温泉や銭湯に行った時の楽しみの1つ、『サウナ』についてです。
■今週(11/29~12/3)のテーマ:『サウナ』
11/29(月) 『サウナの効果と注意点』
サウナには『温熱効果』があります。
それによって体が温まり、全身の血管が拡がることで、
血流がとても良くなります。
それは同時に、疲労回復へとつながっていきます。
そして、サウナに入っている間はリラックスできることから、
サウナの発祥地・フィンランドでは、サウナは“精神的なくつろぎ”と
“娯楽の場所”にもなっているそうです。
その他、サウナには様々な効果が期待されていますが、
だからといって、すべての人にメリットがあるわけでは
ないそうなんです。
例えば、重度の高血圧の方や、心臓や腎臓などに疾患がある方、
他にも持病がある方がサウナを利用する際には、必ず、
かかりつけのお医者さんに相談する必要があるそうです。
また疾患がない方でも、『風邪をひいている時』は
避けるべきとしています。
たまに“風邪のひき始めなら、サウナで汗をかけば良くなる”と
信じている方がいらっしゃるそうですが、まったくの誤解で、
逆に身体の脱水が進んで悪化させてしまうそうです。
他にも“サウナでお酒が抜ける”と信じている方が
いらっしゃるそうですが、それも誤解で、
ただでさえ、身体から水分が失われているのに、
サウナで汗をかくことで、ますます脱水が進んでしまって
危険だそうです。
サウナが恋しい季節になってきましたネ。
近年、日本でもとってもサウナが人気で、
サウナをテーマにしたドラマもありますよネ。
私もサウナ大好き!
手足が冷えて、元気が出ない冬に
あのじわじわ~っのお部屋に入って、
汗が噴き出してくると、心も元気になる気がします。
あの木の匂いもイイんですよネ。
11/30(火) 『“ととのう”とは』
今年の『新語・流行語大賞』にノミネートされた言葉の中に、
『ととのう』があります。
これは“サウナー”と呼ばれる、サウナ愛好家の方々が使う用語で、
“サウナルーム~水風呂~休憩”を1セットにして、
これを3回繰り返すことで得られる、
とても強い幸福感や満足感のことです。
具体的には“心身ともに、とても気持ちがイイと感じられる状態”で、
“体はリラックスしているんだけれど、眠いわけではなく、
逆に意識はハッキリ“しているんだそうです。
この『ととのう』という言葉が一般的にも知られるようになったのは
タナカカツキさんの『マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜』が
キッカケなんだそうですネ。
2019年には、ネプチューンの原田泰造さん主演で
ドラマ化もされています。
先程もご説明したように、サウナで休憩をはさみながら体を温めたり、
冷やしたりを繰り返すことで『ととのう』ことができるそうなんです。
それでも個人差というのがありますから、同じことをしても
すべての方が『ととのう』わけではないそうです。
また、100℃近いサウナルームで体を温めた直後に、
水風呂に入ることで血流や血圧、自律神経を強烈に刺激して、
体に大きな負担を与えるんだそうです。
そのため高齢者や高血圧や糖尿病の方、
または心臓などに持病のある方、体調がすぐれない方には、
オススメできないそうです。
サウナー。
私、サウナは好きですけど、水風呂がちょっと苦手で、
心臓がキュッとなる感じがするのですが、
私みたいな人は入らないほうが無難・・・かもしれませんネ。
いずれにしても、気持ち良くは入れればイイんじゃないでしょうか。
あ~サウナに行きたい!
12/1(水) 『サウナの歴史』
サウナの歴史はとっても古く、今から約2000年前、
北欧のフィンランドに住む人たちの
自然健康法として誕生しました。
フィンランドは太陽の恵みが少ない気候ですが、そんな中でも、
厳しい寒さと労働の疲れを癒すための生活の知恵が
サウナなんだそうです。
そんな本場・フィンランドのサウナの入浴法ですが、
サウナルームの中で汗が出始めると、
ストーブの上で熱せられた天然の石、サウナストーンに水をかけて
蒸気を発生させます。
これを『ロウリュ』といいます。
このロウリュによって体感温度が上がって、
発汗が促され新陳代謝などが期待できます。
さらに、『ヴィヒタ』と呼ばれる“白樺の若い枝葉を束ねたもの”で
身体のあちこちを叩いて、十分に皮膚を刺激します。
そして汗が出切ったところで、サウナルームを出て体を洗います。
フィンランドにありますサウナ小屋の場合、
その多くは湖のほとりに建てられています。
そのためサウナルームを出ると、近くの湖に飛び込んだり、
雪の中を転げまわったりします。
これを3、4回繰り返すんだそうです。
日本のサウナでしたら、冷水シャワーを浴びるか、
水風呂に入る方が多いかと思いますが、
フィンランドではこのように自然を利用しています。
フィンランドからやって来たサウナ、
実は2000年も前からあったなんて驚きですネ!
