スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.01.07

2022年1月3日(月)

初詣の時、引かれた方もいらっしゃるかと思います。

『おみくじ』についてです。

 

■今週(1/3~1/7)のテーマ:『おみくじ』

 

1/3(月)  『おみくじとは』

 

おみくじは、神様や仏様のお告げをいただくものです。

単なる占いではなく、“おみくじを引いた人の今の行いが

どんな結果になるか“を教えてくれているそうです。

そのため良いことだけではなく、『予想外の出費がある』ですとか、

良くないことも書いてあります。

 

でもそれは神様や仏様が、私たちに注意してくれているそうなんです。

ですから、おみくじに『金運が良くない』とあったら、

“それならムダ使いをやめよう”という思う気持ちが大切なんだそうです。

 

おみくじには先程の『金運』の他に、『恋愛』や『失くしもの』、

『旅行』、『健康』、そして『待ち人』といった項目がありますよネ。

この『待ち人』とは異性関係だけでなく、

今後の人生に影響を与えるような人、

あるいは新しいお友達といったように

“あらゆる人との出会い”のことなんだそうです。

    

そうなると、おみくじに『待ち人来(きた)らず』と書いてあると、

“あ~、出会いがないのかな・・・”と思ってしまいますよネ。

その場合、深刻に受け止めずに“おみくじを引いたこの時点では、

まだそういう人は現れないんだな・・・“くらいの気持ちでいると

良いそうです。

 

 

『待ち人』は、あらゆるご縁のことだったんですネ。

私もおみくじが好きで、1年に何度か引いてしまうんですけども、

占いではなく、神様や仏様のお告げなんですネ。

だから迷いごととか、悩みごとがある時に引くと、

アドバイスをもらう気持ちで引くとイイんですネ。

まだ今年は引いていないので、心して引いてみようと思います。

 

 

1/4(火)  『お寺と神社のおみくじの違い』

 

同じおみくじでも、お寺と神社では書かれているものに

違いがあるのをご存知でしょうか。

お寺のおみくじは“中国から仏教と一緒に伝わった”とされているので

漢詩がもとになっています。

そのためおみくじには一般的に、漢文が書かれています。

 

それに対して神社のおみくじは、

“日本で独自に作られたもの”とされています。

そして“神様は和歌を詠む”と考えられていたので、

おみくじには和歌が書かれていることが多いそうです。

 

それでも江戸時代までは、お寺も神社も同じおみくじを

使っていたそうなんですネ。

ところが明治になって、政府から

『神様と仏様を別々に信仰するように』という通達が出されたため、

神社はお寺とは違うものを扱うようになったそうです。

 

そして明治の中頃から、神社のおみくじには

和歌が載せられるようになったといわれています。

 

そんな中、東京の明治神宮のおみくじは

『大御心(おおみごころ)』という独自のおみくじです。

明治神宮に祀られている、明治天皇が作られた詩や和歌、

昭憲皇太后(しょうけん・こうたいごう)さまが詠まれた和歌、

そして解説文が記されています。

そのため、『吉』とか『凶』とかは書いていないんだそうです。

 

 

私はこの“漢文のおみくじ”って知りませんでしたネ。

また明治神宮でも引いたことがなかったから、

大御心も存じ上げませんでした。

吉とか凶ではなく、和歌から読み取る・・・

いろいろな解釈ができそうで深いですネ。

 

 

1/5(水)  『吉や凶について』

 

おみくじを引いた時、一番縁起が良いとされるのは『大吉』ですが、

それ以降の順番は神社やお寺によって様々だそうです。

    

全国の神社を統括している神社本庁では、

『一般的に「おみくじ」は、個人の運勢や吉と凶を占うために

用いられていますが、種類もいろいろとあり、

神社ごとに工夫もされています。

その内容には、大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶といった判断や、

金運や恋愛、失くし物、旅行、待ち人、健康といった

生活全般にわたる記述を見ることが出来ます』としています。

 

そんなところから『大吉』の次は『吉』で、その次が『中吉』。

以下、『小吉』、『末吉』までが良く、逆に良くないのが

『凶』、『大凶』と解釈している所が多いそうです。

 

そうは言いましても、先程もご紹介したように、

神社やお寺によって解釈が違っています。

そのため、『大吉』の次は『中吉』、それ以降に『小吉』、『吉』、

『末吉』、『凶』、『大凶』といったように、『中吉』を2番目、

『小吉』を3番目、『吉』を4番目としている所もあるそうなんです。

 

そうなると、おみくじで『吉』が付くものが出た時、

“さて、これは何番目?”と気になるかと思います。

その場合は、その神社やお寺の方に

“こちらではこの『吉』は何番目になりますか?”と尋ねられると

良いそうです。

 

 

そうなんですネ!

