スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.02.24

2023年2月20日(月)

日本にはいくつものお芋の種類がありますが、その中から

『サツマイモ』についてです。

 

■今週(2/20~2/24)のテーマ:『サツマイモ』

 

2/20(月)  『サツマイモの豆知識①』

 

サツマイモは『ヒルガオ科』の植物です。

メキシコを中心とする中央アメリカから南アメリカが原産地で、

紀元前の頃から作られていたことが分かっています。

 

15世紀の終わり頃、探検家のコロンブスさんがアメリカから持ち帰り、

その後、アフリカやインド、東南アジアへと広まったといわれています。

 

日本には17世紀頃、中国から琉球(現在の沖縄県)を経由して、

薩摩(現在の鹿児島)に伝わったとされています。

そのため“薩摩の芋”で『薩摩芋』と呼ばれるようになりました。

 

他にもサツマイモには、いろいろな呼び方があります。

例えば、中国で“甘い藷(いも)”を意味する『甘藷(かんしょ)』、

“中国から伝わってきた芋”の意味で『唐芋(からいも)』、

沖縄を経由して伝わって来たので、

『琉球藷(りゅうきゅういも)』という呼び方があるそうです。

 

そんなサツマイモの都道府県別の収穫量ですが、

2021年(令和3年)のデータによりますと、

一番多いのが鹿児島県で、その次が茨城県です。

割合にすると、どちらも同じ28%ですが、

ほんの少しだけ鹿児島のほうが多いそうなんですネ。

いずれにしても、鹿児島と茨城で全体の半分以上を占めています。

 

以下、千葉県が13%、宮崎県が11%と続きます。

 

【感想】

茨城のお芋、美味しいですよ。

冬はなんといっても、干し芋や焼き芋の人気が

年々上がっていますネ。

 

戦中派の方たちは食べ過ぎたせいか、

“サツマイモはもう食べたくない”とおっしゃいますが、

昔よりもはるかにおいしくなっていますよネ。

 

私、いつも干し芋を持ち歩いて、小腹対策にしていますが、

かなりお腹が満たされますし、オススメのおやつです

 

 

2/21(火) 『サツマイモの豆知識②』

 

サツマイモの普及に努めた方に、

学者の青木昆陽さんがいらっしゃいます。

 

18世紀の半ば頃、天候の不順による大変な飢饉で作物が育たず、

食糧不足でたくさんの人が亡くなりました。

そんな中、昆陽さんは当時『甘藷(かんしょ)』と呼ばれていたサツマイモが、

痩せた土地でも十分に育ち、しかも簡単に増やせて

たくさん採れることを発見し、幕府に報告しました。

 

それを受けて、時の徳川八代将軍・吉宗公は早速、

昆陽さんに、サツマイモを育てるように命じました。

 

そこで昆陽さんは、サツマイモの栽培に必要な種芋を

薩摩藩(現在の鹿児島県)から取り寄せて、栽培を始めました。

最初はなかなか上手くいかなかったそうですが、

それでも苦労を重ねた結果、二度目に成功したそうです。

 

そして収穫されたサツマイモは、種芋として各地に配られて、

栽培が行われるようになりました。

そのお陰で、飢饉に苦しむ農民の皆さんを救うことができ、

その功績から昆陽さんは、『甘藷先生』と

呼ばれるようになりました。

 

その後も何度か大きな飢饉に見舞われましたが、

サツマイモによって多くの人が救われたそうです。

 

【感想】

九州に行った時、食糧難のご時世に長期保存できる、

サツマイモが原料の『かんころもち』ができた・・・というお話を伺って、

“なんてサツマイモって、ありがたい食材なんだろう”と思いました。

 

サツマイモって主食にもなるし、今ではスイーツにもなって、

本当に素晴らしい食材ですよネ。

私もサツマイモ、大好きです。

 

 

2/22(水)  『サツマイモの豆知識③』

 

古くから“サツマイモの産地”として知られているところに、

埼玉県川越市があります。

川越のサツマイモは『川越いも』と呼ばれていて、江戸時代から

品質の良さで人気となっています。

 

そんな川越いもの保存運動に取り組んでいる

『川越いも友の会』という会があります。

この会の会長をされているのは、ベーリ・ドゥエルさんという、

アメリカ人の方です。

 

ドゥエルさんは1973年(昭和48年)、23歳の時、姉妹校で

川越にキャンパスがある、現在の東京国際大学に短期留学しました。

その際、ホームステイ先でおやつに出してくれたのがサツマイモで、

それがとっても美味しくて、好きになったそうです。

でも・・・それ以上に好きになったのが、ホームステイ先の娘さんで、

その後、その娘さんと結婚されたそうです。

 

そして川越に住むようになったドゥエルさんですが、当時は

あまり良くない意味で、“川越って、イモの街ですよネ”って

言われたそうなんです。

“こんな美味しいものをどうして?”と思ったドゥエルさんは、

サツマイモの研究を始めました。

そして同時に、サツマイモを使った街おこしを始め、

1984年に発起人となって、『川越いも友の会』を発足しました。

 

そして、様々な活動を通じて、川越いものイメージアップとPRに

取り組まれていらっしゃいます。

 

【感想】

川越といえば、“小江戸”とか“小京都”と呼ばれて、

観光客に人気の素敵な街ですよネ。

 

そして、この『川越いも』のおいしいこと!

