スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.10.28

2022年10月24日(月)

料理からスイーツまで幅広く使われている、身近な野菜のひとつ

『カボチャ』についてです。

 

■今週(10/24~10/28)のテーマ:『カボチャ』

 

10/24(月)  『カボチャとは』

 

カボチャは『ウリ科』の植物です。

同じ『ウリ科』の仲間に、ウリやキュウリ、ズッキーニ、トウガン、ゴーヤ、

かんぴょうの原料になるユウガオ、さらにスイカやメロンがあります。

 

カボチャは大きく分けると、『日本カボチャ』、『西洋カボチャ』、

『ペポカボチャ』の3つの種類があります。

『日本カボチャ』は『東洋カボチャ』、

『西洋カボチャ』は『栗カボチャ』とも呼ばれています。

 

『日本カボチャ』は水分が多く、ねっとりとした食感です。

逆に『西洋カボチャ』は水分が少なくて、ホクホクしていて、

『日本カボチャ』よりも甘味が強い・・という特徴があります。

 

また『ペポカボチャ』には、たくさんの種類があって、

『そうめんカボチャ』とも呼ばれる『金糸瓜』や、

『ハロウィン』でよく見かけるオレンジ色のカボチャ、

さらにズッキーニも、この仲間だそうです。

 

いずれのカボチャも、原産地はアメリカ大陸とされていますが、

『日本カボチャ』は北アメリカから南アメリカにかけて、気温が高い地域。

『西洋カボチャ』は南米のアンデス高原、

『ペポカボチャ』はメキシコ北部やアメリカ南西部など、

比較的涼しい地域といったように分かれているそうです。

 

そんなカボチャの歴史は古くて、メキシコの洞窟で、

紀元前数千年前の地層から、カボチャの種が発見されているそうです。

 

【感想】

カボチャ大好き!

毎日食べても飽きないくらい大好きです。

 

“カボチャ”って、何語なんでしょうネ?

可愛い響きですよネ。“カボチャ”。

 

今、私の知り合いは『坊ちゃんかぼちゃ』を栽培していて、

この前、いただいたんですが、

これも甘くて美味しかったです。

調べましたら、『坊ちゃんかぼちゃ』は西洋カボチャだそうです。

 

 

10/25(火)  『カボチャの豆知識①』  

 

アメリカ大陸が原産地とされるカボチャですが、15世紀の終わりに

アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブスさんが、

ヨーロッパに持ち帰り、その後、世界中に広がっていきました。

 

そんなカボチャが日本に伝わってきた経緯には、諸説あります。

その中でも16世紀の半ばにポルトガルの船が、

現在の大分県に流れ着いた際に、カンボジアで採れたカボチャを

お殿様に贈ったのが始まりとする説が有力だそうです。

 

そのため、カボチャという名前も『カンボジア』に由来して、

もともと『カンボジア瓜』と呼ばれていたそうなんですネ。

それが『カボチャ瓜』になって、最後は『カボチャ』になったそうです。

 

カボチャは漢字で、“南瓜”と書きますが、

これは“南蛮から伝わった瓜”という意味です。

この『南蛮』とは東南アジアなどを指しています。

 

他にもカボチャは、『南京』とも呼ばれています。

これはカンボジアから、港がある中国の南京を経由して、

日本に伝わってきたことが由来とされています。

 

江戸時代に、“女性が特に好きな食べもの”を表す言葉として、

『いも、たこ、なんきん』が誕生しましたが、

この『なんきん』もカボチャのことです。

 

他にも『唐茄子(とうなす)』など、様々な呼び方が

カボチャにはあります。

 

【感想】

『カンボジア瓜』から『カボチャ』。

“カボチャって、何語なんでしょうネ?”という

疑問が解決しました。

『南京』とも呼びますし、英語では『パンプキン』っていいますかネ。

世界中で愛されてる野菜なんですネ。

 

『いも、たこ、なんきん』・・・

やはり私も大好きなものばかりです。

これはきっと江戸時代から変わらないんですネ。

 

 

10/26(水)  『カボチャの豆知識②』

 

国内のカボチャの一大産地は、北海道です。

2021年(令和3年)のカボチャの国内の収穫量でも、

北海道が一番多くて、全体の約47%を占めています。

 

以下、鹿児島県、長野県、茨城県と続きますが、

いずれも割合は1割以下で、5%にも満たないそうなんですネ。

 

カボチャは海外からも輸入されていますが、そのほとんどが

ニュージーランドとメキシコの2つの国で占められています。

 

この中で、メキシコでカボチャの生産が始まったのは、1980年代。

日本のカボチャの輸入業者の方が、

“メキシコでカボチャを作ってください”と、農家の方にお願いしたことが

キッカケとされています。

 

そんなカボチャですが、英語で『パンプキン』と呼んだりしますよネ。

ところが正確には、これは間違いなんだそうです。

といいますのも、『パンプキン』とは“カボチャ全体”のことではなく

カボチャの種類の1つ、『ペポカボチャ』の中で、

“ハロウィンで使われる、オレンジ色のカボチャ”のことなんだそうです!

