カレンダーと同じように、年末に新調する機会が多い
『手帳』についてです。
■今週(12/7~12/11)のテーマ:『手帳』
12/7(月) 『手帳を使う理由』
スマートフォンの普及に伴い、スケジュールの管理を
アプリでされている方が増えているそうです。
それでも手帳を使い続ける方は数多くいらっしゃいます。
また、スマホと手帳の両方を使い分けている方も少なくありません。
手帳を使われる理由として、“ひと月分の予定がひと目で分かる”
“自分の手で予定を書き込むので、覚えやすい”
“電話をしていてもスケジュールの確認や書き込みができる”
“手帳のスケジュール表の後ろに付いているページを
メモ用に使えるから“といったことを挙げる方が多いそうです。
特に、電話をしながらのスケジュールの確認や書き込みは、
アプリでは出来ませんものネ。
毎年たくさんの種類の手帳が発売されていますが、ここ20年以上、
右肩上がりで伸びているのが、『4月始まりの手帳』です。
これは4月から新年度が始まるため、それに合わせて
利用される方が多いそうです。
また、春から新しい夢や目標に向かってスタートしたい!という方にも
おススメだそうですよ。
そんな手帳ですが、カレンダーと同じように
『日曜始まり』と『月曜始まり』のタイプがあります。
『日曜始まり』を使われている方の理由として多いのは、
“普段使っているカレンダーが日曜始まりだから”だそうです。
それに対して『月曜始まり』を使われている方の場合、
“土日がお休みなので、月曜日始まりだと書きやすい”といった
理由が多いそうです。
私は断然、手帳派です。
自分で書いたほうが覚えやすい・・というのが理由です。
でも、『4月始まりの手帳』があるなんて知りませんでした。
さぁ~て、来年はどんな手帳を使おうかな。
12/8(火) 『手帳の歴史』
1812年、世界で初めて“商品”としての手帳が
イギリス・ロンドンの老舗メーカー『レッツ』から販売されました。
これは創業者のジョン・レッツさんが、お店のお客さんたちから
“商品の在庫や帳簿の記録を書き留められるものはないか”という声に
応えて作ったものです。
現在も『レッツ』は世界を代表する手帳の大手メーカーです。
日本では幕末の1862年、福沢諭吉さんが幕府の仕事で
ヨーロッパを訪問した際、フランス・パリで手帳を買って
日本に持ち帰ったという記録が残っています。
その後、1877年(明治10年)には警察手帳が発行されました。
日本で手帳が公式に作られたのはこれが初めてです。
そんな警察手帳ですが、以前は身分証明書の他に
メモ帳としての機能が付いていて横開きでしたが、
2002年にデザインが改正されてからは、
身分証明書としての機能に特化して縦開きになっています。
そして、1879年には当時の大蔵省が“職員用”ではなく、
“一般用”の手帳を発行しました。
1917年(大正6年)になると小型の手帳が発売されましたが、
これを背広やワイシャツの胸ポケットに入れて持ち歩くのが、
当時のサラリーマンのちょっとしたステータスだったそうです。
日本では警察手帳が初めての手帳だったんですネ!
ドラマの中で警察手帳を使うシーンがよくありますが、
書き込むところもないのに、なぜ手帳?と思っていました。
でもこの手帳を見せる時、ちょっとしたステータスを感じるんですよネ。
12/9(水) 『能率手帳とシステム手帳』
日本の手帳の歴史に大きな影響を与えたのが
『能率手帳』と『システム手帳』です。
『能率手帳』は1949年(昭和24年)、日本で初めての
“時間の目盛りが入った手帳”として誕生しました。
当時の『能率手帳』のサイズは、官製ハガキが収まるように・・と
決められたものなんだそうです。
まだ電話が普及していなかった時代。
お得意先にお礼をする際、ハガキに書いて送っていたそうです。
そのため、いつでもどこにいてもお礼状が送れるようにと、
“手帳にハガキをはさんで持ち運びできるサイズ”にしたんだそうです。
当初は法人用として販売されていましたが、
“購入したい!”という声が多くなったことで、
1958年から一般でも販売されるようになりました。
『システム手帳』はスケジュール表や住所録など、
必要な情報だけを書き込めるように、
様々なページを組み合わせて作ることができる手帳です。
そんな『システム手帳』を日本で初めて開発したのが
『システムダイアリー』で、1968年(昭和43年)のことです。
その後、1984年には“システム手帳のパイオニアブランド”と呼ばれる
イギリスの『ファイロファックス』のシステム手帳が
日本でも発売され、一大ブームを巻き起こしました。
