羽田美智子のいってらっしゃい

2022.02.25

2022年2月21日(月)

人間関係を築き上げていくうえで、とっても大切なことの1つ

『人との距離感』についてです。

 

■今週(2/21~2/25)のテーマ:『人との距離感』

 

2/21(月)  『人との距離感とは』

 

“人との距離感”とは“相手の方と自分との距離”のことです。

同じ距離でも“心理的な距離”もあれば、

実際にふれ合うかどうかの“身体的な距離”もあります。

 

この“心理的な距離”と“身体的な距離”とは

“ほぼ同じ”なんだそうですネ。

その証拠に、好意を持っていたり、心を許している相手には

近寄りたくなりますよネ。

逆に、自分に対して警戒心や敵対意識を持っているなぁ~と

感じる人からは、遠ざかりたくなります。

 

信頼関係を築くには、お互いを理解することが重要です。

そのために、相手の方との距離を離したり縮めたりして、

調整していきます。

そして最終的に“この人とは、これ位の距離感がちょうどイイのかな”って

判断していきますが、この”距離感の判断”を間違えてしまうと、

距離は縮まるどころか逆に離れていってしまいます。

それどころか、トラブルに発展してしまうこともあるそうなんです。

 

『人との距離感はあまり近すぎても遠すぎても良くない』といわれますが

“じゃあ、ちょうどイイ距離感ってどれ位なの?”って思いますよネ。

この“ちょうどイイ距離感”というのが見つからずに

困っている・・・というのが、人間関係の大きな悩みの1つでも

あるそうなんです。

 

他にも“相手の方がグイグイやって来るので距離を空けたい”と

いったように、自分に対しての距離感で悩まれる方も

結構いらっしゃるそうなんです。

 

 

本当にこれ、大切なことですよネ。

初めてお会いしたのに、妙に近くなるとちょっとこう息苦しくなったり、

こっちは近づきたいのに席を空けられてしまって、ちょっと寂しかったり・・・

今はソーシャルディスタンスが当たり前になって、

あまり人に近づけない時代ですネ。

それでも“心の距離感”は適度に縮めたいところです。

 

 

2/22(火)  『ほど良い距離感の作り方』

 

“相手の方との距離を縮め方”の1つに、

“自分をオープンにさらけ出す”というのがあるそうです。

人は相手の方から何かをしてもらった時、その好意に応えるために

“何か恩返ししよう”という心理が働くそうなんです。

そのため“相手の方がそこまでオープンにさらけ出して

話してくれるのなら、こちらもさらけ出さないと申し訳ない“と

思うんだそうですネ。

 

そうは言っても“自分をさらけ出してしまったら、

逆に嫌われてしまうのでは・・・”という不安から、実際には

ブレーキをかけてしまうことが多いそうなんです。

 

『相手の方と距離を少しでも縮めようとして、いろいろ質問したところ

逆に引かれてしまって、距離が広がってしまった』という失敗の多くが

この“自分にブレーキをかけて、さらけ出さない”というのが

原因なんだそうです。

 

そのため、話題もあたりさわりのないものを選んでしまうため、

それ以上は話が広がっていかないそうなんです。

そこをあえて自分のこと、例えば過去の失敗談や笑い話など、

自分をさらけ出すことで、相手の方も”そこまで話してくれるんだったら、

私も・・・”と、なってくれるそうなんです。

 

とは言っても、一方的に自分のことだけをベラベラと喋ったり、

自慢話というのは、逆に距離を遠ざける結果になりますので

”加減”というのが大事だそうです。

 

 

そうですよねぇ。“さらけ出す”

ん~、でもこれ勇気がいることですよネ。

“もしも嫌われたら・・・”とか、“変な人と思われたら・・・”って

一瞬でもよぎったら、言えなくなっちゃうもんネ。

結局ね、距離感を意識しなくても大丈夫な人には、

自然と言えたり話せるのかなぁ~と思いますが、

きっと一番は“無理をしないこと”なのかもしれませんネ。

 

 

2/23(水)  『距離を縮めてこようとする人』

 

こちらは“少し距離を空けたい”と思っているのに、

“グイグイと距離を縮めてこようとする人”っていませんか?

そういう人に対しては”キチンと自分の正直な気持ちを、

回りくどくなく素直に伝える”というのが良いそうです。

この”回りくどくなく”というのがポイントだそうですよ。

 

といいますのは、人って心のどこかに”嫌われたくない”とか

”気まずくなったらどうしよう・・・”っていう思いがあるんですネ。

そのため例えば、距離を置きたい方から誘われた場合でも、

つい“遠回しな言い方”をしてしまうそうなんです。

そのため、こちらは断ったつもりでいても、

“遅れて来ても待ってるから大丈夫だよ”とか、

“じゃあ日程を変えるから、いつがイイ?”といったように、

”OK”だと勘違いされてしまうそうなんです。

 

仮に“ハッキリと意思表示するのは無理だけど、

本当にその人とは距離を置きたい”というのであれば、

“絶対に誘いに乗らない”というのが一番の対処法だそうです。

断る理由についても、ハッキリ言うのが無理であれば、

ウソをつくもの1つの手段です。

いくら鈍感な人でも毎回断られると、さすがに察して

いずれは誘ってこなくなるそうなんですネ。

 