 

このように『パンプキン』とは、

“カボチャ全体”を指した言葉ではない・・ということになります。

 

そうなると、“カボチャ全体”のことは何と呼ぶのかといいますと、

『スクワッシュ(Squash)』です。

そして、“一般的な西洋カボチャ”のことは、

『ウィンター・スクワッシュ』と呼んでいるそうです。

 

【感想】

エッ~!何と!

私、“カボチャは英語で『パンプキン』って言いますよネ”と

話してしまいましたが、正確には『スクワッシュ』っていうんですネ。

 

パンプキンパイ、パンプキンプリン、パンプキンサラダとかいいますが、

これも正しくは、違う種類のカボチャを使っているのかもしれないんですネ。

ビックリ。

 

 

10/27(木)  『カボチャの栄養』

 

カボチャは、栄養がとても豊富です。

例えば、カボチャに含まれる『β-カロテン』には、

お肌や粘膜を丈夫にし、抵抗力や抗酸化作用、免疫力を高める効果が

期待されています。

 

他にも、別名“若返りのビタミン”といわれ、血行を良くしたり、

美肌効果が期待されている『ビタミンE』。

コラーゲンを作り出すために、必要不可欠な栄養素でもある『ビタミンC』。

そして、腸の中の環境を整えてくれる『食物繊維』など

様々な栄養素が含まれています。

 

そしてカボチャは、種にも栄養が豊富に含まれているそうです。

国によっては、薬用としても利用されていて、

特に『頻尿』を始めとする“尿のトラブル”や、

『膀胱炎』に効果的といわれています。

 

他にも、“新陳代謝を活発にする”、“コレステロール値を下げる”など、

様々な効果がカボチャの種に期待されています。

 

『1年で昼間の時間がもっとも短い日「冬至」にカボチャを食べると

風邪をひかない』と言い伝えられているのも、

こうしたカボチャの豊富な栄養からきた・・・とされています。

 

他にもカボチャは他の野菜と比べて、保存性にすぐれています。

そのため冷蔵庫がなかった時代でも、冬至の時期になっても

カボチャを食べることができたことも、

言い伝えに関係しているのだそうです。

 

【感想】

こんなにも良いことだらけだったとは。

カボチャは見た目にも愛らしく、皮は固いけど、

そして切るのも大変だけど、煮ても焼いても美味しいし、

スイーツにしても最高だし、

どんどん食べて若返りたいと思います。

種にも栄養が期待できますネ。

 

 

10/28(金)  『カボチャの雑学』

 

10月31日は『ハロウィン』です。

本来は“秋の収穫をお祝いし、悪霊を追い出すためのお祭り”で、

日本でいう“お盆”のような行事だそうなんですネ。

その際、悪霊を怖がらせて追い払うために仮装をしていたのが、

現在では『仮装=ハロウィンのイベントの風物詩』になったそうです。

 

そんな『ハロウィン』のシンボルが、カボチャをくり抜いて、

中にキャンドルを灯した『ランタン』です。

このランタンは『ジャック・オ・ランタン』と呼ばれていて、

悪霊を追い払う“魔除け”、さらには精霊たちを迎え入れるための

“迎え火”の役割があるといわれています。

 

この『ジャック・オ・ランタン』の『ジャック』とは、

アイルランドの言い伝えに出てくる登場人物の名前です。

このジャックですが、魂を奪いにきた悪魔をだましたことで、

天国にも地獄にも行けなかったそうです。

 

それでも、悪魔にお情けでもらったランタンの灯りを頼りに、

安住の地を求めて、暗闇をさまよい続けているそうです。

 

そして、このランタンですが、もともとは同じ野菜でも

カボチャではなく、カブをくり抜いて作られていた・・・と

いわれているそうなんですネ。

 

それがアメリカに『ハロウィン』が伝わった際、

アメリカで手に入りやすいカボチャが使われるようになった・・・と

いわれているそうです。

 

【感想】

ハロウィンは、私の子どもの頃にはなかった文化ですが、

すっかり日本にも定着してきましたネ。

まだどこかお祭りのようなイメージがあります。

本来の“収穫に感謝する心”を大切にして過ごしていきましょうネ。

 

 

■今週の感想 

今回、とにかくビックリしたのは、

『パンプキン』は“カボチャ全体”のことではなく、

『ペポカボチャ』という種類の中で、

ハロウィンで使われる、オレンジ色のカボチャのことだと

知ったことです。

“カボチャ全体”のことは、『スクワッシュ(Squash)』だとか。

もうただただビックリです。

 

でも、今から『スクワッシュ』って言い換えるのは、

なかなか難しいですよネ。

私も使い慣れないと思いますが、『スクワッシュ』のことは

ちゃんと頭に入れておきたいと思います。

 

ちなみに、ハロウィンで使うカボチャは

『パンプキン』で正しいということなんですよネ。

 

モノの名前って、本当に難しいです(汗)。

それでもカボチャって、本当に美味しいですよネ(笑)。

また食べたくなりました。

 

 

【お知らせ① 次週(10/31~)からのテーマ】

 

“日本を代表する食べ物”のひとつ、『お寿司』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/