スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.09.16

2022年9月12日(月)

“日本の国民食”と呼ばれるほど、お子さんから大人まで人気の食べ物

『カレー』についてです。

 

■今週(9/12~9/16)のテーマ:『カレー』

 

9/12(月)  『カレーとは』

 

『カレー』を辞書で調べると、“粉末状の香辛料を混ぜ合わせて、

風味をつけたソース、またはそれを使った料理”とあります。

 

この『カレー』という言葉の語源には諸説ありますが、

その中でもよくいわれているのが、

インドのタミール語の『カリ』からきたとする説です。

『カリ』とは、『ソース』とか『汁』の意味で、

“スパイスで具材を煮込んだ汁状のもの”と考えられています。

 

他にも様々な説があるんですが、

“インドを中心とした熱帯や亜熱帯地方のスパイシーな料理“のことを、

英語で『カレー』と呼ぶようになったといわれています。

 

本場のインドでは、いくつものスパイスを調合して

カレー料理が作られています。

その際に使われるスパイスの種類や量は、

それぞれのご家庭によって、まったく違うそうなんですネ。

ですから、ひとクチに“カレー料理”といっても、

その種類は数百にもなるそうです。

 

このようにインドの方々にとって、“日常の食事”であるカレーですが、

いつ頃から食べられていたのかは分からないそうなんです。

そんな中、16世紀から17世紀にかけて、コショウなど香辛料を求めて、

インドにやって来た人たちがカレー料理と出会い、

ヨーロッパへと伝わっていったといわれています。

 

【感想】

私の周りでは“毎日カレーでもイイ”という人が数人おりまして、

飽きないのだそうです。

確かに、『子どもの好きな食べもの ベスト3』に

カレーが入ってますよネ。

 

インドから伝わってきたのは間違いなさそうですが、

日本にはいつ頃、カレー文化が入ってきたんでしょうかネ。

 

 

9/13(火)  『カレー粉』

 

カレーの本場・インドでは、様々なスパイスを調合して作りますが、

“少しでも手軽にカレーを作れるように・・・”という思いから誕生したのが、

カレー粉です。

 

“世界で初めてのカレー粉”は、

イギリスの『C&B(クロス・アンド・ブラックウェル)』の

『C&Bカレーパウダー』です。

このカレー粉は明治時代に日本にも伝わってきますが、

これによって日本の食文化に、カレーが浸透していったそうです。

 

その後、日本でも国産のカレー粉が次々と開発されていきますが、

プロの料理人の方々の間では、『C&Bのカレー粉』が

最高級品とされていたそうなんですネ。

 

ところが1931年(昭和6年)、

『C&Bのカレー粉の缶の中に、

国産のカレー粉を詰めて販売していた』という事件が発覚し、

大きなニュースとなりました。

 

でも、これによって料理人の方々は

“中身を詰め替えられても、味の違いが分からなかった“ということに

気づいたそうなんですネ。

そして、この事件をキッカケに、国産のカレー粉の評価が

見直されたそうです。

 

ちなみに“カレー粉”と聞いて、

エスビー食品さんの『S&B』と表示された赤い缶を思い浮かべる方、

いらっしゃるかと思いますが、

こちらは1950年(昭和25年)に誕生しました。

これによって、ご家庭でもカレーが作られるようになりました。

 

【感想】

こんな事件があったんですネ。

でもそれによって、“日本のカレー粉、美味しいじゃん”っていうことで、

認められたというのは面白いですネ。

 

カレー粉ってカレーだけでなくて、お肉にまぶしたり、

スープに溶かしたり、料理の幅を広げてくれて、ありがたいものですネ。

 

でも、不思議。

カレーの話をすると、カレー食べたくなりますネ。

 

 

9/14(水)  『カレーの雑学①』

 

日本では“カレーとライスはセット”というイメージが強いですが、

カレーの本場・インドでも、ベンガル地方のカレーは、

昔からライスとセットなのだそうです。

ベンガル地方も日本と同じように、お米が主食なので、

カレーとライスがセットになっているそうなんですネ。

 

このセットを18世紀頃、イギリス王室に紹介したところ、

とても評判となり、その後、上流階級の人々へと

広まっていきました。

その後、日本にも伝わってきますが、お米文化の日本に

ご飯と一緒に食べるカレーは、すぐに受け入れられたそうです。

 

ちなみに、同じ“カレーとライスの組み合わせ”でも、

『カレーライス』と『ライスカレー』の2つの呼び方がありますよネ。

この違いですが、もともとは

“最初からライスにカレーがかかっているもの”が『ライスカレー』、

“カレーが容器に入れられて、ライスとは別々に出てくるもの“が

『カレーライス』だったそうです。

 

カレーの歴史を見ますと、インドからイギリスに伝わった

ベンガル地方のカレーは、ライスにカレーがかかった『ライスカレー』で、

日本に伝わってきたカレーも『ライスカレー』だったそうです。

 

その後、カレーとライスが別々に出される『カレーライス』が

登場しますが、別々に出されることで、

高級感が出るようになったといわれています。

 

