スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.03.03

2023年2月27日(月)

山などを歩いていて、見かけるもの・・・『滝』についてです。

 

■今週(2/27~3/3)のテーマ:『滝』

 

2/27(月)  『滝の基礎知識』

 

日本は山が多く、雨がたくさん降り、森林が育ちやすいため、

全国各地に素晴らしい滝を見ることが出来ます。

 

そもそも滝とは、川や湖の一部が段差になっていて、

そこから流れ出す水が、急激に落下する場所のことをいいます。

別名『瀑(ばく)』ともいいます。

 

そして、“滝の水が落ち始めるところ”を『滝口』、

“滝の水が流れ落ちて、深い淵になっているところ”を

『滝壺』といいます。

 

国土地理院の地図では、“高さ5m以上のもの”を

『滝』として表示しているそうです。

しかしこれは“地図を作る際の決め事”であって、

“5m未満のもの”でも、地元の方々に古くから『滝』として

呼ばれているところもあるそうです。

 

ひとクチに『滝』といっても、様々な種類があります。

例えば、『直瀑(ちょくばく)』です。

これは滝壷に向かって、一直線に流れ落ちる滝のことです。

私たちが“滝”と聞いて一般的にイメージするのが、

この『直瀑』です。

 

他にも、途中の岩に当たって分かれて流れ落ちる『分岐瀑(ぶんきばく)』、

傾斜のある岩の上を滑るように流れ落ちる

『渓流瀑(けいりゅうばく)』などがあります。

 

 

【感想】

私、滝って大好き!

地球の雄大さを感じるし、

水のそばのマイナスイオンが発生している空気を感じるのも、

何とも気持ちイイですよネ。

 

『直瀑』と聞いて私は、栃木県・日光の華厳の滝を

思い出しました。

ドーン!と落ちる滝。

ちょっと怖さも感じるけど、まっすぐの迫力、

凄いと思います。

 

 

2/28(火) 『世界を代表する滝』

 

“世界で特に有名な3つの滝”のことを、

『世界三大瀑布(ばくふ)』といいます。

『瀑布』とは、“滝”の意味の『瀑』に『布』と書きますが、

滝の水が激しく落ちる様子が、まるで白い布のように見えることから

そう呼ばれるのだそうです。

 

そんな『世界三大瀑布』ですが、1つめは『イグアスの滝』です。

アルゼンチンとブラジルにまたがる“世界最大の滝”で、

幅は約4km、落差は最大で約80mもあります。

 

2つめは『ビクトリアの滝』です。

アフリカ大陸のジンバブエとザンビアにまたがる滝です。

滝から落ちる水の量は世界屈指といわれ、幅約1700m、

落差108mの滝からは1分間で、5億リットルもの水が流れると

いわれています。

 

そして3つめは『ナイアガラの滝』です。

カナダとアメリカにまたがる滝です。

実は『ナイアガラの滝』とは、『カナダ滝』と『アメリカ滝』、

そして、『ブライダルベール滝』の3つの総称だそうです。

 

『カナダ滝』は幅が675m、滝壺の深さが55mもあり、

アルファベットの『U』の形をしています。

一般的に『ナイアガラの滝』というと、この『カナダ滝』を

イメージされる方が多いそうです。

『アメリカ滝』は幅が330m、『ブライダルベール滝』は幅が15mあります。

 

【感想】

写真を見たんですが、すごい、すごい、すごい!

大迫力の景観です。

いや~、地球って素晴らしい惑星ですネ。

 

この飽きることのない滝の流れを、

この場でいつか見てみたいなぁ・・・と思います。

 

 

3/1(水)  『日本を代表する滝』

 

日本の滝の中で歴史的に有名で、日本を代表する3つの滝のことを、

『日本三名瀑(にほんさんめいばく)』といいます。

 

1つめは、栃木県の『華厳の滝』です。

中禅寺湖から流れ出る滝で、

高さ約97mの崖を一気に落ちてくる、

とても迫力のある滝です。

実は1986年(昭和61年)に、滝の落ち口の岩が

大きく崩れ落ちてしまい、景色が変わってしまったそうなんです。

そして現在でも、滝の岩は削られ続けているそうです。

 

2つめは和歌山県の『那智の滝』です。

落差は133mもあり、圧倒的なスケールを誇る滝です。

滝が落ちる部分の岩に3つの切れ目があって、

流れが3つの筋に分かれていることから、

『三筋(みすじ)の滝』とも呼ばれています。

 

そして3つめは、私のふるさと・茨城県の『袋田の滝』です。

滝の流れが岩の壁を4つの段に落ちてくることから、

『四度(よど)の滝』とも呼ばれています。

 

一説には、西行法師さまがこの地を訪れた際に

“この滝は四季に一度ずつ来てみなければ、

真の風趣、おもむきは味わえない”と絶賛したことから、

この別名がついたともいわれています。

 

また寒さ厳しい冬には、滝全体が真っ白に凍結し、

その神秘的な風景は『氷瀑(ひょうばく)』と呼ばれています。

 

【感想】

袋田の滝、これすごい迫力ですよ。

凍った時の氷瀑、ぜひ見てほしいです。

 

那智の滝も三十の塔が建っていて、

すごく日本的な景観ですよネ。

 

水の流れって不思議なもので、あんなにたくさんの水は

どこから来て、どこに流れて行くのでしょうか?

