令和の今、改めて“昭和の時代のモノ”が見直されているそうです。
『昭和をイメージさせるモノ』についてです。
■今週(10/17~10/21)のテーマ:『昭和をイメージさせるモノ』
10/17(月) 『黒電話①』
改めて辞書で調べてみますと、『黒色の電話機。
特に「電電公社・日本電信電話公社」が
一般加入者に提供したダイヤル式の電話機のこと』とあります。
『電電公社』とは、現在の『NTT』さんのことです。
黒電話の場合、電話の回線にケーブルをつなぐだけで、
電話をかけたり受けたりすることができます。
そして電話線を通して電力が供給されているので、
もしも停電になっても電話線がつながっていれば、
基本的には通話ができる・・・ということなんですネ。
そんな黒電話ですが、昭和の時代にはそれぞれのご家庭に
1台はあったのですが、今では見かけなくなってしまいました。
モチロン、今でも使っていらっしゃる方もいるそうです。
そんな“黒電話あるある”の1つが『電話カバー』です。
“レースもの”や“小さな花模様のもの”、“市販のもの”、
“お手製のもの”など、いろいろありましたネ。
同じ電話カバーでも、ダイヤル部分にフタをするタイプがあって、
ダイヤルする時は、そのカバーを上に開いて回していました。
さらに、受話器の部分にも同じようなカバーが付いていました。
他にも、黒電話の下に敷く座布団というか、
クッションのようなものもありましたネ。
【感想】
私の子どもの頃は、どこの家庭にも黒電話はありましたし、
このカバーもかかってましたネ。
そのおウチのお母さんのキャラが反映されていて、
レースフリフリの可愛いお母さんや、
マスコットとか付いているような
アニメのキャラクターが好きなご家庭とか、
そのウチの匂いがありましたネ。
ダイヤル式の電話、なつかしいですネ。
男の子が女の子に電話をすると、
おウチの人が出て緊張した・・・なんていう時代でした。
10/18(火) 『黒電話②』
電話のサービスが、日本で初めて始まったのは
1890年(明治23年)です。
そして1933年(昭和8年)には、いわゆる『黒電話』の元祖となる
卓上用の電話機が登場します。
この電話機は、電話マーク(『☎』)の原型にもなったそうで、
『3号自動式卓上電話機』といいます。
さらに戦後の1950年には、“国産の技術だけで作られた電話機”
『4号自動式卓上電話機』が登場しました。
その後も電話機は、改良が加えられていきますが、
『中央の大きなダイヤル』や『安定感のあるブラックのデザイン』は、
長く引き継がれていきました。
実は先程の自動式卓上電話機が、
今年の『未来技術遺産』に登録されました。
『未来技術遺産』とは、国立科学博物館が実施している
『重要科学技術史資料』の愛称です。
私たちの暮らしや文化に、影響を与えた科学技術を、
後世に伝えることを目的としています。
それだけ、この黒電話の技術が素晴らしい!ということなんですよネ。
確かに黒電話の場合、現在の固定電話のように、『留守電機能』や
『ナンバーディスプレイ』、『迷惑電話防止機能』といったものは
ありませんが、それでも当時からすれば画期的なものでした。
【感想】
黒電話の写真をまじまじと見ると、素敵な形やデザインなんですよネ。
ダイヤルも味があってイイなぁ。
昔の映画などで、女優さんが恋人と電話をして、
コードを指に絡めてお話したり、
ダイヤルを回す指のアップがあって、
ためらって途中で指を止めるとか、
“電話という道具を使っての表現”が印象に残っています。
黒電話、皆さんも良い想い出があるのではないでしょうか。
10/19(水) 『マジソンバッグ』
『マジソンバッグ』は1968年(昭和43年)、
エース株式会社さんから発売されたスポーツバッグで、
昭和の学生さん達の間で大ヒットしました。
この『マジソン』とは、アメリカ・ニューヨークにあります
複合アリーナ施設『マディソン・スクエア・ガーデン』のことで、
“スポーツの殿堂”と呼ばれています。
それをイメージして作られたのが、『マジソンバッグ』です。
バッグの表面に『MADISON SQUARE GARDEN /
SPORTSMAN CLUB / boxing wrestling football』の
ロゴが入っています。
でも、『マジソンバッグ』と『マディソン・スクエア・ガーデン』は、
特に関係はないそうです。
さらに当時、類似品が数多く登場していたそうなんですネ。
その見分け方ですが、エース株式会社さんのマジソンバッグには、
アルファベットの『ACE』のロゴが入っているんだそうです。
それに対して類似品には、『ACE』のロゴは入っていなくて、
代わりに、『羽を広げたワシ』と『U・S・A』のロゴなどが
入っているそうです。
そんなマジソンバッグですが、エース株式会社さんは昭和の時代に
販売を終了していますが、他のメーカーから2018年に『復刻版』、