サウナを出て雪の中を転げる・・・
なんか刺激的ですネ。
国によって方法がいろいろあって面白いですネ。
12/2(木) 『日本のサウナの歴史』
諸説ありますが、日本の本格的なサウナ施設の第1号は、1956年、
当時、東京・銀座にあった温泉娯楽施設『東京温泉』に
造られました。
この東京温泉の創業者・許斐氏利(このみ・うじとし)さんは、
実業家の他に、クレー射撃の選手として活躍されていて、
この年のオーストラリア・メルボルンオリンピックに出場されています。
その時、許斐さんは外国の選手たちが、
日本の蒸し風呂によく似た施設のことを『ソーナ』と呼んで、
利用していたのを見たそうです。
この『ソーナ』とは、フィンランド語で『蒸し風呂』という意味です。
その中でも特に、フィンランドの陸上の長距離選手たちが
スタミナの回復のために、
この『ソーナ』を利用していることが分かりました。
そこで許斐さんは、入浴に疲労回復を求める日本人の間にも
『ソーナ』は浸透するのでは?と考え、帰国後に取り組んだのが
サウナ風呂でした。
ちなみに、この『サウナ』という名前は、『ソーナ』の外来語です。
そして1964年、東京オリンピック開催の時には、
選手たちからの要望を受けて、選手村にサウナ施設が造られました。
この施設は、海外の選手からも好評だったそうです。
その後、フィンランド大使館のバックアップなどもあって、
サウナは全国的に広がっていったそうです。
日本にサウナができたのは、オリンピックがキッカケだったんですネ。
『ソーナ』が本当の言葉で、『サウナ』は日本語読みなんですネ。
もう完全に日本の文化に浸透している証ですネ。
12/3(金) 『サウナで火傷しない理由』
温度が100℃前後にもなるサウナですが、そこに入っていて、
どうして火傷をしないのでしょうか?
これが100℃のお湯でしたら、ちょっと触れただけでも
大火傷してしまいますよネ。
これにはいくつか理由がありますが、その1つが
『空気は水に比べて熱を伝えにくいから』だそうです。
例えば熱湯にふれると、皮膚はすぐに熱くなってしまいますが、
自分の周りの空気の温度が高くても、皮膚はすぐに空気と
同じ温度にはならない・・・ということなんです。
さらに、体のまわりに空気の層ができることで、
熱さから皮膚を守ってくれています。
また、サウナでかいた汗がバリアになって、
こちらも皮膚が熱くなるのを防いでくれます。
それに加えて、水分が蒸発する時に温度を下げる、
いわゆる“気化熱効果”によって、
体の熱を奪ってくれているんだそうです。
こういった理由から火傷をすることはないそうですが、
それでもサウナルームの中で眠ってしまって、
低温火傷を起こすことがあるそうです。
気持ち良くなって、サウナルームの中で眠ってしまうケースは
決して珍しいことではなく、深刻な脱水症状を起こしますので、
くれぐれも注意が必要です。
私も昔、サウナに入りすぎて喉がカラカラになって、
しばらく喉が割れるみたいなことになったことがあるんですネ。
だから入る時は気をつけて、
水分補給をたっぷりしながら、
ゆっくりゆっくり自分のペースで入ってくださいネ。
これから寒くなる季節、サウナは本当に体の新陳代謝にも
健康を保つにもとってもイイことなので、
ぜひサウナ試してみてください。
■今週の感想
私はサウナが好きで、よく利用しますが、
そういったこともあって、今週は『サウナ』をテーマにさせていただきました。
確かにサウナは心身ともにスッキリしますが、
男性の方の中には、“後からサウナルームに入った方よりも
絶対に先に出るものか!“と、勝手に対抗意識を持たれて、
出るのを我慢される方がいらっしゃるそうなんですネ。
そのことを聞いた時、ちょっと驚きました。
それって体のためには絶対に良くないですから、やめてくださいネ。
あくまでもご自分のペースで楽しみましょうネ。
12月になり、今年も残り少なくなってきました。
どうぞ皆さま、体調にはくれぐれも気をつけて、
この師走をお過ごしください。
【お知らせ① 次週(12/6~)からのテーマ】
“これとこれって何が違うの?”と思ったことってありませんか?
『似ているけど違うもの』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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