神社さんによって順番違うんですネ。

でも順番よりも、書かれている内容とか中身のほうが

大切かもしれませんよネ。

 

 

1/6(木)  『引いた後のおみくじ』

 

神社やお寺でおみくじを引いたあと、

そのおみくじはどうされていますか?

 

木の枝に結ばれる方もいらっしゃるかと思いますが、

おみくじを木の枝に結ぶのは、“木々のみなぎる生命力にあやかって、

願いごとがしっかり結ばれますように・・・“という祈りが

込められているんだそうです。

 

だからといって、むやみに境内の木に結び付けてしまうと、

植物が傷んだり、景観を損なう場合もあるので、注意が必要です。

『おみくじ結び所』が指定されている所もありますので、

必ず指定された場所に結んで下さいネ。

 

また、おみくじを木に結ばずに、持って帰ってもイイんでしょうか?

神社本庁では『おみくじを、神社境内の木の枝に結んで帰る習わしもありますが、

持ち帰っても問題はなく、引いた「おみくじ」を充分に読み返し、

自分自身の行動に照らし合わせてみたいものです』としています。

 

おみくじを持ち帰ったら、お守りと同じように

お財布やカバンに入れて大切に扱います。

そして、お守りと同じように1年経ったら、

神社やお寺に納めるのが良いそうです。

 

私は以前、おみくじで『大吉』が出て、ウチに帰ってから

ゆっくりと読み直そうと思って、ウキウキして帰ったら、

ポケットに入ってなくて、うわ~失くしちゃったって

凹んでしまったんですネ。

 

そのことを親友に話したら

“大丈夫よ、それ!神様が引き受けてくれたってことよ”と

励ましてくれて、すっかり気分が良くなったという経験があります。

 

さらに、お世話になっている長野・善光寺の貫主様の御本には

『おみくじは吉よりも凶を持って帰ったほうが良い』とあったので、

すごく心に響いて助かった思い出があります。

皆さま、もし同じ経験をされていたら、安心してください。

大丈夫ですからネ。

 

 

 

1/7(金)  『東京・浅草寺のおみくじ』

 

『浅草寺のおみくじは凶が多い』。そんな噂があるそうです。

浅草寺のおみくじは平安時代、日本のおみくじのルーツとされる

比叡山延暦寺のお坊様、良源(りょうげん)さんの

『元三大師百籤(がんざんだいし・ひゃくせん)』が

関係しているそうです。

 

これには『吉』や『凶』の割合が決められていて、

おみくじ100本中、『大吉』が16本、『吉』が35本、

『大吉・吉以外の吉(中吉や末吉など)』が19本、

『凶』が30本です。

100本中30本ですから、確率は30%です。

 

この30%という数字を“多い”と感じるか、

“そうでもない”と感じるかは人によって違うかと思います。

それでも“浅草寺のおみくじは凶が多い”と噂されるのは、

すべてのお寺が『凶』の確率を同じようにしているわけでは

ないから・・・なんだそうです。

 

おみくじを引いた時、『凶』が出てガッカリしないように、

『凶』の出る確率を低くしている所もあるそうなんですよ。

そういう所と比べると、確かに浅草寺のおみくじで『凶』が出る

確率は高くなりますので、『浅草寺のおみくじは凶が出やすい』という

噂が生まれたのではないか・・・と考えられるそうです。

 

浅草寺さんでは『凶が出た人も恐れることなく、辛抱強さをもって

誠実に過ごすことで吉に転じます。

凶が出た方は観音さまのご加護を願い、

境内の所定の場所におみくじを結んで、ご縁つなぎをしてください』と

コメントされています。

 

 

皆様も、引いたおみくじが凶でも吉でも

心次第ということです。大丈夫です。

 

 

■今週の感想 

 

新年のご挨拶が遅くなりましたが、

明けましておめでとうございます。

今年もどうぞこの番組をよろしくお願いいたします。

 

新年最初のテーマは『おみくじ』でした。

初詣に行かれて引かれた方、いらっしゃるかと思いますが、

いかがでしたか?

 

『大吉』を引かれても、“もうこれ以上、上はない。あとは下がるだけ”と

ネガティブに思われたり、

逆に『凶』を引かれても、“今が一番下なのだから、あとは上がるだけ”と

ポジティブに考えられる方もいらっしゃいます。

番組の中でもお話させていただきましたが、

どうとらえるかは自分の心次第なんですよネ。

 

おみくじの結果に関係なく、皆さまの今年1年が

どうぞ素晴らしいものでありますように・・・。

そして関東地方は大雪が降りましたが、

寒の入りをして寒さもますます厳しくなってきます。

くれぐれもご自愛くださいませ。

    

 

【お知らせ① 次週(1/10~)からのテーマ】

 

眠っている時に見るもの・・・『夢』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/