スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2021.11.05

2021年11月1日(月)

昭和の時代の芸能界を彩った『昭和のアイドル』についてです。

 

■今週(11/1~11/5)のテーマ:『昭和のアイドル』

 

11/1(月)  『アイドルとは』

 

『アイドル』という言葉には、『偶像』ですとか、

『崇拝される人や物』といった意味があります。

その後、『あこがれの的・熱狂的なファンを持つ人』という意味も

持つようになっていきます。

 

例えば、1963年のフランス映画の邦題は『アイドルを探せ』で、

『アイドル』という言葉が使われています。

この映画は世界中で大ヒットしましたが、主演を務めたのが

当時18歳から19歳で、人気絶頂のシルヴィ・ヴァルタンさん。

映画の主題歌『アイドルを探せ』も大ヒットしました。

 

さらに1965年のザ・ビートルズの主演映画の邦題

『ヘルプ!4人はアイドル』にも『アイドル』という言葉が

登場しています。

 

一説には当時の日本では、『アイドル』とは

主に“海外の芸能人”のことを指していたそうです。

それでも当時、日本にも絶大な人気を誇っていた方々がいます。

 

例えば“御三家”と呼ばれた

橋幸夫さん・舟木一夫さん・西郷輝彦さん。

また沢田研二さんのザ・タイガースや、萩原健一さんのザ・テンプターズを

始めとする“グループサウンズ”は“GSブーム”を巻き起こしていきます。

 

但し、こういった方々は『アイドル』ではなく、

『スター』と呼ばれていた・・・ともいわれています。

 

 

アイドル、あこがれますよねぇ。

私のアイドルは山口百恵さんに始まって、

ピンク・レディー、松田聖子さん、そして小泉今日子さんでしたネ。

『明星』とか『平凡』とかいう芸能雑誌を読んでいました。

皆さんのアイドルはどなたですか?

 

 

11/2(火)  『1970年代のアイドル』

 

諸説ある中、日本では1970年代になると

『スター』という言葉と並んで、『アイドル』という言葉が、

よく使われるようになった・・・といわれています。

 

その中でも象徴的な存在が、“新御三家”と呼ばれた    

郷ひろみサン・西城秀樹さん・野口五郎さんです。

当時はジャニーズのアイドルだった郷さん、ワイルド系の秀樹さん、

演歌歌手としてデビューした五郎さん。

それぞれスタイルは違いますが、

常にアイドル界をリードしていました。

 

女性では南沙織さん、天地真理さん、小柳ルミ子さん、

岡崎友紀さん、麻丘めぐみサン、浅田美代子さんといった方々が

多くの男性ファンのアイドルとして人気を博していました。

 

その中でも、『白雪姫』のキャッチフレーズでデビューした

天地真理さんは一躍、国民的アイドルになりました。

当時から“アイドルグッズ”と呼ばれるモノがありましたが、

天地真理さんの場合、その人気にあやかって、1974年には前例のない

画期的なグッズを発売しました。

それは『ドレミまりちゃん』という自転車です。

カゴの部分には、白雪姫姿の天地真理さんの顔写真のプレートが

付いています。

3歳用、5歳用、7歳用と、サイズが異なる3つのタイプが

発売されましたが、20万台を超えるヒット商品となったそうです。

さらに8歳から10歳用の『バンビまりちゃん』も発売されました。

 

 

知ってる~!『ドレミまりちゃん』。

これ、みんなのあこがれ。

後ろに補助輪が付いたものを乗ってる子がいて、

うらやましかったなぁ~。

あれから50年近く経ってるのに、

みんなが記憶する自転車って、唯一無二のものではないでしょうか。

アイドルの力、すごいです。

 

 

11/3(水)  『1970年代のアイドルシーン』

 

『アイドル』という言葉が完全に定着した1970年代。

郷ひろみサン・西城秀樹さん・野口五郎さんの“新御三家”に対して

女性では同じオーディション番組『スター誕生!』出身の

森昌子さん・桜田淳子さん・山口百恵さんの

“花の中三トリオ”が一世を風靡しました。

このトリオは3人が高校を卒業した、1977年3月まで続きました。

 

その後、山口百恵さんは1980年10月、

三浦友和さんとの結婚のため、芸能界を引退されましたが、

当時21歳ですから、まさに“伝説のアイドル”ですよネ。

 

『スター誕生!』からは、たくさんの女性アイドルが誕生しましたが、

ピンク・レディーもその1人です。

当時、社会現象と呼ばれるほどの1大ブームを起こしましたが、

その1つに、お母さん方がお子さんに『右・左』を教える時、

“ミーちゃんがいるほうが左よ”“ケイちゃんがいるほうが右よ”と

教えた・・・というエピソードもあるそうです。

 

