スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.10.21

2022年10月17日(月)

令和の今、改めて“昭和の時代のモノ”が見直されているそうです。

『昭和をイメージさせるモノ』についてです。

 

■今週(10/17~10/21)のテーマ:『昭和をイメージさせるモノ』

 

10/17(月)  『黒電話①』

 

改めて辞書で調べてみますと、『黒色の電話機。

特に「電電公社・日本電信電話公社」が

一般加入者に提供したダイヤル式の電話機のこと』とあります。

『電電公社』とは、現在の『NTT』さんのことです。 

 

黒電話の場合、電話の回線にケーブルをつなぐだけで、

電話をかけたり受けたりすることができます。

 

そして電話線を通して電力が供給されているので、

もしも停電になっても電話線がつながっていれば、

基本的には通話ができる・・・ということなんですネ。

 

そんな黒電話ですが、昭和の時代にはそれぞれのご家庭に

1台はあったのですが、今では見かけなくなってしまいました。

モチロン、今でも使っていらっしゃる方もいるそうです。

 

そんな“黒電話あるある”の1つが『電話カバー』です。

“レースもの”や“小さな花模様のもの”、“市販のもの”、

“お手製のもの”など、いろいろありましたネ。

 

同じ電話カバーでも、ダイヤル部分にフタをするタイプがあって、

ダイヤルする時は、そのカバーを上に開いて回していました。

さらに、受話器の部分にも同じようなカバーが付いていました。

 

他にも、黒電話の下に敷く座布団というか、

クッションのようなものもありましたネ。

 

【感想】

私の子どもの頃は、どこの家庭にも黒電話はありましたし、

このカバーもかかってましたネ。

そのおウチのお母さんのキャラが反映されていて、

レースフリフリの可愛いお母さんや、

マスコットとか付いているような

アニメのキャラクターが好きなご家庭とか、

そのウチの匂いがありましたネ。

 

ダイヤル式の電話、なつかしいですネ。

男の子が女の子に電話をすると、

おウチの人が出て緊張した・・・なんていう時代でした。

 

 

10/18(火)  『黒電話②』  

 

電話のサービスが、日本で初めて始まったのは

1890年(明治23年)です。

そして1933年(昭和8年)には、いわゆる『黒電話』の元祖となる

卓上用の電話機が登場します。

 

この電話機は、電話マーク(『☎』)の原型にもなったそうで、

『3号自動式卓上電話機』といいます。

さらに戦後の1950年には、“国産の技術だけで作られた電話機”

『4号自動式卓上電話機』が登場しました。

 

その後も電話機は、改良が加えられていきますが、

『中央の大きなダイヤル』や『安定感のあるブラックのデザイン』は、

長く引き継がれていきました。

 

実は先程の自動式卓上電話機が、

今年の『未来技術遺産』に登録されました。

『未来技術遺産』とは、国立科学博物館が実施している

『重要科学技術史資料』の愛称です。

 

私たちの暮らしや文化に、影響を与えた科学技術を、

後世に伝えることを目的としています。

それだけ、この黒電話の技術が素晴らしい!ということなんですよネ。

 

確かに黒電話の場合、現在の固定電話のように、『留守電機能』や

『ナンバーディスプレイ』、『迷惑電話防止機能』といったものは

ありませんが、それでも当時からすれば画期的なものでした。

 

【感想】

黒電話の写真をまじまじと見ると、素敵な形やデザインなんですよネ。

ダイヤルも味があってイイなぁ。

 

昔の映画などで、女優さんが恋人と電話をして、

コードを指に絡めてお話したり、

ダイヤルを回す指のアップがあって、

ためらって途中で指を止めるとか、

“電話という道具を使っての表現”が印象に残っています。

黒電話、皆さんも良い想い出があるのではないでしょうか。

 

 

10/19(水)  『マジソンバッグ』

 

『マジソンバッグ』は1968年(昭和43年)、

エース株式会社さんから発売されたスポーツバッグで、

昭和の学生さん達の間で大ヒットしました。

 

この『マジソン』とは、アメリカ・ニューヨークにあります

複合アリーナ施設『マディソン・スクエア・ガーデン』のことで、

“スポーツの殿堂”と呼ばれています。

 

それをイメージして作られたのが、『マジソンバッグ』です。

バッグの表面に『MADISON SQUARE GARDEN /

SPORTSMAN CLUB / boxing wrestling football』の

ロゴが入っています。

でも、『マジソンバッグ』と『マディソン・スクエア・ガーデン』は、

特に関係はないそうです。

 

さらに当時、類似品が数多く登場していたそうなんですネ。

その見分け方ですが、エース株式会社さんのマジソンバッグには、

アルファベットの『ACE』のロゴが入っているんだそうです。

 

それに対して類似品には、『ACE』のロゴは入っていなくて、

代わりに、『羽を広げたワシ』と『U・S・A』のロゴなどが

入っているそうです。

 