中には“距離を置くこと”に対して罪悪感を覚える方、

いらっしゃるかもしれませんが、そうすることで余計な負担や

ストレスから解放されるのであれば、結果的に”自分を守ること”に

つながるそうです。

 

 

ん~、これ分かります。

やんわりとお断りしたつもりが

伝わってなかった・・・っていうことは、

皆さんも経験なさってるんじゃないでしょうか。

逆にね、ハッキリ伝えたほうが嫌味がなくて、

傷つけることもなく済むことのほうが多いかもしれませんよネ。

相手の立場に立って物事を考えたうえで、一番大切なのは

自分の心なんだなぁ・・・と思います。

 

 

2/24(木)  『パーソナルスペース①』

 

良い人間関係を築き上げるためには、

“ほど良い距離感が大事“といわれています。

そうは言っても、人によって距離感はバラバラで、

それこそ人の数だけ距離感があるため、

“基準はこれくらいです!”というのはないそうなんですネ。

 

ですから“程よい距離感”というのは、

それぞれの相手に合わせて取るしかないんですが、

その際、目安となるものの1つに、

『パーソナルスペース』というのがあります。

これは”自分の体を取り囲んでいる心理的な空間”のことで、

“他人が近づいてくると不快に感じる空間”でもあります。

『パーソナルエリア』とか『対人距離』とも呼ばれています。

 

“見えない縄張り”とも言えますので、

他人がその縄張りに近づいたり、入って来ようとすることで

不快に感じたり、落ち着かなくなったりするそうです。

それって“防衛本能が働いている状態”なんだそうです。

 

例えば、お店でお茶やお食事をしていて、

周りに空いている席はいくらでもあるのに、

他のお客さんが自分の隣に座ってきたら“エッ?”って思いますよネ。

“何でわざわざここに?”って不審に思いますし、

不快な気分になります。

 

これは自分のパーソナルスペースに、突然知らない人が

入って来たことに対する、警戒心の表れなんですって。

 

 

私ね、昔、映画館に1人で映画を見に行ったことがあるんですネ。

ガラッガラの映画館だったのに、

隣に人が座ってきたんです。

それまで映画を集中して見てたのに、

“エッ、何でここに?”と思った途端に、

映画に集中できなくなって、

席を替わったことがあるんですが・・・

そこが映画を見やすい席だったからなのか、

未だに謎なんですよネ。

やはり知らない人がいきなり近づいてくると、

ドキッとしますよネ。

 

 

2/25(金)  『パーソナルスペース②』

 

“自分の体を取り囲んでいる心理的な空間”、

“見えない縄張り”ともいえるパーソナルスペースですが、

その広さは人によって違います。

 

例えば“社交的な性格”や“ポジティブなタイプ”の人の

パーソナルスペースは狭くて、逆に“内向的な性格”や

“控え目なタイプ”の人は広いそうなんです。

 

また男性と女性では、男性のほうが広いといわれています。

さらに形も違っていて、

男性のパーソナルスペースは『楕円形』なんですネ

前と後ろに長くて、横幅が狭いです。

それに対して女性のパーソナルスペースは『真ん丸い形』をしています。

 

形が違うので、“重ねてみても重ならない部分”ってありますよネ。

それって“女性からすると気にならないけど、

男性からすると気になる距離”でもあるそうなんです。

そのため男性の中には、女性がすぐそばに来ると、

『密接距離』と呼ばれる“家族や夫婦、恋人など、

ごく親しい関係の距離に来た”と勘違いすることがあるそうなんです

 

女性からすれば単なる“気にならない距離”であっても、

男性とのパーソナルスペースの違いから、

こういった勘違いが起きてしまうそうなんです。

 

 

へぇ、面白いですネ。

男性は前後に縄張りが多くあるのに対して、

脇は狭いんですよネ。

そこに女性が入って来ると、ちょっと、もしかすると

心をくすぐられる・・・という感じなのでしょうか。

また、この女性のパーソナルスペースが真ん丸というのも

面白いですよネ。

いずれにしても、ほど良い距離感でもめごとなく過ごしたいのが、

私たち人間の本音ですよネ。

 

 

■今週の感想 

 

今週は人との距離感についてお話しましたが、

結構、共感していただけることが多かったみたいで・・・

やっぱりそれだけ距離感で悩んでいる方って、

いらっしゃるんんだなぁ・・・って思いました。

 

その中でも金曜日にお話した、

男女のパーソナルスペースの違いについては、

納得してくださった方が多かったみたいなんですネ。

 

男性からすると、女性が積極的に近づいてくると、

“ひょっとして・・・?”と思ってしまうそうですが、

でも残念ながら女性からすると、その多くは特別な感情ではなくて、

パーソナルスペースの違いからくる男性の勘違いだったというのは、

結構ショックだったみたいで・・・。

女性もある程度、それを認識して接しないといけないのかな?って思いました。

人との距離感、本当に難しいですが、大切ですよネ。

 

 

【お知らせ① 次週(2/28~)からのテーマ】

 

今年もこの時期がやってきますネ。

『ひな祭り』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/