そんなピンク・レディーと当時、人気を分け合ったのが、

女性三人組のキャンディーズです。

1978年4月、後楽園球場での解散コンサートには、

全国から5万5000人ものファンの皆さんが詰めかけました。

 

そして時代は“70年代女性アイドル”から“80年代アイドル”へと

移り変わっていきます。

 

そうなんですねぇ。

ピンク・レディーさんは私たちの世代の女子は、

今でもみんな歌も踊りも大丈夫だと思います。

 

下敷きとか学校で見せ合って自慢してましたよ。

アイドルにはたくさんの思い出を頂きましたよネ。

 

 

11/4(木)  『1980年代の女性アイドルシーン』

 

1980年10月、山口百恵さんの引退によって、

次なる女性アイドル時代がスタートします。

その主役ともいえるのが、この年にデビューした松田聖子さんです。

そんな聖子さんと同じ年にデビューしたのが、

河合奈保子さんと柏原芳恵さんです。

 

その2年後、1982年には“花の82年組”と呼ばれた

小泉今日子さん、堀ちえみサン、石川秀美さん、早見優さん、

そして中森明菜さんといった方々がデビューします。

 

特に明菜さんのデビューは衝撃的で、当時の女子の間では

“聖子ちゃん派”と“明菜ちゃん派”に分かれたりしましたよネ。

 

そして、80年代後半のアイドル界に一大旋風を巻き起こしたのが

1985年デビューの『おニャン子クラブ』です。

当時、おニャン子クラブがレギュラー出演していた

平日の夕方の番組『夕やけニャンニャン』を見るために、

男子生徒たちは放課後、真っすぐにおウチに帰った・・・という

エピソードもあったそうです。

 

おニャン子クラブの活動期間はわずか2年半でしたが、

強烈な印象を残して、その活動に幕を閉じました。

 

その一方で、菊池桃子さん、中山美穂さん、浅香唯さん、

南野陽子さん、酒井法子さんといった方々が、

昭和最後のアイドルシーンを築き上げていきました。

 

 

松田聖子さんは、本当にすごいなぁと思います。

世代を超えて今の若い子たちもカラオケで歌ったり、

曲を知ってるんですよねぇ。

アイドルとしての存在感を放ちながら、楽曲が心に耳に残るという

偉業を残されたと思います。

    

 

11/5(金)  『1980年代の男性アイドルシーン』

 

1979年秋、ドラマ『3年B組金八先生』の第1シリーズが始まりました。

その時の生徒役で、のちに『たのきんトリオ』として人気を博したのが、

田原俊彦さん、近藤真彦さん、野村義男さんです。

その後、皆さんそれぞれソロデビューしていきましたが、野村さんは

『THE GOOD-BYE』というバンドでもデビューされましたよネ。

 

このように『たのきんトリオ』から始まった

“80年代男性アイドルシーン”はその後、シブがき隊、少年隊、

光GENJI、男闘呼組といった、同じジャニーズのアイドルグループへと

受け継がれていきます。

 

またジャニーズ以外では、萩本欽一さんの番組から誕生した

山口良一さん、西山浩司さん、長江健次さんのユニット『イモ欽トリオ』の

『ハイスクールララバイ』がミリオンセラーを記録し、

アイドル的存在になりました。

 

さらに、ドラマ『3年B組金八先生』の生徒役だった沖田浩之さん、

デビュー当時の個性的なヘアスタイルと衣装が印象的だった

チェッカーズ、そして吉川晃司さんといった方々が

当時のアイドル雑誌を飾っていきます。

 

私は80年代の男性アイドルでは、1981年にデビューされた

竹本孝之さんのことが印象に残っています。

 

今週は昭和に帰って、私も懐かしく思い出していました。

“アイドル”という存在は必要です。

あこがれの対象、決して自分のものにはならないけど、

雲の上の存在として心に光を差してくれますよネ。

 

 

■今週の感想 

 

今週は昭和のアイドルシーンを振り返りましたが、

今回ご紹介できたのは、その中でもほんの一部です。

名前を挙げられなかった方も、たくさんいらっしゃいます。

 

それでも今週の放送で“〇〇さんのファンだったなぁ~”とか

“〇〇さんのレコードやグッズを持ってました!”といったように、

このテーマでいろいろ思い出された方も多かったみたいで、

なんか思い出を共有できてうれしかったです。

 

アイドルの方々のおかげで、昭和の時代がキラキラしてましたネ。

 

 

【お知らせ① 次週(11/8~)からのテーマ】

 

冬の味覚の1つ、『カニ』についてです。

 

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/