さらに2019年には『令和版』が登場しているそうです。
【感想】
これもなつかしい~。
私よりも少しお兄さん、お姉さんたちがみんな持っていましたネ。
“令和版のマジソンバッグ”の写真を見たところ、可愛いです。
迷彩柄もあって、とっても今ドキで素敵です。
何で、どうしてあんなにも流行したのか
時代が過ぎると分からないものですけど、
この形の可愛さと、『マディソン・スクエア・ガーデン』ていう
ロゴのマッチ感がきっとイイんですよネ。
これからも昭和のモノが残っていくとイイな・・・と思います。
10/20(木) 『ファンシーケース』
ファンシーケースとは、“ビニール製の衣装ケース”です。
スチール製のパイプとビニールカバーを
組み立てるだけ・・・という手軽さや、
お洋服を掛けることができるので、シワにならない、
さらに、ジッパーで開け閉めができるので、ホコリが入らない、
中身が見えない・・・といった点から、ヒット商品になりました。
そんなファンシーケースですが、1963年(昭和38年)に、
『村田合同』さんという会社が開発したとされています。
その後、他のメーカーからも同じ機能を持った製品が、
『キングロッカー』など別の名前で販売されています。
特に昭和の時代、自分のお部屋ができた時、
“これからは自分の服は自分で管理しなさい”ということで、
ファンシーケースを与えられたお子さんも結構いたそうです。
それでも当時、“ファンシーケース=花柄”というイメージが結構あって、
お部屋に置くのを嫌がった男の子も多かったそうなんですネ。
そこで、“男性”を意識した柄のファンシーケースも次々と誕生しました。
そんなファンシーケースですが、“お洋服を掛けすぎて、
パイプが段々ゆがんでくる“というのが、
当時の“ファンシーケースあるある”だったそうです。
その後、ファンシーケースは機能性も耐久性もアップして、
様々なタイプのものが登場しています。
【感想】
これもどこのおウチにもありましたよ。
私の兄も、緑色のちょっと男の子っぽい柄の
ファンシーケースを持っていたように記憶しています。
“洋服ダンスの簡易版”みたいなものですよネ。
時代を感じます。
何でも中に詰め込みすぎて、中がパンパンだったり、
ファスナーの開け閉めのしすぎで壊れたり・・・
でも、成長期の子どもを助けてくれた、ありがたいものですネ。
これも本当に昭和の匂いがします。
10/21(金) 『アコーディオンカーテン』
『アコーディオンカーテン』とは、楽器のアコーディオンのように
伸び縮みしながら、開けたり閉めたりする
カーテン状の“間仕切り”です。
1964年(昭和39年)、『タチカワブラインド』でおなじみの、
『立川ブラインド工業』さんが、日本で初めて
『アコーデオンカーテン』の名前で発売しました。
その後、いくつものメーカーが様々な名前で発売しています。
名前に『カーテン』と付いていますが、素材は『布』ではなくて
主に『塩化ビニル樹脂』という合成樹脂です。
そのため、汚れた時は水拭きができます。
一般的なカーテンの場合、外からの光をコントロールしたり、
暑さや寒さを防いだり、外から家の中が見えないようにするために
使いますよネ。
ところが、『アコーディオンカーテン』の場合は、
主に“お部屋の間仕切り”として使います。
例えば、洗面所や脱衣所にドアがない時、
ドアの代わりに“目隠し”として使われることが多いですネ。
取っ手の部分が握りやすくて、引き戸のように
軽い力で開けることができます。
また取り付ける時も、大掛かりな工事が必要ないこともあって、
令和の時代になった今も、空間を仕切ったり、ドアの代わりなどに
使われることが多いそうです。
【感想】
アコーディオンカーテンは、今でも使われていますよネ。
手軽で便利ですものネ。
昭和を感じるものでも、今でも重宝されてるのっていうのは、
嬉しいですネ。
なつかしさも含めて、改めて昭和ってイイ時代だったなぁって思います。
昭和の人間だからそう思うのですかネ(笑)
■今週の感想
黒電話、マジソンバッグ、ファンシーケース、
そしてアコーディオンカーテン。
どれも懐かしいモノばかりでしたネ。
そのモノの名前を聞いたり、写真を見ると、
昭和の時代の当時のことがいろいろ思い出されました。
でも今回、ご紹介したものって、
どれも平成、令和にかけて進化しているんですよネ。
“昭和をイメージさせるもの”
まだまだありますから、いつかまた第2弾をお送りしたいと思います。
【お知らせ① 次週(10/24~)からのテーマ】
料理からスイーツまで幅広く使われている、身近な野菜のひとつ
『カボチャ』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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