スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2023.02.03

2023年1月30日(月)

お子さんから年配の方まで、幅広い層に人気がある料理の1つ

『餃子』についてです。

 

■今週(1/30~2/4)のテーマ:『餃子』

 

1/30(月)  『餃子の歴史』

 

“餃子の発祥の地”とされる中国ですが、由来については

数多くの言い伝えがあります。

例えば中国では、はるか昔から小麦の栽培が行われていて、

その後、北部の地方では、小麦粉を使った生地などに

肉や魚、野菜などを包んで、茹でたり煮たりしたものが

食べられていたそうです。 

一説には、それが餃子の始まりとされています。

 

ちなみに、同じ材料でも中国南部の地方では、

雲呑(ワンタン)として食べられるようになっていったそうです。

参考までに中国では、餡を包む皮が厚いのが『餃子』で、

薄いのが『ワンタン』という分け方があるそうです。

 

餃子ですが、7世紀から10世紀の初めにかけての『唐』の時代の

お墓から、餃子とみられる化石が発見されているそうです。

このことから、遅くても唐の時代には餃子が食べられていたと

考えられています。

 

その後、『清』の時代の19世紀以降になると、多くの本に、

『餃子』という言葉が登場するようになったそうです。

 

そんな餃子の形ですが、これは清の時代の頃まで使われていた

『馬蹄銀(ばていぎん)』という、貨幣の形に

由来しているそうです。

 

写真を見ますと、見ようと思えば確かに餃子の形に

見えないこともないですネ。

 

【感想】

餃子、美味しいですよネ!

ワンタンも美味しいし、小籠包とか焼売といった飲茶も大好きですが、

ラーメン屋さんとかで食べる餃子、大好きですねぇ。

 

モチロン、中国のお料理なんでしょうが、

日本で独自に進化したような感もありますよネ。

 

 

1/31(火) 『餃子の豆知識①』

 

ひとくちに餃子といっても、『焼き餃子』や『水餃子』、『蒸し餃子』、

『揚げ餃子』などのジャンルに分かれています。

日本では“焼き餃子”が主流なのに対して、

本場・中国では“水餃子”、または“蒸し餃子”が主流だそうです。

 

水餃子と聞くと、“餃子を焼かずに茹でたもの”というイメージが

あるかもしれませんが、水餃子用の餃子は焼き餃子用の餃子とは、

微妙に違うそうなんですネ。

 

焼き餃子の場合、“薄めの皮に、たっぷりの餡”というのが一般的ですが

水餃子の場合、“厚めの皮に、少なめの餡”なのだそうです。

皮が厚めなのは、同じ小麦粉から作られているうどんやパスタと

同じように、モチモチ感を楽しむためなんだそうですネ。

 

つまり水餃子の場合、“主役”は“皮”で、

“皮を美味しくたべるため”の“餡”なのだそうです。

 

そして、中国では焼き餃子は“余った水餃子を焼いたもの”ですとか、

“まかない料理”というイメージが根づいているため、

食べることって少ないそうなんですネ。

 

他にも、日本では餃子が“おかず”なのに対して、

中国では“主食”なんですって。

ですので、日本のような『餃子定食』というのはないそうなんです。

 

このように、焼き餃子は“日本で独自に進化”したもので、

焼き餃子が普及した理由として、主食のお米に合うことや、

焼いた時の香ばしい匂いが好まれたから・・・と考えられています。

 

【感想】

確かに中国に行った時、水餃子はよくいただきましたが、

焼き餃子は食べませんでしたネ。

 

餃子って食欲がない時でも、ひとクチ食べると

俄然、食欲がわく食べ物だなぁ~って思います。

美味しいですよネ。

 

 

2/1(水)  『餃子の豆知識②』

 

日本に餃子が伝ってきたのは、江戸時代に入ってからです。

水戸藩の書物に、『17世紀の終わりに「福包(ふくつつみ)」という

鴨肉の餃子が、徳川光圀公・水戸黄門さまに献上された』と

残されているそうです。

 

18世紀後半には、中国料理の本で初めて餃子が紹介されましたが、

当時は鶏や牛などの“肉食”が禁止されていたこともあって、

庶民の間で広まることはなかったそうなんです。

その後、時代が明治になり、肉食が解禁されるようになっても、

餃子が注目されることはありませんでした。

 

日本で餃子が注目されるようになったのは、

第二次世界大戦後です。

中国の東北地方、旧・満州から帰国した兵士の方が、

現地で食べていた焼き餃子を再現しようと作ったところ、

それが広まっていった・・・という説が有力です。

 

“餃子のまち”と呼ばれる栃木県宇都宮市や、

“宇都宮餃子のライバル”といわれている、静岡県浜松市も、

いずれも中国や満州から帰ってきた、兵士の人たちによって、

餃子が広まったといわれています。

 

