スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.09.02

2022年8月29日(月)

“放送局から電波を使って放送しているもの”、『ラジオ』についてです。

 

■今週(8/29~9/2)のテーマ:『ラジオ』

 

8/29(月)  『ラジオの始まり』

 

“無線の通信技術を使って音声を伝える”という、

いわゆる“ラジオ放送”を世界で初めて成功したのは

カナダの技術者、レジナルド・フェッセンデンさんです。

 

フェッセンデンさんはアメリカで、

“発明王”トーマス・エジソンさんのもとで、

助手として働きながら電気の技術を学びました。

そして1906年、“世界で初めてのラジオ放送”に成功しました。

 

それまで“無線による通信”といえば、遭難したことを知らせる

『SOS』で知られるモールス信号によるものでした。

“トントントン、ツーツー”といったように聴こえる信号です。

 

ところがこの放送では、フェッセンデンさんの生演奏や

聖書の朗読を流したそうです。

『音楽』と『トーク』といえば、ラジオ放送の原点ですよネ。

 

この時の放送は、アメリカの自宅から8キロ離れたところでも

ハッキリと聞こえたそうです。

とはいうものの、この当時、ラジオを聴くための受信機というのは、

一般のご家庭にはまだ無かったそうなんですネ。

そのため、この放送を聴くことができたのは、近くを通る船の

無線の技師さんたちだけだったそうです。

 

それでもこの成功をキッカケに、アメリカ全土でラジオの試験放送が

行われるようになり、ラジオの技術はどんどん進んでいったそうです。

 

【感想】

 

ラジオの始まりって、物心ついた頃からラジオが身近にあったから

知りませんでした。

でも、偉大な人のそばにいると、知らず知らず近づけるのか、

偉大な発明家・エジソンの近くには、また偉大な人がいるものですネ。

 

 

8/30(火)  『ラジオの豆知識①』

 

1906年、カナダの技術者、レジナルド・フェッセンデンさんが

“世界で初めてのラジオ放送”に成功しました。

それをキッカケに、ラジオの技術がどんどん発達していきます。

 

ところが、いくら技術が発達しても、

“ラジオ放送を聴くための受信機”がなければ、

聴くことができませんよネ。

また受信機があっても、放送局がなければ成り立ちません。

 

このようにラジオの普及には、

『受信機の製造・販売』と、『放送局の設立』の2つが最大の課題でした。

そして、様々な企業がこの課題に取り組んでいく中、

1920年、アメリカの総合電気メーカー『ウェスティングハウス』が、

『KDKA(ケー・ディー・ケー・エー)』という放送局を設立しました。

そしてこの年行われた、アメリカ大統領選の開票速報を放送しました。

これが“世界で初めての公式の公共放送”として伝えられています。

 

ちなみに、ウェスティングハウス社の創業者、

ジョージ・ウェスティングハウスさんは、当時の電力システムの分野で、

“発明王”トーマス・エジソンさんのライバルだったそうです。

 

“世界で初めてのラジオ放送”に成功した

レジナルド・フェッセンデンさんは、エジソンさんのお弟子さんですから、

ラジオの世界でも間接的に、ウェスティングハウスさんとエジソンさんは

ライバルだったということになりますよネ。

 

こうして誕生したラジオの存在は、世界中に広まり、

やがて日本にも伝わっていきました。

 

【感想】

こうしたライバルがいることでお、互いが競い合って

技術に花が咲く・・・ということは、

神様が仕組んだことなんでしょうかネ。

偉大な人のそばには偉大な人が、

偉大な人のライバルにも、偉大な人がいるものなんですネ。

 

 

8/31(水)  『ラジオの豆知識②』

 

アメリカからラジオの存在が伝わったことで、日本でも

『ラジオの放送局の設立』が望まれるようになりました。

特に1923年(大正12年)に発生した関東大震災では、

情報が途絶えたことで混乱が起き、“ラジオ放送の必要性”が

より問われることになりました。

 

そして2年後の1925年、『東京放送局』が設立され、

“日本で最初のラジオ放送”がスタートしました。

その後、『大阪放送局』、『名古屋放送局』が誕生しますが、

この3つの放送局が統合されてできたのが、

現在の日本放送協会(NHK)です。

 

ラジオ放送のスタートにあたって、必要なのが受信機です。

そんな中、“ラジオの将来性”に注目していた、

現在の『シャープ』さんは1925年に

“国産では初めて”となる『鉱石ラジオ』を作りました。

鉱石ラジオとは、“金属の材料となるものが含まれた石・鉱石”を使ったラジオで、

“ラジオの受信機の原点”といえるものだそうです。

 

私はこの『鉱石ラジオ』という名前を初めて聴いたんですが、

“電気を使わずに聴くことができるラジオ”で、

スピーカーがないのでイヤホンで聴くそうなんですネ。

 

