/15~)からのテーマ】

私たちの体を支えている『骨』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/