色が赤くて、見た目も可愛らしい果物、『イチゴ』についてです。
■今週(1/16~1/20)のテーマ:『イチゴ』
1/16(月) 『イチゴの歴史①』
イチゴの歴史はとても古くて、ヨーロッパでは紀元前の石器時代から
野生のイチゴを食べていたそうです。
現在、私たちがいただいているイチゴは、
18世紀にオランダで誕生したイチゴで、
“南米原産の品種”と“北米原産の品種”を
掛け合わせたものだそうです。
名前も『オランダイチゴ』です。
日本でも古くから、野生のイチゴが食べられていましたが、
江戸時代の終わり頃、オランダから長崎にオランダイチゴが
伝わってきました。
ただし当時、イチゴは主に“観賞用”だったため、
なかなか普及しなかったそうなんです。
その後、明治時代になると、アメリカなどから様々な品種が
入って来たことで、日本でもイチゴの栽培が始まりました。
ところが、日本の気候に合わないこともあって、
なかなか広まらなかったそうなんですネ。
それでも研究を重ねた結果、1899年(明治32年)、
国産第1号のイチゴが誕生しました。
園芸学者で農学博士の福羽逸人(ふくば・はやと)さんが10年以上かけて、
フランスの品種から作りだしたイチゴで、
福羽さんのお名前から、『福羽苺(ふくばいちご)』と
名付けられました。
ちなみに、このイチゴが生まれた場所なんですが、
東京の新宿御苑だそうです。
【感想】
日本のイチゴは新宿から始まったんですかネ。ビックリ!
イチゴと聞くと、栃木の『とちおとめ』とか、
福岡の『あまおう』っていうのを思い出しますネ。
この頃は茨城でも『いばらキッス』とか、
いろいろな県でもイチゴづくり、盛んですよネ。
昔よりはるかに美味しくなったし、
イチゴのシーズンも長くなったように思います。
イチゴ、美味しいですよネ。
1/17(火) 『イチゴの歴史②』
明治時代後半、園芸学者で農学博士の
福羽逸人(ふくば・はやと)さんによって、国産第1号のイチゴ、
『福羽苺(ふくばいちご)』が誕生しました。
この福羽苺をルーツに、数多くのイチゴの品種が
誕生しています。
例えば1980年代半ばに、福岡県で誕生した『とよのか』と、
栃木県で誕生した『女峰(にょほう)』です。
『とよのか』は“豊かな香り(豊の香)”という意味で、
『女峰』は日光にあります女峰山(にょほうさん)にあやかって
付けられた名前だそうです。
“西の『とよのか』、東の『女峰』”と呼ばれ、長年、
この2つの品種で、全国の生産量の9割を占めていたそうです。
その後、1990年代に、『女峰』に続く新しい品種として
栃木で誕生したのが、『とちおとめ』です。
それまでのイチゴの“1ランク上のイチゴ”として、
アッという間に人気になりました。
この『とちおとめ』に対抗するイチゴを・・・ということで
2000年代に登場したのが、『あまおう』です。
この名前は、一般の方からの公募で名付けられたもので、
『あかい』、『まるい』、『おおきい』、『うまい』の頭文字で、
『あまおう』なんだそうです。
そして名前には、“イチゴの王様になってほしい”という願いが
込められているそうです。
【感想】
そうなんですネ!
『あまおう』って“甘い王様”っていう意味だけではなく、
『あかい』、『まるい』、『おおきい』、『うまい』で
『あまおう』か・・・。なるほど。
確かに『あまおう』も『とちおとめ』も、
最強に美味しいですよネ。
この寒い冬、あのあざやかな赤を
お腹の中に入れると、なんかこう
エネルギーがわいてくるというか、
元気になる気がしますよネ。
スーパーに並んでいるイチゴ、
本当に可愛くて、つい買ってしまいます。
1/18(水) 『イチゴの豆知識①』
“イチゴ=赤”っていうイメージがありますが、
ほんのりピンク色をした“白いイチゴ”ってありますよネ。
そんな白いイチゴの先駆けが、2009年(平成21年)に登録された
『初恋の香り』という品種です。
酸味が少なく、さわやかな香りとまろやかな味が特徴です。
こちらは山梨県にあります、野菜の苗の生産の会社
『三好(みよし)アグリテック』さんが、20年もの歳月を費やして
開発したイチゴです。
もともとは“新しい品種を作ろう”と研究しているうちに、
偶然、白い品種が誕生したそうなんですネ。
そこで、さらに研究を重ねて、毎回、白いイチゴができるように
開発したそうです。
ちなみに赤くないのは、赤いイチゴの色の主な成分である色素が
ほとんど含まれていないからだそうです。
そうやって苦心の末に誕生した『初恋の香り』ですが、
最初のうちは、“白いイチゴなんて受け入れられない”という意見も
あったそうなんです。
それでも“紅白で楽しめる”という、遊び心を持ち続けることで、
その存在が全国的に知られるようになったそうです。
この『初恋の香り』の誕生によって、その後、
『淡雪(あわゆき)』ですとか『雪うさぎ』、『天使の実』といった、
白いイチゴの新しい品種が次々と登場しています。
【感想】
初めて白いイチゴを食べた時、衝撃的でしたネ。
だんだん見慣れてくると、
これも可愛くてイイね!っていうふうになっていきました。
今も誰かが改良をし続けているんですよネ。
十分に美味しいですし、可愛いと思うんですが、
これからの進化、楽しみですネ。
どこまで美味しくなるんでしょう?
