スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2021.11.26

2021年11月22日(月)

長年一緒生活していても、お互い分からないことがあります。

『夫婦の心理』についてです。

 

■今週(11/22~11/26)のテーマ:『夫婦の心理』

 

11/22(月)  『11月22日は「いい夫婦の日」』

 

『いい夫婦の日』とは

“コミュニケーションをとるのが苦手”と言われる日本人の夫婦が、

お互いに“日頃の感謝の気持ちをカタチにするキッカケ“を作ることを

目指して定められました。

 

結婚してまだ間もない頃は、お互いに日頃の感謝を伝えることが

できていたのに、段々とお互い仕事や家事・育児などで忙しくなると、

“やってもらえて当たり前”という気持ちになってしまうことって、

珍しくありません。

 

一緒にいる時間が長くなるほど照れくさくなって、

“今さら言わなくとも分かっているはずだから・・・”と

感謝の気持ちを伝えられていない方もいらっしゃるかと思います。

だからこそ、この『いい夫婦の日』に改めて、

日頃の感謝の気持ちを相手に伝えてみる・・・というのは

とてもイイことではないでしょうか。

 

とは言うものの、たとえば奥さんに“いつもありがとうネ”と言っても、

“突然どうしたの?何かやましいことでもあるの?”と勘違いされたり、

疑いの目で見られてしまうかもしれませんよネ。

そんな時は“今日は『いい夫婦の日』なんだよネ”と言うことで、

受け入れてもらえるんじゃないかと思います。

 

逆に奥さんから先に“いつもありがとうネ”と言われた時は、

旦那さんも“ああ”とか“うん”とか素っ気なく返すのではなく、

“こちらこそ、いつも本当にありがとう。いつも言えなくてゴメンね”と

言ってもらえたら、奥さんも喜ぶんじゃないでしょうかネ。

 

 

わぁ~、でも素敵ですネ。

私いつも“目の前にいる人にこそ、感謝の気持ちを伝えること”って難しいと

思うのですが、そこにあえて言うって、

本当に素敵なことだと思うんですネ。

照れずにさりげなく、でも心から“ありがとう”と言われて

嬉しくない人はいませんしネ。

また、言える相手がいるってことも素敵なことです。

『いい夫婦の日』、感謝の気持ち、伝え合ってくださいネ。

 

 

11/23(火)  『夫婦のすれ違い①』

 

長年一緒に生活されているご夫婦でも、ふとした時に

”男女間のすれ違い”を感じることってありませんか?

例えば、奥さんが旦那さんに悩みを相談した時、

“仕事で疲れているんだけど、明日聞くから”とか

“それって今、聞かないといけない話?”という答えが返ってきたら、

すれ違いを感じても仕方ないですが、悩みを聞いてもらっていても

そう感じることってあるそうなんですネ。

 

旦那さんに限らず、男性の場合、女性から悩みを相談された時、

いろいろ意見なり、アドバイスをされる傾向が強いんだそうです。

なのに何故か急に女性から話が打ち切られて、

何か気まずい雰囲気になってしまった・・・ということがあるんですって

 

男性からすれば”問題の解決のためにいろいろ意見しているのに、

何で機嫌が悪くなるの?”と思いますよネ。

その理由として、よく言われているのが

『女性の悩み相談は解決策ではなく、共感を求めているから』なんです。

 

この場合の解決策とは『具体的で、しかも実践的なアドバイス』のことで

共感とは『女性の話に”そうだネ””分かるよ~”

”それは大変だネ”といったように、相づちを打つこと』なんです。

 

奥さんに限らず女性の場合、“まずは私の話を聞いて欲しい”というのが

前提にあるんですよネ。

そのため旦那さんや男性には“仮に言っていることが違うと思っても、

まずは共感して欲しい。意見があるならそのあとに言って欲しい“

そういうことを求めているんだそうです。

 

 

いやぁ、これ分かりますネ。

といっても、男性の気持ちも分かります。

解決法を探してくれているんですもんネ。

でも女性は、ただ聞いて欲しいだけで、

理解を求めたいだけなんですよネ。

 

 

11/24(水)  『夫婦のすれ違い②』

 

心理学の世界では一般的に“女性からの相談やグチに対して、

男性は『解決』しようとするのではなく、『共感』すべきである”と

伝えられているんだそうです。

但し、『本心ではない”それ、分かる!”は共感にならない』とも

指摘されています。

 

確かに、女性からすれば共感して欲しいのはモチロンなんですが、

話しているうちに“それ本当に分かってる?