他にも、満州で商売をされていた方々が、現地で教わった餃子を

終戦後、日本に引き揚げてきてから再現した・・・という

ケースもあるそうです。

 

そして全国各地で、餃子を再現するご家庭や餃子を取り扱うお店が

増えたことで、少しずつ日本に定着していったそうです。

 

【感想】

中国から引き上げてきた兵士さんが、再現しようとしたくらい、

現地で食べた餃子、美味しかったんでしょうネ。

 

今では無人の餃子販売店も各地にあるくらい、

人気の食べ物になりましたよネ。

 

 

2/2(木)  『冷凍餃子』

 

日本の冷凍食品の歴史が始まったのは、1920年(大正9年)。

100年以上の歴史がありますが、そんな冷凍食品の中でも、

トップクラスの売り上げを誇るのが餃子です。

 

日本で最初の冷凍餃子は1972年(昭和47年)、

『味の素冷凍食品』さんから発売されました。

当時は総勢60人の従業員の方が、ひとつずつ手作業で

餡を包んでいたそうです。

その後、60人では生産が追い付かなくなったことで、

機械を使って包むようになったそうです。

 

さらに1997年(平成9年)には、冷凍餃子としては初めて

“油がなくても焼ける餃子”を開発しました。

そして2012年には“油なし”に加えて、業界では初となる

“水なしでも焼ける餃子”を誕生させています。

 

そんな『味の素冷凍食品』さんの餃子ですが、2022年には

発売から50年、半世紀を迎えました。

実はその間に、50回以上も改良を重ねているそうなんです。

さらに現在も“飽きのこないおいしさ”を目指して、

“永久改良”を続けられているそうです。

 

『味の素冷凍食品』さん以外にも、本来は外食産業である

『大阪王将』さんを始め、様々なメーカーさんから冷凍餃子が

発売され、その種類もどんどん増えています。

 

【感想】

冷凍餃子、かなりのレベルですよネ。

もうおウチで作る必要がないくらいの

本格的な餃子ばかりで、驚きます。

羽根つき餃子になったり、進化をず~っと続けているんですネ。

 

家庭の主婦の味方!ひとり暮らしの方の味方!

料理担当のご主人の味方!・・・ですネ。

 

 

2/3(金)  『餃子の雑学』

 

餃子といえば、よく話題になるのが『年間の購入額の日本一』です。

総務省では毎年、『家計調査』で、1世帯あたりの年間の

『餃子の購入額』と『購入する回数』を発表しています。

 

ここでカウントされる購入額というのは、

スーパーや持ち帰り専門店のチルド餃子だけで、

冷凍餃子やお店で食べられる餃子は、含まれていないそうです。

 

この分野では長年、栃木県宇都宮市と静岡県浜松市が、

激しいトップ争いをしていることで知られています。

そんな中、去年、“餃子王国”の宇都宮と浜松を抑えて、

初の1位に輝いたのが、宮崎県宮崎市です。

 

実は宮崎県は“餃子の名店”が各地に誕生していて、

餃子はソウルフードにもなっているそうなんです。

つまり、もともと宮崎では“餃子文化”が根付いているので、

この結果というのは、珍しいことはないそうなんですネ。

 

そんな宮崎市が今年、連覇なるか?注目ですが、

去年8月に発表された『上半期の1世帯あたりの餃子の購入額』では、

宇都宮市に続く2位だったそうです。

 

その金額ですが、宇都宮市が2019円で、宮崎市は1969円。

その差は、わずか50円でした。

今月、家計調査の発表があるそうですが、果たして宮崎市が

逆転できたのでしょうか。気になりますネ。

 

【感想】

私はこの季節、餃子をたくさん作って餃子鍋をしたりするんですネ。

締めはラーメンにして・・・。

焼いても煮ても美味しい餃子。大好きです。

 

 

【今週の感想】

 

この番組のリスナーの皆さまは、

“食べ物”がテーマの時は、それを食べたくなって、

お昼ですとか晩ごはんにいただく・・・っていう方が

結構いらっしゃるみたいなんですが、かくいう私もその1人です(笑)

今週は頭の中が、ずっと“餃子”になっていました(笑)

 

日本で独自に進化した餃子、本当においしいですよネ。

日本人の餃子にかける熱意は、本当にすごいです。

 

追伸

明日(2/4)は『立春』。

暦の上では春ですが、この冬は例年にない

厳しい寒さが続いています。

大雪で被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 

皆さま、くれぐれもご自愛ください。

 

 

【お知らせ① 次週(2/6~)からのテーマ】

 

“春を告げるお花”の1つに、『梅』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/