1/19(木) 『イチゴの豆知識②』
イチゴの表面には、たくさんのツブツブがありますよネ。
実はこのツブツブのひとつひとつが、果実なんだそうです。
果実といっても果肉がなくて、空っぽの状態なので、
『痩果(そうか)』というそうです。
そして、この小さなツブツブの中には、
それぞれ種が入っているそうです。
つまり、ひと粒のイチゴは、200から300もの果実が集まった
いわば“集合体”ということなんです。
そして大きいイチゴほど、ツブツブの数が多いそうです。
そうなると、私たちがいただいている、あの“赤い部分”って
何なのでしょうか?
これは茎の先端にある『花托(かたく)』、または『花床(かしょう)』と
呼ばれるものだそうです。
おしべやめしべなどを乗せる“土台”のようなもので、
イチゴの場合、この『花托』がふくらんだもので、
それを私たちがいただいている・・というわけなんですネ。
そんなイチゴですが、先のほうから熟していくので、
ヘタの部分よりも先のほうに、糖分が集中しているんです。
そうなると”ヘタの部分を持って、先端の細いほうから食べる”と
”甘い”が最初に来て、最後に”甘酸っぱい”になるんですって。
ですので、”ヘタの部分から先にいただく”と
”甘酸っぱい”が最初に来て、最後に”甘い”で終わるそうです。
【感想】
なるほど。
“イチゴは果実が集まった集合体”ということなんですネ。
皆さんはどこからいただきますか?
私は先端から食べて、最後にヘタのほうに向かっていく
食べ方をしていますネ。
ですので、“甘~い”から“甘酸っぱ~い”ってなるタイプです。
逆の人もいますよネ。
1/20(金) 『イチゴの豆知識③』
イチゴは、ビタミンCがとても豊富です。
その量は、ミカンやグレープフルーツの約2倍ともいわれています。
さらに、ビタミンBの仲間である『葉酸(ようさん)』も
多く含まれています。
葉酸は赤血球を作り出すビタミンで、貧血の防止や、
特に妊婦さんには欠かせない栄養素とされています。
新しい赤血球を作り出すために必要なことから
”造血のビタミン”ともいわれています。
さらにポリフェノールの一種、『アントシアニン』も豊富で、
目の働きを高めたり、眼の疲労を予防したりする効果が
期待されています。
実は日本は、“生で食べるイチゴの消費量”が世界一だそうです。
それだけイチゴ好きということなんですネ。
そんなイチゴを使ったケーキの代表が、『ショートケーキ』ですよネ。
毎月22日は『ショートケーキの日』って、ご存知ですか?
その理由ですが、22日の1週間前は15日ですよネ。
一般的なカレンダーを見ていただくと、
『22』の上に『15』がありますよネ。
『15』、つまり『15(イチ・ゴ)』が乗っていて、
それがショートケーキを連想させることから、
毎月22日は『ショートケーキの日』になったそうです。
【感想】
知らなかった。
私、ケーキの中でショートケーキが一番好きかもしれません。
22日はぜひショートケーキをいただくようにしませんか?
【今週の感想】
イチゴと聞いて、昔のイチゴは今のように甘くなかったので、
牛乳やお砂糖をかけて、潰して食べていた方も多かったみたいで、
そういった感想もたくさんいただきました。
ちなみに、私が“イチゴのショートケーキが一番好きです”と言ったら、
“イチゴのミルフィーユもありますよ”とか
“イチゴ大福が好きです”といった声も聴きました。
確かにどれも美味しいですよネ。
毎月22日は『ショートケーキの日』って知ったので、
毎月食べたいと思います。
『大寒』を迎え、寒さがますます厳しくなってきます。
イチゴをいただいて、この寒さを一緒にのりきりましょう!
皆さま、体調にはくれぐれもお気を付けください。
【お知らせ① 次週(1/23~)からのテーマ】
入浴の際、お湯に入れる『入浴剤』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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