とりあえず『そうだネ』って言っておけばイイんじゃないのって、

思ってんじゃないの?”と感じてしまうことってあるんだそうです。

 

例えば奥さんが一生懸命、不満とか悩みを打ち明けているのに、

旦那さんは“そうだネ”と言うわりには、視線が自分ではなくて

テレビに向けられている時。

向き合っていても話の途中で視線が自分ではなく、

別の所に向けられたことに泳いだ気づいた時。

その瞬間、“そうだネって言っておけばイイと思ってんでしょ!”と、

怒りのスイッチが入ってしまうんだそうです。

 

奥さんの話をちゃんと聞いているのに、機嫌が悪くなったというのは

こういう理由が考えられるそうですよ。

 

旦那さんに限らず男性の場合、奥さんや女性からの相談に対して、

解決を最優先する傾向にあるため、

そこに夫婦のすれ違いが生じてしまう・・・といわれています。

 

但し、すべての男性が解決を最優先しているわけでは

ないんだそうですネ。

 

 

これ“あるある”ですよネ。

でも男性は男性で、女性の言葉に一定の理解を示したとしても、

永遠と続く話にウンザリしたり、次の行動に移りたかったりするんでしょうけどネ。

私は悩みごとは、同性の女性にすることが多いかな。

でも最終的に男性の意見を聞いて、背中を押してもらうというのが、

一番早い問題解決ではないかな・・・なんて思っております。

 

 

11/25(木)  『夫婦のすれ違い③』

 

奥さんや女性からの相談に対して、旦那さんなど男性は一般的に

話を聞くよりも、解決を最優先する傾向にあるといわれています。

    

但し、すべての男性が解決を最優先というわけではないそうなんです。

例えば、仕事終わりのお酒の席。

男性同士の話題の多くは会社や上司、仕事へのグチや不満だと言われています。

そういう場では男性も、解決よりも共感を求めているんだそうです。

 

どうしてかといいますと、グチや不満を言い合っていても、

それで会社や上司の対応ですとか、仕事の内容が変わるとは

思っていないからなんだそうです。

それよりも”ウチの会社や上司もそうなんだよ~”といったように、

”辛さを分かち合える””気持ちを共感できる”というのが

何よりも大事なんだそうですネ。

 

これはあくまでも1つの例ですが、このように男性同士なら

共感できるのに、相手が女性だと“共感”ではなく

“解決”に向かってしまうところに、

男女や夫婦のすれ違いの原因があるんだそうです。

 

モチロン、女性の中にも共感よりも解決を最優先される方が

いらっしゃいます。

そういう方の場合、“女性同士でいくらグチを言い合っても

時間のムダで、何の解決にもならない“と

分かっているからなんだそうです。

 

いずれにしても、“奥さんや旦那さんの話をキチンと聞く”

これが夫婦生活に一番大切なんだそうです。

 

 

いや~、私も愚痴や不満を聞くのすごい苦手で

時間のムダと考えるタイプなんですネ。

言えば言うだけ、状況が悪くなっていくような気もしますしネ。

でも人間だから、ただ聞いて欲しいだけの時もあるし、

話を聞いてもらうっていうのは、相手の大切な時間をもらうことだから、

“聞いてくれてありがとう”という心と、

“話してくれてありがとう”という心が大切なのかもしれませんネ。

 

 

11/26(金)  『夫婦間の障害』

 

ワシントン大学の心理学の名誉教授、ジョン・ゴットマンさんは

長年にわたって、夫婦の関係や結婚生活について研究されています。

そんなゴットマンさんによりますと、将来離婚してしまう夫婦の会話には、

必ず4つのパターンが見受けられるそうなんです。

 

その①『軽蔑』。相手を軽蔑するような発言をする。

その②『非難』。相手の人格攻撃をする。

その③『自己弁護』。責任のなすり合いをする。

その④『逃避』。問題にキチンと向き合わない。

言われてみれば、確かにそうですよネ。

 

この中でも一番、夫婦の間の障害になるのが『軽蔑』で、

例えば“そんなこともできないの?”とか、

“ダメよ、そんなやり方!”といったように、

相手がまったくのダメ人間であるような、

見下した言い方をすることなんですって。

 

特に奥さんの場合、旦那さんから軽蔑や非難をされ続けると、

“自分は本当にダメな人間なんだ・・・”と

思い込んでしまう傾向にあるんだそうです。

さらに、旦那さんが言っていることが実は間違っているのに、

ずっと言われることで、その判断力を失って、

旦那さんが正しいんだ・・・と思い込んでしまうケースがありますが、

これは立派なモラハラになります。

 

 

確かに、どれもされたら嫌なことばかりですよネ。

夫婦とは面白いものですよネ。

せっかく結婚したご縁の方ですから、

大切に素敵な関係でいて欲しいなと思います。

 

 

■今週の感想 

 

今週は月曜日が11月22日『いい夫婦の日』ということもあって、

夫婦の心理についてお話しました。

 

親子や兄弟姉妹といった血が繋がった者同士でも、

言い合いやケンカをしたり、険悪な状況になったりすることがあるんですから、

他人同士の夫婦が何もなく生涯を過ごすって、

本当に難しいことだと思います。

 

それでもご縁があって結婚されたのですから、

その関係は長く続けたいもの。

そのためには“相手を思いやる”、“相手の気持ちになって考える”、

そういったことが大事なんじゃないでしょうか。

でも、それが難しいんですけどネ(汗)

 

 

【お知らせ① 次週(11/29~)からのテーマ】

 

温泉や銭湯に行った時の楽しみの1つ、『サウナ』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/