生きていくため、そして健康のために
絶対に欠かすことができない、『睡眠』についてです。
■今週(6/20~6/24)のテーマ:『睡眠』
6/20(月) 『睡眠の役割』
『人間は一生の約1/3を寝て過ごす』といわれています。
そもそも人はなぜ眠るのでしょうか?
現在、睡眠は『体よりも脳を休ませるため』と考えられています。
実は脳は体の中で、最もエネルギーを使うそうなんです。
人間の場合、静かにしていても、全身で使うエネルギーの
約20%も消費しているそうで、そのため脳を休ませないと、
オーバーヒートしてしまうそうなんです。
そうならないために、睡眠で脳の疲労を回復する必要があるんですネ。
また記憶を整理したり、定着させるためにも
睡眠は大切なのだそうです。
但し、眠くなるのは、疲れている時だけではないんですネ。
例えば、“興味のない話を聴いていて退屈な時”って
眠くなったりします。
これは興味がない話の場合、聴いていても刺激がないので、
脳の働きが鈍くなることで眠くなるそうです。
睡眠といえば、昔から『寝る子は育つ』といわれています。
これは寝ている間に『成長ホルモン』という、
体を作ることを促すホルモンが、脳から出されているからだそうです。
この成長ホルモンが足りないと、
骨や筋肉の成長が遅くなってしまうんですネ。
このように『寝る子は育つ』というのは、科学的に立証されています。
睡眠がいかに大事か分かっていても、
寝る時間を惜しんで仕事をしたり、遊んでしまったりする人も
多いんじゃないでしょうか?
6/21(火) 『睡眠時間①』
人は毎日、どれくらいの時間眠ればイイのでしょうか?
その答えですが、『睡眠時間にはこだわらなくて良い』というのが、
専門家の方々の見解なんだそうです。
その理由ですが、睡眠はその人の体質や年齢といった、
個人的な要素に影響されるからだそうです。
“理想的な睡眠時間って8時間じゃないの?”って
思われるかもしれませんが、科学的な根拠はないそうなんですネ。
睡眠時間に関するデータによりますと、夜間の睡眠時間は
10歳までは8時間から9時間、15歳で約8時間、
25歳で7時間、45歳で6時間半、
そして65歳では6時間といったように、年齢とともに
“必要な睡眠時間”は少なくなっているそうです。
“歳をとるにつれて、昔ほど眠れなくなりました”という方、
いらっしゃるかと思いますが、それは年齢を重ねていくうちに、
“必要とする睡眠時間が少なくなっている”と考えられるそうです。
睡眠には浅い眠りの『レム睡眠』と、深い眠りの『ノンレム睡眠』の
2つの睡眠があって、それをひと晩に何回も繰り返しています。
ところが年齢とともに『ノンレム睡眠』が減って、
逆に『レム睡眠』が増えているそうなんですネ。
“寝ていても眠りが浅い”ということですから、
そのため“トイレに行きたいなぁ”ですとか、ちょっとした物音などでも
何度も目が覚めてしまうようになるそうです。
ちまたでは、8時間睡眠が理想って言われてますよネ。
でも1人1人違うから、その人が快適であったら良いということなんですネ。
何かホッとしましたネ。
私は7時間ぐらいがちょうどイイな。
6/22(水) 『睡眠時間②』
“普段寝不足なので、お休みの日は寝だめしています”という声を
よく聞かれると思います。
実は睡眠の場合、“ためる”という表現は間違っているそうです。
といいますのは、実際には“ためている”のではなく、
日頃の睡眠不足を“補っている”んだそうです。
これを食事に例えた場合、今日はたくさん食べたからといって、
その後、何日も食べなくてイイやってことにはなりませんよネ。
同じように睡眠も“今日たくさん寝たから、明日からしばらく
寝なくてもイイや!“とは、ならないというわけです。
また休日に、お昼近くまで寝てしまうと、
体内時計がズレてしまうそうなんです。
そのため、その夜は寝つきが悪くなって、
次の日なかなか起きられない・・・ということになります。
実際“昨日、あれだけ寝だめしたのに、何で睡眠不足なんだろう?”って
思われたこと、あるかと思いますが、このようにいくら頑張っても
“寝だめ”はできないんですネ。
睡眠で大事なのは“時間”ではなく、“質”といわれています。
その証拠に“ショートスリーパー”と呼ばれる、
“睡眠時間が6時間未満”の方の場合、短いのは
眠りの浅い『レム睡眠』の時間だそうです。
全体の割合で見ると、眠りの深い『ノンレム睡眠』が多く
占めているので、睡眠時間が短くてもスッキリできるそうなんです。
若い頃、私も休日、寝だめしようとお昼頃まで寝ていたことがありました。
でも、1日を無駄にしてしまった罪悪感にさいなまれ、
“充実の休日”という感じにはなりませんでしたネ。
睡眠は“量”よりも“質”。
もっと野生に帰って、“眠い時は寝る!”