仕組みは意外と簡単だそうで、そのため昭和の時代には、

小学生の雑誌の付録に『鉱石ラジオの組み立てキッド』が付いていたり、

自分で材料を集めて作ったお子さんも、結構いたそうですなんです。

 

【感想】

“ラジオを自分で作る”って、まったく想像できませんが、

“自分で作れるキッド”を付録にするってイイですネ。

 

災害時には特にラジオは重宝しますよネ。

持ち運びも便利だし、あらゆる情報が入ってくるし、

ラジオがあるって、ホント助かりますよネ。

 

 

9/1(木)  『ラジオの豆知識③』

 

時代が昭和になると、ラジオの受信機の主流は『真空管ラジオ』へと

移り変わっていきます。

これによって、スピーカーでラジオ放送が聴けるようになりましたが、

消費電力が多いのが難点でした。

 

戦後になると、ラジオの世界に一大革命が起こります。

それは『トランジスタ』という電子部品を使った

『トランジスタラジオ』の登場です。

“軽くて小さくて、乾電池で連続何百時間も聴ける”という

トランジスタラジオですが、1955年(昭和30年)には、

国産第1号が『SONY』さんから発売されました。

これによってラジオは“一家に1台”から、

“ひとり1台”へと移り変わっていきます。

 

また1960年代後半になると、若者たちの間で、

『オールナイトニッポン』を始めとする深夜のラジオ番組が人気を集め、

“深夜放送ブーム”が起こります。

それを受けて、トランジスタラジオの人気もさらに高まっていきました。     

 

さらに1970年代になると、主に海外のラジオ放送を聴いて楽しむ

『BCL(ブロードキャスティング・リスニング』が、

一大ブームを巻き起こしました。

それに合わせて、AM・FM放送の他に、広い範囲の短波放送を受信できる

“高性能ラジオ”に注目が集まっていきました。

 

特にSONYさんの『スカイセンサー』シリーズは、

“1万円台後半から2万円台前半”というお値段にもかかわらず、

ヒット商品となったそうです。

 

 

【感想】

昔の真空管ラジオの写真を見ますと、

木目調で家具みたいです。

 

『オールナイトニッポン』、好きだったなぁ~。

今も変わらぬ、あの音楽。

ひとりの夜も孤独じゃなくて、良い時間だったなぁ・・・と思い出します。

 

 

9/2(金)  『ラジオの豆知識④』

 

1960年代後半、ラジオとカセットレコーダーが一体になった

『ラジカセ』の登場により、“ラジオ放送を録音する”という

新たなスタイルが生まれました。

 

その後もラジオの受信機は、どんどん進化していきますが、

携帯電話が“生活の一部”となった2005年(平成17年)には、

“携帯電話でラジオが聴ける”『RADIDEN(ラジデン)』が発売され、

話題となりました。

 

そして今では、『ラジコ』というサービスを利用することで、

パソコンやスマートフォンでもラジオを聴くことができます。

 

それでも“ラジオの受信機の必要性”が改めて見直されていて、

その最大の理由として、“災害や緊急用”として・・・です。

過去の災害では、停電や基地局の被害などでテレビや携帯電話が

一時的に使えなかったことがあります。

 

パソコンも充電が切れてしまうと、使うことができません。

そうなると“正確な情報の収集”のために、

重要な役割を果たしてくれるのが、電池で聴くことができるラジオです。

 

持ち運びにとても便利な『緊急用カード型ラジオ』や、

電池がなくても聴ける『手回し充電ラジオ』など、

“もしも・・・”の時のための1台、ラジオの受信機が

必要とされています。

 

 

【感想】

そうなんです。

皆さん、ご家庭でラジオの準備はしてありますか?

私は1台だけ非常用のバッグにしまってあります。

あともう1台は、手回し用のラジオがありますよ。

 

でも、これ普段から日常的に使っておく必要があるのかな・・・って

私は思っています。

小さくて持ち運びに便利ですから、ラジオを買いましょう!

もう1台準備しておくことをオススメします。

 

 

■今週の感想 

 

今回、『ラジオ』がテーマということもあって、

とても関心を持って聴いてくださった方も多かったみたいで、

本当にありがとうございます。

 

“防災にラジオは必要ですよ”とお話したところ、

“いざ使う時、電池が液漏れしていることが多いですよ。

ラジオを保管する時、電池は外しておきましょう。“とか、

“手回しラジオは時々、回して充電しておかないと

バッテリーがダメになって使えなくなります。”といった

アドバイスを頂きました。

確かにそうですよネ。貴重なアドバイス、ありがとうございました。

 

追伸

先日、ニッポン放送の生放送の番組で

突然、“ラジオが聴ける機械って、何でしたっけ?”と言ったところ、

アシスタントの方から“それはラジオでは・・・”と

冷静に返されてしまいました(汗)

 

リスナーの皆さん、大変お騒がせしました(汗)

 

 

【お知らせ① 次週(9/5~)からのテーマ】

 

私たちが目にするもの、すべてについている『色』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/