スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2021.12.03

2021年11月29日(月)

温泉や銭湯に行った時の楽しみの1つ、『サウナ』についてです。

 

■今週(11/29~12/3)のテーマ:『サウナ』

 

11/29(月)  『サウナの効果と注意点』

 

サウナには『温熱効果』があります。

それによって体が温まり、全身の血管が拡がることで、

血流がとても良くなります。

それは同時に、疲労回復へとつながっていきます。

 

そして、サウナに入っている間はリラックスできることから、

サウナの発祥地・フィンランドでは、サウナは“精神的なくつろぎ”と

“娯楽の場所”にもなっているそうです。

 

その他、サウナには様々な効果が期待されていますが、

だからといって、すべての人にメリットがあるわけでは

ないそうなんです。

例えば、重度の高血圧の方や、心臓や腎臓などに疾患がある方、

他にも持病がある方がサウナを利用する際には、必ず、

かかりつけのお医者さんに相談する必要があるそうです。

 

また疾患がない方でも、『風邪をひいている時』は

避けるべきとしています。

たまに“風邪のひき始めなら、サウナで汗をかけば良くなる”と

信じている方がいらっしゃるそうですが、まったくの誤解で、

逆に身体の脱水が進んで悪化させてしまうそうです。

 

他にも“サウナでお酒が抜ける”と信じている方が

いらっしゃるそうですが、それも誤解で、

ただでさえ、身体から水分が失われているのに、

サウナで汗をかくことで、ますます脱水が進んでしまって

危険だそうです。

 

 

サウナが恋しい季節になってきましたネ。

近年、日本でもとってもサウナが人気で、

サウナをテーマにしたドラマもありますよネ。

私もサウナ大好き!

手足が冷えて、元気が出ない冬に

あのじわじわ~っのお部屋に入って、

汗が噴き出してくると、心も元気になる気がします。

あの木の匂いもイイんですよネ。

 

 

11/30(火)  『“ととのう”とは』

 

今年の『新語・流行語大賞』にノミネートされた言葉の中に、

『ととのう』があります。

これは“サウナー”と呼ばれる、サウナ愛好家の方々が使う用語で、

“サウナルーム~水風呂~休憩”を1セットにして、

これを3回繰り返すことで得られる、

とても強い幸福感や満足感のことです。

 

具体的には“心身ともに、とても気持ちがイイと感じられる状態”で、

“体はリラックスしているんだけれど、眠いわけではなく、

 逆に意識はハッキリ“しているんだそうです。

 

この『ととのう』という言葉が一般的にも知られるようになったのは

タナカカツキさんの『マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜』が

キッカケなんだそうですネ。

2019年には、ネプチューンの原田泰造さん主演で

ドラマ化もされています。

 

先程もご説明したように、サウナで休憩をはさみながら体を温めたり、

冷やしたりを繰り返すことで『ととのう』ことができるそうなんです。

それでも個人差というのがありますから、同じことをしても

すべての方が『ととのう』わけではないそうです。

 

また、100℃近いサウナルームで体を温めた直後に、

水風呂に入ることで血流や血圧、自律神経を強烈に刺激して、

体に大きな負担を与えるんだそうです。

そのため高齢者や高血圧や糖尿病の方、

または心臓などに持病のある方、体調がすぐれない方には、

オススメできないそうです。

 

 

サウナー。

私、サウナは好きですけど、水風呂がちょっと苦手で、

心臓がキュッとなる感じがするのですが、

私みたいな人は入らないほうが無難・・・かもしれませんネ。

いずれにしても、気持ち良くは入れればイイんじゃないでしょうか。

あ~サウナに行きたい!

 

 

12/1(水)  『サウナの歴史』

 

サウナの歴史はとっても古く、今から約2000年前、

北欧のフィンランドに住む人たちの

自然健康法として誕生しました。

フィンランドは太陽の恵みが少ない気候ですが、そんな中でも、

厳しい寒さと労働の疲れを癒すための生活の知恵が

サウナなんだそうです。

 

そんな本場・フィンランドのサウナの入浴法ですが、

サウナルームの中で汗が出始めると、

ストーブの上で熱せられた天然の石、サウナストーンに水をかけて

蒸気を発生させます。

これを『ロウリュ』といいます。

このロウリュによって体感温度が上がって、

発汗が促され新陳代謝などが期待できます。

 

さらに、『ヴィヒタ』と呼ばれる“白樺の若い枝葉を束ねたもの”で

身体のあちこちを叩いて、十分に皮膚を刺激します。

そして汗が出切ったところで、サウナルームを出て体を洗います。

 

フィンランドにありますサウナ小屋の場合、

その多くは湖のほとりに建てられています。

そのためサウナルームを出ると、近くの湖に飛び込んだり、

雪の中を転げまわったりします。

これを3、4回繰り返すんだそうです。

 

日本のサウナでしたら、冷水シャワーを浴びるか、

水風呂に入る方が多いかと思いますが、

フィンランドではこのように自然を利用しています。

 

 

フィンランドからやって来たサウナ、

実は2000年も前からあったなんて驚きですネ!