ドゥエルさんのおかげで、川越という街の素敵さが、

世間に広がっていったんですネ。

 

 

2/23(木)  『サツマイモの雑学』

 

サツマイモは昔から『栗よりうまい十三里』と

呼ばれているそうです。

“十三里の里”とは距離を表す単位のことで、

“一里”は約4キロです。

 

サツマイモが『十三里』と呼ばれるようになった由来には、

諸説あります。

その1つが、『江戸の焼き芋屋さんが名づけたとする説』です。

看板に『十三里』と書いてあったそうですが、その理由が

“栗”を『九里』、“栗より”の“より”を『四里』。

そして、『九』と『四』を足すと『十三』なので、

“栗より美味しいですよ”という意味で、『十三里』としたそうです。

 

つまり“江戸っ子のシャレ”なんですが、

これが受けて、焼き芋が大変な人気になったそうです。

 

他にも、古くから“サツマイモの産地”として知られている、

埼玉県川越市が、江戸から十三里・約52キロの所にあるため、

サツマイモのことを『十三里』と呼ぶようになったという

説もあるそうです。

 

川越いもの保存運動に取り組む『川越いも友の会』では、

この『十三里』にちなんで、1987年(昭和62年)に、

10月13日を『さつまいもの日』と定めました。

10月なのは、サツマイモの旬にあたるからだそうです。

 

【感想】

10月13日、『さつまいもの日』だったんですかぁ。

栗もサツマイモもカボチャも大好きな私としては、

う~ん、どれが一番おいしいかっていうのは、甲乙つけがたいですが・・・

 

でも、やっぱり『栗より甘い十三里』。

私はいつもバックの中に干し芋を隠し持っていることから、

サツマイモが一番好きなのかなぁと思います。

皆さん、サツマイモはお好きでしょうか?

 

 

2/24(金)  『サツマイモの栄養』

 

サツマイモには、食物繊維が豊富に含まれています。

サツマイモを切った時、白い液体が浮き出てきますが、

これは『ヤラピン』という成分です。

 

このヤラピンには整腸作用があるとされていて、

サツマイモに含まれる食物繊維との相乗効果で、

整腸作用と便秘予防に効果が期待できます。

 

イモ類の中でもサツマイモは、ビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは日焼けを防いだり、病気やストレスに対する抵抗力を

高めてくれるといわれています。

 

一般的にビタミンCは、熱を加えると壊れやすいのですが、

サツマイモのビタミンCは、デンプンで保護されているので、

“熱を加えても壊れにくい”といった特徴があります。

 

他にも、身体に不可欠なミネラルのひとつで、

血圧を正常に保つ効果があるといわれている『カリウム』も

豊富に含まれています。

カリウムには、ナトリウム・塩分を体の外に出す働きがあるため、

塩分の摂りすぎを防いでくれるといわれています。

 

サツマイモの中には、断面が紫色した紫芋があります。

この紫色は『アントシアニン』という色素によるもので、

強い抗酸化作用があり、動脈硬化や老化の予防が期待されています。

 

 

【感想】

サツマイモの栄養価、いろいろあってありがたいですネ。

ヤラピン、ビタミンC、カリウム、アントシアニン・・・

気になる栄養素がたくさん含まれていて、

年配の方からお子さんまで、食べて安心な食べものですネ。

 

皆さんもサツマイモ、どんどん食べましょう!

 

 

【今週の感想】

今週は私がいかに、サツマイモを愛しているか

お分かりいただけたかと思います(笑)

 

サツマイモって、焼き芋にしても干し芋にしても、

天ぷらにしてもサツマイモご飯にしても、

さらにスイートポテトのように、スイーツにしてもおいしいですよネ。

それでいて栄養も豊富!言うことないです(笑)

 

今の時代、当たり前のようにサツマイモをいただけるのも、

青木昆陽さんを始めとする、多くの方々の努力によるものなんですよネ。

改めて感謝しながら、サツマイモをいただきたいと思います。

 

【お知らせ① 次週(2/27~)からのテーマ】

 

山などを歩いていて、見かけるもの・・・『滝』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/