スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.05.05

2023年5月1日(月)

子どもの頃、よく遊んだ『公園の遊具』についてです。

 

■今週(5/1~5/5)のテーマ:『公園の遊具』

 

5/1(月)  『公園の三種の神器』

 

公園の遊具の中で、よく見かけるものに『ブランコ』や『すべり台』、

『砂場』があります。

 

これは1956年(昭和31年)に制定された『都市公園法』という

“公園に関する法律”で、当時の児童公園に、この3つ遊具の設置が

義務付けられたことに影響しています。

児童公園は現在、『街区公園(がいくこうえん)』と呼ばれています。

 

このように法律で義務付けられてからは、この3つの遊具は

“公園の三種の神器”と呼ばれるようになり、

公園に欠かせないものとなりました。

公園にブランコやすべり台、砂場があるというのは、

こういった理由からなんですネ。

 

それでも、この“3つの遊具がない公園”というのもあります。

これは1993年(平成5年)に法律が改正され、

“3つの遊具の設置義務が廃止されたから・・・”だそうです。

 

ですので、法律の改正前に造られた公園には

3つの遊具がありますが、改正後に造られた公園の場合、

設置しなくて良い・・・ということになるそうです。

 

“同じ公園なのに、何でこの公園にはブランコはあるのに、

 何ですべり台はないんだろう?”

“砂場しかないんだろう?”と疑問に思われた方、いらっしゃったら、

こういった理由からだそうです。

 

【感想】

私が“公園”と聞いて思いつくものは、ブランコ、すべり台、

鉄棒、ジャングルジム、タイヤ・・・などですネ。

子どもの頃、公園で過ごす時間の何と多かったことか。

たくさんの思い出が詰まった“夢のある場所”ですよネ。

 

 

5/2(火) 『すべり台』

 

すべり台は19世紀の後半、アメリカで開発され、

日本には明治の終わり頃に輸入されたといわれています。

 

そんなすべり台ですが、様々な種類があります。

すべり台の滑り落ちるところがステンレスなど、金属製のものや、

ローラーが並んでいるものがあります。

このローラーのすべり台のことは『ローラーすべり台』ですとか、

『ローラースライダー』と呼ばれています。

 

さらに柔らかめな樹脂を使ったものもあり、こちらは

『グリッサンド型』ですとか、『グリッサンドスライダー』と

呼ばれています。

『グリッサンド』とはイタリア語の音楽用語で、

『滑らせるように、なめらかに・・・』といった意味があるそうです。

 

そんなすべり台の中には、『タコ』の形をしたものがあります。

主に足の部分がすべり台になっていて、色は『赤』が多いですが、

『ピンク』や『白』などもあります。

 

この形が『山』のように見えることから、

このすべり台のことは『タコの山』ですとか、『タコ山』と呼ばれ、

このすべり台がある公園は、『タコ公園』と呼ばれているそうです。

 

そんなタコのすべり台ですが、普通にすべって遊ぶ以外にも

山の部分を利用して、『かくれんぼ』ですとか『鬼ごっこ』をして遊ぶ

お子さんも多いそうです。

親御さんの中には、“そんな遊び方もあるの?”と

お子さんの想像力に驚く方もいらっしゃるそうです。

 

【感想】

タコのすべり台、初めて見ました。

すべり台がメインで、この形を利用して

いろんな遊びができるわけですネ。

 

子どもって“遊びを見つける天才”ですもんネ。

そして、このタコ山を思いついた方も、子ども心を持った方だったんでしょうネ。

 

 

5/3(水)  『タコのすべり台』

 

タコのすべり台の誕生には諸説あるそうで、そんな中、

1965年(昭和40年)に、東京都足立区の新西新井公園に登場したものが、

第1号といわれているそうです。

 

このすべり台の“生みの親”は、彫刻家の工藤健(たけし)さん。

東京オリンピックの開催で、日本中が盛り上がっていた1964年。

道路や住宅などが次々と整備され、新しい街の誕生に伴い、

公園も増えていきました。

 

同時に、魅力的な遊具が求められる中、工藤さんは

“美しい彫刻に、トンネルなども備えたすべり台を造って、

子どもを楽しませたい”と考えました。

そして、グニャグニャした曲線を使い、すべる部分がいくつもある

遊具を完成させました。

『石の山』と名づけたその遊具は、すぐに評判となったそうです。

 

その後、工藤さんは足立区からも依頼を受け、図面とスケッチを

担当者の方に見せて説明したところ、“何が何だか分からないので、

これに頭をつけてタコみたいにしてください“と言われたそうです。

 