そんなマジソンバッグですが、エース株式会社さんは昭和の時代に

販売を終了していますが、他のメーカーから2018年に『復刻版』、

さらに2019年には『令和版』が登場しているそうです。

 

【感想】

これもなつかしい~。

私よりも少しお兄さん、お姉さんたちがみんな持っていましたネ。

 

“令和版のマジソンバッグ”の写真を見たところ、可愛いです。

迷彩柄もあって、とっても今ドキで素敵です。

何で、どうしてあんなにも流行したのか

時代が過ぎると分からないものですけど、

この形の可愛さと、『マディソン・スクエア・ガーデン』ていう

ロゴのマッチ感がきっとイイんですよネ。

これからも昭和のモノが残っていくとイイな・・・と思います。

 

 

10/20(木)  『ファンシーケース』

 

ファンシーケースとは、“ビニール製の衣装ケース”です。

スチール製のパイプとビニールカバーを

組み立てるだけ・・・という手軽さや、

お洋服を掛けることができるので、シワにならない、

さらに、ジッパーで開け閉めができるので、ホコリが入らない、

中身が見えない・・・といった点から、ヒット商品になりました。

 

そんなファンシーケースですが、1963年(昭和38年)に、

『村田合同』さんという会社が開発したとされています。

その後、他のメーカーからも同じ機能を持った製品が、

『キングロッカー』など別の名前で販売されています。

 

特に昭和の時代、自分のお部屋ができた時、

“これからは自分の服は自分で管理しなさい”ということで、

ファンシーケースを与えられたお子さんも結構いたそうです。

 

それでも当時、“ファンシーケース=花柄”というイメージが結構あって、

お部屋に置くのを嫌がった男の子も多かったそうなんですネ。

そこで、“男性”を意識した柄のファンシーケースも次々と誕生しました。

 

そんなファンシーケースですが、“お洋服を掛けすぎて、

パイプが段々ゆがんでくる“というのが、

当時の“ファンシーケースあるある”だったそうです。

 

その後、ファンシーケースは機能性も耐久性もアップして、

様々なタイプのものが登場しています。

 

【感想】

これもどこのおウチにもありましたよ。

私の兄も、緑色のちょっと男の子っぽい柄の

ファンシーケースを持っていたように記憶しています。

“洋服ダンスの簡易版”みたいなものですよネ。

時代を感じます。

 

何でも中に詰め込みすぎて、中がパンパンだったり、

ファスナーの開け閉めのしすぎで壊れたり・・・

でも、成長期の子どもを助けてくれた、ありがたいものですネ。

これも本当に昭和の匂いがします。

 

 

10/21(金)  『アコーディオンカーテン』

 

『アコーディオンカーテン』とは、楽器のアコーディオンのように

伸び縮みしながら、開けたり閉めたりする

カーテン状の“間仕切り”です。

 

1964年(昭和39年)、『タチカワブラインド』でおなじみの、

『立川ブラインド工業』さんが、日本で初めて

『アコーデオンカーテン』の名前で発売しました。

その後、いくつものメーカーが様々な名前で発売しています。

 

名前に『カーテン』と付いていますが、素材は『布』ではなくて

主に『塩化ビニル樹脂』という合成樹脂です。

そのため、汚れた時は水拭きができます。

 

一般的なカーテンの場合、外からの光をコントロールしたり、

暑さや寒さを防いだり、外から家の中が見えないようにするために

使いますよネ。

ところが、『アコーディオンカーテン』の場合は、

主に“お部屋の間仕切り”として使います。

 

例えば、洗面所や脱衣所にドアがない時、

ドアの代わりに“目隠し”として使われることが多いですネ。

 

取っ手の部分が握りやすくて、引き戸のように

軽い力で開けることができます。

また取り付ける時も、大掛かりな工事が必要ないこともあって、

令和の時代になった今も、空間を仕切ったり、ドアの代わりなどに

使われることが多いそうです。

 

 

【感想】

アコーディオンカーテンは、今でも使われていますよネ。

手軽で便利ですものネ。

 

昭和を感じるものでも、今でも重宝されてるのっていうのは、

嬉しいですネ。 

なつかしさも含めて、改めて昭和ってイイ時代だったなぁって思います。

昭和の人間だからそう思うのですかネ(笑)

 

 

■今週の感想 

 

黒電話、マジソンバッグ、ファンシーケース、

そしてアコーディオンカーテン。

どれも懐かしいモノばかりでしたネ。

 

そのモノの名前を聞いたり、写真を見ると、

昭和の時代の当時のことがいろいろ思い出されました。

 

でも今回、ご紹介したものって、

どれも平成、令和にかけて進化しているんですよネ。

 

“昭和をイメージさせるもの”

まだまだありますから、いつかまた第2弾をお送りしたいと思います。

 

【お知らせ① 次週(10/24~)からのテーマ】

 

料理からスイーツまで幅広く使われている、身近な野菜のひとつ

『カボチャ』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/