ちなみに、ルーを入れるシルバーの容器の名前は、

『グレービーボート』とか、『ソースポット』と呼ばれています。

 

【感想】

ん~、てことは、私が家で食べているものは、

常にライスカレーなんですネ。

カレーライスって、お店でしか食べてないなぁ~。

 

友達の家にもこのソースポット、ないですよネ~。

ちゃんとソースポットに入れてカレーを出すご家庭って、

あるんでしょうネ。素敵ですネ。

 

 

9/15(木)  『カレーの雑学②』

 

カレーの種類に、『インドカレー』と『欧風カレー』がありますよネ。

この2つのカレーの最大の違いは、

“小麦粉を使うかどうか”だそうです。

『欧風カレー』は小麦粉を使うんですが、インドカレーは使わないそうです。

 

この『欧風カレー』という言葉を最初に使ったのは、

東京・神保町にありますカレーの名店『ボンディ』さんの創業者・

村田紘一(ひろかず)さんです。

 

村田さんは若かりし頃、美術の勉強のためにフランスに行かれましたが

そこでフランス料理に使う、ブラウンソースと出会い、

その奥深さを知ったそうです。

そしてブラウンソースを、カレーに取り入れて生まれたのが、

欧風カレーだそうです。

つまり、名前は“欧風”でも、“日本で生まれたカレー”で、

ヨーロッパには実在しないそうなんですネ。

 

この欧風カレーもそうですが、日本に伝わってきたカレーは、

次々と独自の進化をしていきます。

カレー南蛮やカレーパンもそうですよネ。

 

さらに1968年(昭和43年)には、“世界で初めての

市販用のレトルトカレー“、『ボンカレー』が登場します。

この名前ですが、フランス語で“美味しい”という意味の

『BON(ボン)』と、英語の『カレー』を合わせたものだそうです。

 

 

【感想】

『ボンカレー』、好きだったなぁ~。

子どもの頃は『甘口』で、大人になって『中辛』に挑戦して・・・。

あの“レトロなパッケージ”が、また良かったですよねぇ~。

『ボンカレー』の『ボン』って、フランス語だったんですネ。

 

インドカレーも欧風カレーもどっちも好きだなぁ~。

ちなみに『ボンディ』さんは、私の会社のすぐ近くで、

ウチのスタッフもよく行っているそうです。

私も行きたいな。

 

 

9/16(金)  『カレーの雑学③』

 

1950年代以降、学校給食のメニューとして、

カレーライスが全国的に採用されました。

また固形のカレーのルウが次々と誕生し、

カレーは“ご家庭でも楽しめるメニュー”となりました。

 

それでもカレーは、“辛い大人の食べもの”という

イメージがあったそうなんです。    

そこで、“リンゴとハチミツを使って味をまろやかにすることで、

お子さんも大人も一緒においしく食べられるようにしたい“。

そういった思いから、1963年(昭和38年)に登場したのが、

『ハウス食品』さんの『バーモントカレー』です。

 

ちなみに、この『バーモント』とは、

アメリカのバーモント州で民間療法として伝わる、

リンゴ酢とハチミツを使った

『バーモント健康法』にちなんだものだそうです。

西城秀樹さんが歌われたCMソングも印象深いですよネ。

 

そして1983年には、『エスビー食品』さんから、

日本で初めての“幼児向けのカレー”、『カレーの王子さま』が

発売されました。

“このカレーで育ちました!”という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

ちなみに、現在のパッケージの王子さまは三代目だそうです。

 

他にも、たくさんのカレーのルウが誕生していますが、

同じ材料や同じルウを使っても、ご家庭によって微妙に味が違うんですよネ。

 

【感想】

皆さんにとって一番好きなカレーは何ですか?

私は実家の近所にあった、『たぬき屋』さんの『黒カレー』が好きだったんですネ。

ご主人が亡くなって、お店がなくなったので、

“想い出の中のカレー”になっていますが、

今でもあのカレーはおいしかったなぁ・・・と思い出します。

 

皆さんも“これが一番!”っていうカレーがあるのではないでしょうか。

 

 

■今週の感想 

 

いつも『食べもの』がテーマの時、必ず“食べたくなりました”とか

“お昼、または今夜食べよう!”という方が

たくさんいらっしゃるみたいですが、

今回は特に『カレー』がテーマですから、

よりその気持ちが強かったそうです。

そういう私もお話していて、カレーが食べたくなりました(笑)

 

子どもの頃、母親が作ってくれたカレー、給食のカレー、

レトルトのカレー、チェーン店のカレー、専門店のカレー・・・。

さらにお蕎麦屋さんやパン屋さんのカレーなどなど、

カレーって本当に私たちにとって、身近な食べものですよネ。

 

見た目も具材も味もそうですが、カレーの世界って、

本当に奥深いですネ。

 

 

【お知らせ① 次週(9/19~)からのテーマ】

 

いつ頃、名乗るようになった?『名字』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

 

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/