自慢のデザインを否定され、ショックを受けた工藤さんですが、

それでも気を取り直して描き直したところ、

工藤さんの思いとは裏腹に注文が殺到したそうです。

 

工藤さんによりますと、“頭をつけたことで、

秘密基地のような空間になった“そうです。

 

【感想】

彫刻家の先生の“子どもを思う気持ち”から

造られたものだったんですネ。

これこそ、遊びながら学べる要素が満載の遊具ですネ。

 

私もタコのすべり台を見つけたら、一度経験してみたいな。

 

 

5/4(木)  『ブランコ』

 

一般的にイメージされるブランコは、柱の部分から2本の鎖や縄で

吊り下げられた板に乗って遊ぶものです。

座ったり、立ったりしてこいだりしますよネ。

 

ブランコの中には、この板の代わりに、

タイヤを3本の鎖で吊り下げたものがあります。

それが『タイヤブランコ』です。

一般的なブランコと違って、前後だけでなく、

様々な方向に動くことが出来ます。

そんなところから『全方向ブランコ』とも呼ばれているそうです。

 

他にも、ゴンドラの形をした部分に数人が向かい合って乗り込み、

外側から揺らすブランコがあります。

一般的には『箱ブランコ』ですとか、『ゆりかごブランコ』と

呼ばれています。

もともとは、自分の力ではブランコをこぐことができない

小さなお子さんのために、考えられたものだそうです。

 

そんな『箱ブランコ』ですが、乗っていて落ちたり、

ゴンドラにぶつかったり、ゴンドラの下に巻き込まれるといった事故が

数多く発生してしまいました。

それによって亡くなったり、大ケガをしたお子さんもいたことから、

“危険性が高い”ということで使用が禁止され、

次々と撤去されていったそうです。

 

他にも、太い丸木の両端を鎖やロープで吊るして、ブランコのように

前後に揺れるようにした遊具もあります。

こちらは『遊動円木(ゆうどうえんぼく)』といいます。

 

【感想】

ありましたネ。タイヤブランコに、箱ブランコ。

子どもの頃はこういうもので、1時間でも2時間でも

夢中になって遊んでいましたネ。

 

“さっちゃん”っていう幼なじみがいたんですけども、

夕暮れまで遊んで、毎日楽しかった。

大人になった今でも“公園の記憶”は鮮明に残っています。

 

 

5/5(金)  『ジャングルジム』

 

ジャングルジムは1920年頃にアメリカで開発され、

その後、世界に広まり、日本には、大正時代の後半に

伝わったとされています。

 

『ジャングルジム』という名前はとてもユニークで、

和製英語のイメージがあるそうですが、アメリカ英語だそうです。

発明された方が『ジャングルジム』とネーミングし、

商標登録されましたが、現在では一般的な名前として

使われているそうです。

 

一般的に“ジャングルジム=四角い”っていうイメージがありますが、

まるで地球儀のように、丸い形をしたものもありますよネ。

 

こちらを開発したのは、東京・杉並区に本社があります、

公園や学校などの遊具の設計や製作をされている会社

『日都産業(にっとさんぎょう)』さんです。

 

1957年(昭和32年)、世界初となる“丸い形をした回転式の

ジャングルジム“『グローブジャングル』を開発しました。

 

この形ですが、当時の開発者の方が銀座のビルの上に飾られていた、

『森永製菓』さんの地球儀の形をしたネオンを見て

思いついたそうです。

当時の写真を見ますと、確かに似ています。

 

 

【感想】

グローブジャングル、これクルクルクルって回して

乗るんですよネ。

なつかしいなぁ~。大好きだったなぁ~。

 

遊びながら頭を使って体も使って、

全身で学んでいくのが公園の遊具なんですよネ。

子どもの頃はよく分からなかったけど、

こういう遊びから自然と身についたこと、

たくさんありますよネ。

 

 

【今週の感想】

“公園の記憶=子どもの頃の想い出”。

子どもの頃、よく遊んでいた公園が今でもあると、

見た瞬間、その頃の記憶がよみがえってきます。

 

その一方で、その公園そのものがなくなってしまったり、

公園は残っていても、安全性や老朽化など、

いろいろな問題から、当時よく遊んだ遊具が姿を消している場合が多いと

聞きました。

寂しいですが、これも時代の流れなのでしょうか・・・。

 

【お知らせ① 次週(5/8~)からのテーマ】

以前ご紹介したプリンと並んで、人気の『ゼリー』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/