サウナを出て雪の中を転げる・・・

なんか刺激的ですネ。

国によって方法がいろいろあって面白いですネ。

 

 

12/2(木)  『日本のサウナの歴史』

 

諸説ありますが、日本の本格的なサウナ施設の第1号は、1956年、

当時、東京・銀座にあった温泉娯楽施設『東京温泉』に

造られました。

 

この東京温泉の創業者・許斐氏利(このみ・うじとし)さんは、

実業家の他に、クレー射撃の選手として活躍されていて、

この年のオーストラリア・メルボルンオリンピックに出場されています。

 

その時、許斐さんは外国の選手たちが、

日本の蒸し風呂によく似た施設のことを『ソーナ』と呼んで、

利用していたのを見たそうです。

この『ソーナ』とは、フィンランド語で『蒸し風呂』という意味です。

 

その中でも特に、フィンランドの陸上の長距離選手たちが

スタミナの回復のために、

この『ソーナ』を利用していることが分かりました。

 

そこで許斐さんは、入浴に疲労回復を求める日本人の間にも

『ソーナ』は浸透するのでは?と考え、帰国後に取り組んだのが

サウナ風呂でした。

ちなみに、この『サウナ』という名前は、『ソーナ』の外来語です。

 

そして1964年、東京オリンピック開催の時には、

選手たちからの要望を受けて、選手村にサウナ施設が造られました。

この施設は、海外の選手からも好評だったそうです。

 

その後、フィンランド大使館のバックアップなどもあって、

サウナは全国的に広がっていったそうです。

 

 

日本にサウナができたのは、オリンピックがキッカケだったんですネ。

『ソーナ』が本当の言葉で、『サウナ』は日本語読みなんですネ。

もう完全に日本の文化に浸透している証ですネ。

 

 

12/3(金)  『サウナで火傷しない理由』

 

温度が100℃前後にもなるサウナですが、そこに入っていて、

どうして火傷をしないのでしょうか?

これが100℃のお湯でしたら、ちょっと触れただけでも

大火傷してしまいますよネ。

 

これにはいくつか理由がありますが、その1つが

『空気は水に比べて熱を伝えにくいから』だそうです。

例えば熱湯にふれると、皮膚はすぐに熱くなってしまいますが、

自分の周りの空気の温度が高くても、皮膚はすぐに空気と

同じ温度にはならない・・・ということなんです。

 

さらに、体のまわりに空気の層ができることで、

熱さから皮膚を守ってくれています。

また、サウナでかいた汗がバリアになって、

こちらも皮膚が熱くなるのを防いでくれます。

それに加えて、水分が蒸発する時に温度を下げる、

いわゆる“気化熱効果”によって、

体の熱を奪ってくれているんだそうです。

 

こういった理由から火傷をすることはないそうですが、

それでもサウナルームの中で眠ってしまって、

低温火傷を起こすことがあるそうです。

 

気持ち良くなって、サウナルームの中で眠ってしまうケースは

決して珍しいことではなく、深刻な脱水症状を起こしますので、

くれぐれも注意が必要です。

 

 

私も昔、サウナに入りすぎて喉がカラカラになって、

しばらく喉が割れるみたいなことになったことがあるんですネ。

だから入る時は気をつけて、

水分補給をたっぷりしながら、

ゆっくりゆっくり自分のペースで入ってくださいネ。

これから寒くなる季節、サウナは本当に体の新陳代謝にも

健康を保つにもとってもイイことなので、

ぜひサウナ試してみてください。

 

 

 

■今週の感想 

 

私はサウナが好きで、よく利用しますが、

そういったこともあって、今週は『サウナ』をテーマにさせていただきました。

 

確かにサウナは心身ともにスッキリしますが、

男性の方の中には、“後からサウナルームに入った方よりも

絶対に先に出るものか!“と、勝手に対抗意識を持たれて、

出るのを我慢される方がいらっしゃるそうなんですネ。

そのことを聞いた時、ちょっと驚きました。

 

それって体のためには絶対に良くないですから、やめてくださいネ。

あくまでもご自分のペースで楽しみましょうネ。

 

12月になり、今年も残り少なくなってきました。

どうぞ皆さま、体調にはくれぐれも気をつけて、

この師走をお過ごしください。

 

 

【お知らせ① 次週(12/6~)からのテーマ】

 

“これとこれって何が違うの?”と思ったことってありませんか?

『似ているけど違うもの』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/