夜空に輝く満天の星を、景色に散りばめたように光り輝くもの、
『イルミネーション』についてです。
■今週(12/12~12/16)のテーマ:『イルミネーション』
12/12(月) 『イルミネーションとは』
『イルミネーション』は、日本語で『電飾』の意味です。
まさに電球ですとか発光ダイオード、光ケーブルなど、
色とりどりの電灯で飾ることです。
そんなイルミネーションですが、今では“冬の風物詩”としても
定着していますよネ。
冬にイルミネーションが多い理由ですが、いくつかあります。
例えば、『寒く厳しい冬の夜を明るく彩るため』。
確かにイルミネーションを見ていると、寒さを忘れてしまいますよネ。
また、『クリスマスやお正月の経済効果を、最大限に上げるために、
華やかさを演出するため』などといわれています。
光には“人を惹きつけるもの”がありますので、その光によって、
気分も盛り上がっていきますよネ。
そんなイルミネーションと同じように、夜の風景を演出するものに、
『ライトアップ』があります。
この2つの違いですが、ライトアップには『明るく照らす』ですとか、
『暗いものを明るくする』といった意味があります。
建物や庭園、樹木などに、照明を当てたりすることで、
明るく浮かび上がらせていますが、これがライトアップなんですネ。
このようにライトアップは“照らされるもの”が主役なのに対して、
イルミネーションは“光”が主役・・・ということなんですって。
【感想】
夏もイルミネーションしているところは、モチロンありますけど、
やはり本番は冬ですよネ。
イルミネーションの灯りを見ているだけで、ロマンチックで
世界がきらめいて、ときめいてしまいます。
ツーンとしたというか、キーンとした空気の中で
光がチカチカとダンスして、見る者の心に
そのきらめきが入ってくるかのようです。
素敵なシーズンになりましたネ。
12/13(火) 『イルミネーションの歴史①』
イルミネーションの歴史には、諸説あります。
その中でも一般的とされているのが、16世紀、ドイツの宗教改革者、
マルティン・ルターさんが考えたとする説です。
ある夜、森を歩いていたルターさんは、木々の向こうに見える
きらめく星たちに感動したそうです。
そこでルターさんは、木の枝に星をイメージした
たくさんのロウソクを飾ることで、その景色を再現しようとしました。
そして子供たちにその美しさを伝えるために、
小さなもみの木を持ち帰って、木が燃えないように枝の先端に
小さなロウソクを灯したそうです。
これが“イルミネーションの始まり”とされています。
その後、電球によるイルミネーションを始めたのは、
“発明王”トーマス・エジソンさんです。
エジソンさんは“白熱電球の実用化”に向けて、
研究や開発を進めていきましたが、自分の研究所の周りを
白熱電球で飾り付けたそうです。
これが、世界で初めての“電球によるイルミネーション”とされています。
日本でのイルミネーションの始まりは、1900年(明治33年)、
神戸沖で行われた、軍艦による海上パレード
『観艦式』とされています。
この時、いくつもの軍艦が光を放ちながら、
真っ暗な夜の海を進む光景は大変話題になったそうです。
【感想】
きらめく星を木々の間に見て、
木の枝にロウソクを灯したのが始まりなんですネ。
昔の絵本とか見ると、クリスマスツリーの灯りはロウソクでしたよネ。
マッチ売りの少女とか、そういうイメージがありますネ。
“心に火を灯す”とよく言いますが、
灯りは私たちの心を照らしてくれる大切なものですネ。
12/14(水) 『イルミネーションの歴史②』
日本で初めての“電球によるイルミネーション”は1903年(明治36年)。
大阪で開催された『第5回 内国勧業博覧会』といわれています。
この時、初めて夜間もオープンし、会場にはイルミネーションが
取り付けられ、大きな噴水が5つの色の照明でライトアップされました。
翌1904年には東京・銀座にあった、輸入食品などを扱う『明治屋』さんが、
12月15日から毎晩、クリスマスイルミネーションを点灯して、
とても話題になりました。
現在のような“観光”を目的とした、イルミネーションの
日本での先駆けとなったのが、1981年(昭和56年)の
『さっぽろホワイトイルミネーション』だとされています。
札幌・大通り公園にはイベントのシンボルとなるオブジェが設置され、
そこに約1000個もの電球が取り付けられました。
そして、この電球に光が灯ると、“予測をはるかに超える世界”が
現れたんだそうです。
当時の札幌は、観光客は夏に集中していて、
冬はなかなか来てくれなかったそうなんですネ。
それでも、毎年2月の『さっぽろ雪まつり』の時期には、
大勢の人が来てくれることから、『雪まつり』につながる
冬の初めの新しいイベント・・・ということで、
このイルミネーションが考え出されたそうです。
【感想】
1000個もの電球の“予測をはるかに超える世界”とは、
どんなものだったんでしょうネ。
冬の北海道の夜。
しんしんと冷える空気に、キラキラッと星のまたたきのような
光の世界。
おそらくあちらこちらから、感嘆の声が聞こえたことでしょうネ。
想像するだけでうっとりします。
12/15(木) 『イルミネーションアワード①』
国内の施設のイルミネーションを対象にした
『イルミネーションアワード』というイベントがあります。
これは『前の年に実際に行ってみて良かった
冬のイルミネーション』がテーマのランキングです。
ランキングは“夜景に関する検定の資格”を持つ、全国6102名もの
『夜景鑑定士』さんの投票で決まります。
この『イルミネーションアワード』は2013年から始まり、
今年で10回目を迎えました。
今回は『総合エンタテインメント部門』、『イルミネーション部門』、
『プロフェッショナルパフォーマンス部門』のランキングが発表されました。
今回、『総合エンタテインメント部門』で1位に輝いたのは、
長崎県佐世保市の『ハウステンボス』です。
それも第1回から10年連続1位という快挙です。
1年365日、辺りが夕闇に包まれる頃になると、
『ハウステンボス』は世界最大クラスの数、1300万もの数の灯りによって、
“光の王国”へと姿を変えていきます。
しかもその姿は、季節によって変わっていくそうなんですネ。
そして今の時期は、高さ約12mの大きなクリスマスツリーが
光り輝いて、まるで物語の世界にいるような“夢の街”へと
変身しています。
他にも、7万もの数のLEDが灯る観覧車からは、“光の王国”を
大パノラマで見ることができるそうです。
【感想】
うわあ~、これキレイですネ。
圧巻のイルミネーション!