それ以降、様々なメーカーが『システム手帳』を発売するようになって
たくさんの方に使われています。
私も『システム手帳』、好きでしたねぇ~。
友達のアドレスを書き込んだり、電車の路線図があったり、
ちょっとした日記をつけてみたり、自分用にカスタマイズして。
“手帳って自分で作っていく”・・そんなイメージがありますネ。
12/10(木) 『お薬手帳』
お薬手帳は、処方されたお薬の情報を保管しておくための手帳です。
いつ頃、どれ位の間、どんなお薬を服用してきたのか・・といった
履歴を確認することができます。
お薬手帳が誕生するまで、患者さんが
“別の病院でもらったこんなお薬を飲んでいます”と言ってくれない限り、
病院側がお薬の情報を把握するのは難しい状況でした。
そんな中、1993年(平成5年)、別々の病院で処方されたお薬の
服用によって重い副作用が起こって、
多くの患者さんが亡くなるという事故が発生しました。
これをキッカケに、お薬手帳が使われるようになったそうです。
また1995年、阪神・淡路大震災の時、
被災で病院のカルテが失われたり、
日頃、自分が飲んでいるお薬が分からないので、
新たにお薬がもらえない・・という問題が起きました。
それでも当時、お薬手帳を持っていた、ごく一部の方は
同じお薬を受け取ることが出来たそうです。
これをキッカケに、お薬手帳の利用が全国的に広まっていきました。
そして2000年からは国の制度として、導入されるようになります。
その後、情報の電子化が進む中、2016年からは『電子お薬手帳』が
紙の手帳と同じように、調剤薬局で利用できるようになりました。
薬剤師さんから頂いたお薬の情報のQRコードを読み込むことで、
お薬手帳としての役割を果たすことが出来ます。
へぇ~。でも、お薬手帳って案外、最近のものだったんですネ。
ついつい持ち歩くのを忘れてしまいますが、
ちゃんと持っていかないといけませんネ。
12/11(金) 『手帳の選び方』
お店に行くと、たくさんの手帳が並んでいますが、
どれを選んだらイイのか迷われる方も多いそうです。
サイズで選ぶ場合、文庫本サイズの『A6』、単行本サイズの『B6』、
教科書サイズの『A5』、ノートサイズの『B5』の4種類が基本です。
一般的に『B6』サイズは種類も多くて人気だそうです。
レイアウトで選ぶ場合、『マンスリータイプ』、『ウィークリータイプ』、
『デイリータイプ』などがありますが、“お仕事用の手帳”として使う場合、
『ウィークリータイプ』が多いそうです。
同じ『ウィークリータイプ』でもタイプがいくつも分かれていて、
人気が高いのが『バーチカル』タイプです。
『バーチカル』とは『縦の』とか『垂直の』といった意味で、
“縦に1日の時間軸”が印刷されています。
そのため、1日の予定がひと目で分かるようになっています。
同じように人気が高いのが『レフト式』です。
左側はスケジュール欄になっていて、1週間の予定が、
そして右側にはメモが書き込めるようになっています。
他にも『セパレート式』は1日ごとの記入欄が広いので、
日々の細かい予定が書き込めて、日記のようにも使えることから
人気だそうです。
いずれにしても手帳は1年間使うものですから、お値段とか
デザインだけでなく、じっくり選ぶことが大切だそうですよ。
私はレフト式が好きですネ。
左側にスケジュール、右側にメモが付いているものです。
昔の手帳を見返しましたら、その時々の情景を思い出して
懐かしくなりました。
手帳って、自分の人生が詰まった宝物になりえるものなんですネ。
■今週の感想
スマホでスケジュール管理ができるようになってから、
それまで手帳を使っていたのに、スマホに変わった方も多いそうです。
確かに持ち歩くことや、ペンで書き込む手間を考えたら、
スマホのほうが楽かもしれません。
中にはせっかく新しい手帳を買ったのに、
ほとんど使わなかったという方もいらっしゃるそうですよ。
手帳派の私としては、ぜひ手帳を使っていただきたいです(笑)
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない状況です。
どうぞ皆さま、引き続きしっかりと予防や対策をしてお過ごしください。
お互い体調には本当に気をつけましょうネ。
【お知らせ① 次週(12/14~)からのテーマ】
寒い時期、体を温めてくれる『スープ』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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