“起きたくなったら起きる!”というのがイイのかもしれませんネ。
まぁ、それができたら・・・の話ですがネ。
6/23(木) 『睡眠障害①』
日中に強烈に眠くなることってありませんか?
例えば前の晩、寝不足だとか、お昼ごはんを食べた後とかだったら、
特に問題はありませんが、この症状が1日に何回も、
しかも何ヶ月も続く場合、『ナルコレプシー』という病気が
疑われるそうなんです。
ナルコレプシーの『ナルコ』とは“眠り”、
『レプシー』とは“発作”という意味で、
『居眠り病』とも呼ばれている睡眠障害の1つだそうです。
この“日中に発生する、耐えられないほどの強烈な眠り”以外にも
ナルコレプシーの症状として、喜怒哀楽のように
“感情の起伏が激しい時、急に顔や首、手足の力がカクン・・・と抜ける”
というのがあるそうです。
このような症状と、日中の強烈な眠さが続くようであれば、
ナルコレプシーの可能性が十分高いそうです。
ナルコレプシーは“脳を覚醒させる働き”を持つ
『オレキシン』という物質が、何かしらの原因で脳から
出されなくなったり、不足することが原因と考えられています。
通常ですと、日中はオレキシンが出されることで、シャキッ!とできて、
逆に夜は出なくなるので、眠くなるんだそうです。
ところがナルコレプシーの場合、日中でもオレキシンが
出されないことで、強烈な眠気に襲われるそうです。
でも日中、突然眠くなる時ってありますよネ。
私はお昼ごはんを食べた後とか、
ちょっと運動した後など考えられますが、
このナルコレプシーは何ヶ月も続く場合なんですよネ。
6/24(金) 『睡眠障害②』
睡眠障害の1つ、『ナルコレプシー』という病気ですが、
この病気は“脳を覚醒させる働き”を持つ物質が、何かしらの原因で
日中に脳から出されなくなることで発症することが分かっています。
日本では約600人に1人の割合で発症し、
年齢は10代から20代前半に集中し、中でも14歳から16歳に
多く見られるそうです。
それでも現状では、このナルコレプシーのことが
ほとんど知られていないこともあって、
“居眠りなんかして、たるんでる!”といったように、
誤解されてしまうことが多いそうなんですネ。
また試験や商談中といった“大事な時”にも発症することから、
失敗やトラブルを招く可能性が高いそうです。
ところが周囲の人ばかりでなく、本人にも“病気”という
自覚がない人も少なくないそうなんです。
いずれにしてもナルコレプシーのような睡眠障害は、
病気であることに違いありませんので、
あまりに症状が続くようでしたら、専門医の方に相談して
キチンと治療に努めるのが良いそうです。
若い子に多いんですか・・・心配ですネ。
でも、私もそうだったのかな?と思うくらい、
午後の授業は寝てばかりいましたけどネ(汗)
睡眠に悩む人は多いと思います。
年齢的なものもあると思いますし、
日中のパフォーマンスが悪くなりますので、
何か疑問や不満があった場合は、
睡眠外来という専門医もいらっしゃいますから、
お早めに受診してみてください。
■今週の感想
私は年齢とともに睡眠時間が短くなることに、
ちょっと不安を感じていましたが、それは自然なことなのだと知って
ホッとしました。
同じような思いをされていた方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。
睡眠は“量”より“質”が大事なんですネ。
寝る前にあれこれ心配事とか考えてしまうと、
寝つきも良くないですし、そのことが夢に出てきたりして、
起きた時にグッタリ・・・なんてこともありますよネ。
人生の1/3を寝て過ごすのなら、気持ち良く寝たいものです。
【お知らせ① 次週(6/27~)からのテーマ】
7月を前に、7月を代表する行事の1つ、『七夕』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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