写真を見ますと、まさに“光の王国”です
単色も大好きだけど、光のグラデーションも美しいですネ。
夜が待ち遠しくなる景色です。
12/16(金) 『イルミネーションアワード②』
全国の6102名もの『夜景鑑定士』の皆さんによります、
『実際に行ってみて良かった冬のイルミネーション』の投票の結果、
今年、『イルミネーション部門』で1位に選ばれたのは、
栃木県足利市の『あしかがフラワーパーク』です。
この部門では、7年連続で1位に輝いています。
そんな『あしかがフラワーパーク』のイルミネーションのイベントが
『光と花の庭~フラワーファンタジー~』です。
今シーズンは、人気の『光のバラ園』をリニューアルしたそうです。
幅120mの光の壁画を設置し、立体感を演出しています。
そして、『プロフェッショナルパフォーマンス部門』では、
神奈川県藤沢市の『湘南の宝石~江の島を彩る光と色の祭典』と、
静岡県伊東市の『伊豆ぐらんぱる公園「グランイルミ」』が
同率で1位に選ばれています。
『湘南の宝石』とは、『江の島シーキャンドル』のライトアップを中心に、
湘南の海や空など、地域一体となって作り上げている
イルミネーションです。
そして『グランイルミ』は、日本で初めての“体験型イルミネーション”で、
イルミネーションの上を歩きながら、光の門の下をくぐり抜ける
『ウォークオンザイルミ』などがあります。
【感想】
イルミネーションも日進月歩。
毎年毎年進化して、見る者をひきつけてやみませんネ。
どこまで美しくなっていくのでしょうネ。
私もいつもイルミネーションを瞳に映しているように、
きらめいていきたいな・・・と思いました。
【今週の感想】
今回、イルミネーションがテーマということで、
いろいろなところのイルミネーションの写真を見たんですけど、
どれも本当にキレイで・・・
写真でこれだけキレイなんですから、本物を間近で見たら、
どれだけすごいんでしょうネ。
きっと圧倒されてしまうと思います。
1年中、イルミネーションはありますが、
やっぱり冬の寒いこの時期に見るイルミネーションは、
格別ですよネ。
【お知らせ① 次週(12/19~)からのテーマ】
この時期、いろいろなところで飾られていますネ。
『クリスマスツリー』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
2025.04.25
2025年4月21日週 テーマ「シジミ」
お味噌汁の人気の具材のひとつ、『シジミ』についてです。 ■今週(4/21~4/25)のテーマ:『シジミ』 4/21(月) 『日本のシジミ』 &...
2025.04.18
2025年4月14日週 テーマ「本音と建前」
“日本の文化を象徴するもの”のひとつ、『本音と建前』についてです。 ■今週(4/14~4/18)のテーマ:『本音と建前』 4/14(月) 『本音と建前...
2025.04.11
2025年4月7日週 テーマ「遊園地」
遊園地の中で、人気のアトラクションのひとつ『観覧車』についてです。 ■今週(4/7~4/11)のテーマ:『観覧車』 4/7(月) 『観覧車の歴史』 ...
2025.04.04
2025年3月31日週 テーマ「キャベツ」
季節を問わずお店に並んでいて、“いつでも手に入る身近な野菜”のひとつ、『キャベツ』についてです。 ■今週(3/31~4/2)のテーマ:『キャベツ』 3...
2025.03.28
2025年3月24日週 テーマ「切手」
“ハガキや封書など、郵便物に貼るもの”、『切手』についてです。 ■今週(3/24~3/28)のテーマ:『切手』 3/24(月) 『切手の歴史①』 ...