自然界が織りなす“命の循環”、これからも守っていきたいですよネ。

 

 

3/2(木)  『世界の珍しい滝』

 

世界には“奇跡”ともいえる、とても珍しい滝がいくつもあります。

例えば、アメリカ・カリフォルニアには、世界的に人気の国立公園

『ヨセミテ』があります。

この『ヨセミテ』の渓谷にある『ホーステール滝』は、

別名『firefall(ファイアーフォール)・“火の滝”』と呼ばれています。

 

これは滝が“燃えるようなオレンジ色”に見えるからなんだそうです。

夕陽が水平線の向こうに沈み始めた時、その光がちょうどイイ角度で

滝にあたるそうなんですネ。

それが流れ落ちる水に反射して、まるで炎が流れ出しているように

見えるそうです。

 

ただし夕暮れになれば、いつでも見られるわけではなく、

1年の中で“2月の数週間、いろいろ条件が揃った時”だけ

見られるそうです。

 

そしてルーマニアには、“奇跡の滝”と呼ばれる滝があります。

それはルーマニア南西部のミナス渓谷にあります、『ビガーの滝』です。

ミナス渓谷には高さが7mもある、

とっても大きな苔の岩があります。

まるで帽子のように見える、この巨大な苔に白糸の滝が

流れ落ちることで、奇跡のような絶景が広がるそうなんですネ。

 

そんなところから、『ビガーの滝』は古くから、地元の方々から

“ミナス渓谷の奇跡”と呼ばれているそうです。

 

【感想】

写真を見ますと、ビガーの滝の可愛らしさといったら、

ホント不思議。

なんだろ?この苔の周りを水が伝って、

なんか幕が張ったみたいに落ちてくるんですネ。

なんだかすごく、森林の匂いがしそうな気がしますネ。

 

ヨセミテのファイアーフォールも、本当に燃えるように見えますし、

きっと世界には他にもまだまだ、珍しい滝がありそうですよネ。

 

 

3/3(金)  『滝の雑学』

 

現在、日本には約2500もの滝があるといわれていますが、

その中でも山形県には、落差が5m以上の滝が

230もあるそうです。

その数は日本一だそうです。

 

その滝も様々なタイプがあり、中でも『滑川大滝(なめがわおおたき)』は

落差が約80m、幅が40mもあって、

“東北地方最大級の滝”だそうです。

『日本の滝100選』にも選ばれているそうですよ。

こちらは滝壺まで降りて行くことができるため、

間近で見上げる滝は迫力満点だそうです。

 

そして滝には、記念日があるそうなんです。

その名も『滝修行の日』で、7月4日です。

その由来ですが、数字の『7』は“滝から流れ落ちる水の形”、

『4』は“手を合わせて、滝に打たれる人を横から見た姿”を

表しているそうです。

 

他にもこの時期は、滝修行の体験などがやりやすい

“夏の始まり”であることも、由来のひとつだそうですよ。

 

この『滝修行の日』は全国各地、90ヶ所以上で

“滝修行”をされている、善光孝(ぜんこう・たかし)さんという方が

定めたものです。

 

この記念日は、滝修行の歴史や文化を広く知ってもらうことを

目的としていて、これを機会に滝修行を体験する人が

増えてほしい・・・という願いが込められているそうです。

 

【感想】

7月4日は『滝修行の日』なんですネ。

私も昔、滝修行したことがありまして、

細くてチョロチョロに見えた滝なのに、

打たれてみると、息もできない!痛い!

すごく強い水のパワーを感じました。

終わったあとの爽快感がすごかったです。

 

 

【今週の感想】

 

ラジオなので写真をご紹介できずに申し訳ありませんが、

今回ご紹介した滝は、どれも写真でもものすごい迫力なんです。

 

写真でこの迫力ですから、実物を見たらきっと

あまりの凄さに声が出ないと思います。

実際、故郷の袋田の滝を初めて見た時、そうでした。

 

まさに滝は、自然が創り出す奇跡の風景。

見ているだけで時を忘れ、心が浄化される気がします。

 

また滝、見たいな・・・

 

 

【お知らせ① 次週(3/6~)からのテーマ】

 

春を代表するお花に“桜”があります。

日本にはそんな“桜”が名前についたものが、たくさんあります。

そこで『名前に“桜”がつくもの』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/