神秘的でファンタジーで、そして壮大なスケールの空間
『宇宙の不思議』についてです。
■今週(8/30~9/3)のテーマ:『宇宙の不思議』
8/30(月) 『宇宙の誕生』
太陽の周りには地球を含む8つの惑星があります。
それ以外にもたくさんの彗星や小惑星があり、
太陽を中心に回っています。
これが『太陽系』です。
そして、太陽のように自ら輝いている星『恒星』が
無数に集まった集団を『銀河系』、または『天の川銀河』といいます。
宇宙には、この銀河系と同じような星の集まりが数千億、
あるいはそれ以上ある・・・と考えられています。
そんな中、今から90年以上前、銀河同士がお互いに
遠ざかっていることが分かりました。
しかも地球から遠い銀河系ほど、
速い速度で遠ざかっていることも分かりました。
こうした現象から『宇宙は膨張している・ふくらんでいる』という
結論に達しました。
それをキッカケに宇宙は一体いつ頃、誕生したのか?という
研究が進められ、その結果、今から138億年前、大爆発によって、
誕生したことが分かりました。
この大爆発のことを『ビッグバン』といいます。
その際、たくさんのエネルギーが吐き出されて、もの凄い勢いで
宇宙がふくらみ始めたと考えられています。
そんな宇宙のふくらみですが、一説にはふくらむスピードが
少しずつ遅くなっていて、最終的には宇宙全体の重力によって
縮む可能性もあるともいわれています。
宇宙は無限の広がりがあると思っていたのですがねぇ。
私たちは銀河系の生き物。
今ここに生きている不思議を感じますよネ。
8/31(火) 『宇宙の豆知識』
約46億年前、太陽が誕生しました。
それとほぼ同じ頃に地球が火星や金星、木星といった
同じ太陽系の惑星と一緒に生まれています。
太陽は生まれた時から燃え続けています。
しかし、あと50億年後には燃えるものがなくなって、
太陽は輝き続けることができなくなる・・・といわれています。
その後、太陽は地球や火星の軌道付近までふくらみ続け、
それによって地球は太陽に飲み込まれると考えられています。
そんな太陽も最後には爆発して、ガスやチリとなって
宇宙にまき散らされ、また新しい星が生まれる材料になると
いわれています。
ところで、宇宙の画像や映像を見た時、
太陽で国際宇宙ステーションやスペースシャトルは
明るく照らされているのに、その背景は真っ黒に見えますよネ。
これは太陽の光を反射する物がないから・・・なんです。
地球には空気がありますので、空気中の小さな粒・分子に
太陽の光が当たって、それが様々な方向に反射しています。
この時、青い光が最も反射が大きいので空が青く見えるんです。
ところが宇宙はほぼ真空状態ですので、反射する物がありません。
そのため、太陽の光は真っ直ぐ通過して行ってしまうんです。
つまり、私達の目に戻ってくる光がないので、
宇宙空間は黒く見えるというわけです。
やがて地球は太陽に飲まれて、その太陽も爆発して
次の新しい星になっていく。
この宇宙も新陳代謝を繰り返しているんですネ。
9/1(水) 『宇宙の果て』
『宇宙に果てはあるの?あるとすれば、どうなっているの?』
その疑問の解明に、古くからたくさんの人が取り組んでいます。
今年1月、国際研究チームは観測史上地球から最も遠くに位置する
『クエーサー』を発見しました。
クエーサーとは“宇宙でもっとも明るい”といわれる天体で、
その距離は地球から約131億光年です。
秒速約30万kmの光が、1年間に進む距離のことを
“光年”といいますが、今回発見されたクエーサーは、
その131億倍のところにあります。
宇宙が誕生したのは138億年前といわれています。
そうなるとこのクエーサーは、宇宙が誕生してから7億年後に生まれた
“宇宙の初期の頃の天体の姿”ということになります。
そして、その時の光が131億光年かけて地球に届いたことになります。
このように現在、地球にいる私達が観測できたのは、
この131億光年の距離までで、
残念ながらその先はまだ確認できていません。
このように、まだまだ解明されていないことが多いので、
『宇宙の果ての存在そのものが分からない』というのが、
今のところの結論になるそうです。
宇宙の果てか~。
このまま分からなくてもイイような気がします。
分からないまま、神秘として取っておきたいなぁ~。
この気の遠くなるような、はるか昔の光を、
私たちは空に見ることができる・・・
何て神秘的でロマンチックなんでしょう。
宇宙、私達は凄いところに生きています。
9/2(木) 『ブラックホール①』
ブラックホールは、太陽の30倍以上の重さの星が
大爆発した時にできる星です。
この爆発のことを『超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)』といいますが
こうして誕生した星は、中心の炎が燃料切れで消えてしまうと、
自分の重さを支えきれなくなります。
その結果、たくさんのモノが中心に向かって落ちていきますが、
モノがギュウギュウに詰まると、重力はどんどん強くなります。
それによって、最後には光や光の仲間の紫外線や赤外線、X線、
電波まで吸い込んでしまいます。
光まで吸い込んでしまうため、天体の色は真っ黒になります。
そこで“黒い穴”という意味で『ブラックホール』と名付けられました。
“ブラックホールは何でも吸い込む”といわれるのは、
こういった理由からなんです。
そのため“いつかは宇宙のすべてを吸い込むのでは?”と
心配する声もあります。
ブラックホールが吸い込むのは、モノやエネルギーです。
そのため基本的には『宇宙空間』を吸い込むことはできませんが、
たくさんのブラックホールが協力して、宇宙のすべての星やガスを
吸い込んでしまうことは考えられるそうです。
そんなブラックホールですが、銀河の中をゆっくりと動いています。
そのため銀河を漂うブラックホールが、
いつか太陽系の近くまで来る可能性も、あり得るそうです。
ブラックホール、なんとなく恐怖を感じるネーミングですネ。
ゆっくり動いているというのも何か怖いですよネ。
いつか地球も含む銀河系も、吸い込まれてしまうこともあるのでしょうか?
すべては神のみぞ知る世界なのでしょうか?
9/3(金) 『ブラックホール②』
ブラックホールは星の一種ですが、光を吸い込んでいるため
完全に真っ暗で、発見はとても難しいです。
それでも2011年、宇宙航空研究開発機構『JAXA(ジャクサ)』は
地球から39億光年離れた銀河の中心にある巨大ブラックホールに、
星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測しました。
さらに同じ年、国立天文台とJAXAは、世界で初めて
ブラックホールの位置を特定することにも成功しています。
この時、特定できたのは地球から約5440万光年離れた
『おとめ座』にある、巨大な楕円形の銀河『M87』に潜む
ブラックホールでした。
そして2019年、日本を含め6つの国が協力し、
地球上の8つの電波望遠鏡を結んだ国際協力プロジェクト
『イベント・ホライズン・テレスコープ』が、
世界で初めて巨大ブラックホールと、
その影であるブラックホールシャドウの撮影に成功しました。
この時、撮影に成功したのは先程ご紹介した
おとめ座の銀河『M87』の中心に位置する、
巨大なブラックホールです。
ここにその画像がありますが、
真っ赤なドーナツ状のリングの中心に、
瞳のような黒いブラックホールが見えています。
何か強い意志を持っているように感じます。
宇宙の営み、人間には計り知れないものですが、
人間の進歩・努力も素晴らしく、こういう謎がどんどん
分かりつつあるんですネ。
■今週の感想
私は宇宙のことが大好きで、とても興味があります。
この広い宇宙の中、私が住む地球のような生物がいる星は
きっとあるんじゃないかなぁって思っています。
そもそも太陽系の星の中で、地球にだけ酸素や水があるっていうのも
不思議ですしネ。
それにしても、宇宙は本当に不思議がいっぱいです。
【お知らせ① 次週(9/6~)からのテーマ】
私が子供の頃、兄たちとよく遊んだ
『昭和生まれのゲーム』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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