空にぽっかり浮かぶモノ、『雲』についてです。
■今週(8/10~8/14)のテーマ:『雲』
8/10(月) 『雲とは』
曇って何で出来ているんでしょうか?
その正体は”空気中に浮かぶ小さな水や氷の集まり”なんです。
空気中には水蒸気がたくさん含まれています。
空気が温められると、水蒸気は空高くまで上がっていきます。
でも、空は上がれば上がるほど気温がどんどん下がっていくので、
水蒸気は冷やされて、小さな水や氷の粒に変化していきます。
冷えたコップを置いておくと、コップの周りに水滴がつきますよネ。
これも空気中の水蒸気が冷やされて水になったものなんです。
それと同じ原理です。
このように、水や氷の粒がたくさん集まったものが雲なんです。
いくら小さな粒でも空気よりは重たいので、
普通なら空に浮くことはできません。
でも、空気が空高く向かう”上昇気流”と呼ばれる流れがある時は、
空気中に浮かぶことができるんです。
ところが、その水の粒がどんどん集まって重たくなってくると
浮かんでいるのが難しくなって落ちてきます。
それが雨なんです。
実は雲には色がありません。
白く見えるのは、太陽の光をあちこちに反射しているからです。
同じ白でも”雲の薄い・厚い”とか”雲のある場所”などによって
違って見えるそうです。
黒く見えるのは、厚い雲が太陽の光をさえぎって、
影になってしまうからだそうですよ。
私は空に浮かぶ雲を写真に撮るのが大好きなんですけど、
どうやって出来ているのか、分かったつもりになっていたことに
今日気づきました。
8/11(火) 『雲の種類①』
雲は形や高さによって、大きく10種類に分けられています。
一番高い所に現れる雲が『巻雲(けんうん)』です。
”薄く、ハケで書いたような雲”で、春と秋の空によく現れて、
風が強い日に出来ます。
筋(すじ)のように見えることから『筋雲(すじぐも)』とも呼ばれます。
『巻積雲(けんせきうん)』。
”薄くて小さなかたまり”が集まって出来た雲です。
時には”さざ波”のような状態になります。
小さなかたまりがまるで魚のウロコのように集まっていることから
『うろこ雲』や『いわし雲』とも呼ばれています。
特に秋によく現れるため、秋を代表する雲です。
この雲が現れると、翌日以降に雨を降らせることがあります。
『巻層雲(けんそううん)』。
薄いベールのような雲です。
低気圧が近づくと出来やすく、雨を降らせることも多い雲です。
『巻雲』、『巻積雲』、『巻層雲』はいずれも高さ5キロから13キロの所に
現れるため、『上層雲(じょうそううん)』というグループに分けられます。
上層雲は氷の粒で出来ています。
また上層雲と呼ばれる雲の名前は
いずれも『巻』という字で始まります。
どうして“巻”という字が使われているんでしょうネ。
“グルグル巻く”という意味なんでしょうかネ。
8/12(水) 『雲の種類②』
『高積雲(こうせきうん)』。
雲の様子がひつじの群れのようにも見えるため
『ひつじ雲』とも呼ばれています。
『巻積雲(けんせきうん)』と同じように魚のウロコ状に見えますが、
『高積雲』のほうが1つ1つの雲の大きさが大きいです。
『高層雲(こうそううん)』。
空全体を覆う灰色の雲で、『おぼろ雲』とも呼ばれます。
この雲が現れると雨になることが多いです。
『乱層雲(らんそううん)』。
暗い灰色の雲で、一般的に『雨雲』と呼ばれる雲が
この『乱層雲』です。
まとまった雨や雪を降らせます。
『高積雲』、『高層雲』、『乱層雲』は、
いずれも高さ2キロから7キロの所に現れるため
『中層雲(ちゅうそううん)』というグループに分けられます。
いずれの雲もその時の気温によって、
氷または水の粒で出来ています。
この頃は雨といっても、急に大雨が降ってきたり、
昔の空の事情とはちょっと違ってきてますよネ。
こうして毎日違うお空事情がありますネ。
人の感情も一緒で、雨を降らせたりお天気になったり・・・
空も雲もいろんな表情があるんですネ。
私、空の写真を撮るのが大好きなんですけど、
ある日の雲は龍神さんに見えたり、鳳凰さまに見えたり、
いろんなものに自分が想像をめぐらせて撮るのが好きです。
8/13(木) 『雲の種類③』
『積雲(せきうん)』。
綿のようにモクモクと盛り上がった雲で、
『綿雲(わたぐも)』とも呼ばれています。
夏の晴れた日に、ポッカリと浮かんでいることが多いですよネ。
『積乱雲(せきらんうん)』。
高さが10キロを超えることもあり、大雨や大雪を降らせたり、
雷を起こしたりします。
『入道雲』、『カミナリ雲』とも呼ばれます。
『積雲』が大きくなると『積乱雲』になります。
『層積雲(そうせきうん)』。
細長く広がる雲がいくつも並んだ雲です。
『層雲(そううん)』。
最も低い所に現れる霧のような雲で、
山の中腹など主に低い場所にできます。
『積雲』、『積乱雲』、『層雲』、『層積雲』は
高さ2キロまでの所に現れるため
『低層雲(ていそううん)』というグループに分けられます。
低層雲、中層雲、上層雲・・・
何だか雲もマンションみたいに、住んでる層が様々なんですネ。
何となく雲で“あ~雨が降りそうネ”とか、お天気を見ますけども、
雲と私たちの生活って、ホントに長いお付き合いですネ。
これからも雲を見て、天気を読めるようになっていきたなと思います。
この時期ですとゲリラ豪雨などありますので、皆さま、お気をつけくださいネ。
8/14(金) 『飛行機雲』
『飛行機雲』は”飛行機が飛んだあとに出来る雲”のことです。
飛行機のエンジンによって吸い込まれた空気が燃やされたあとに、
排気ガスとなって空中に出されます。
その排気ガスの中の水蒸気などが小さな氷の粒となって
雲が出来ます。
また飛行機が上空高く飛んだ時、後ろの部分に
空気の渦が出来ることがあります。
この空気の渦が周りの空気の温度を急激に下げて、
水蒸気が冷やされることで、飛行機雲が出来ることもあります。
飛行機雲は飛行機が通過したあとに
必ず出来るわけではありません。
例えば、高さは『上空6000m以上』じゃないと
出来ないそうです。
他にも上空の温度や湿度、飛行機の排気ガスの温度によって、
飛行機雲が出来る時と出来ない時があるそうです。
このようにいくつもの条件が重なった時に飛行機雲が出来ます。
また飛行機雲は飛行機のエンジンの数によって、
雲の本数も違ってくるそうですよ。
ちなみに、飛んでいる飛行機の窓からは
飛行機雲は見ることはできません。
なぜなら、排気ガスの水分が凍って雲になるまでには
時間がかかります。
飛行機は時速約800キロのスピードで飛んでいるからです。
大地があって、海があって、空があって、雲がある。
思えば不思議なこの世界に、私たちは生きてるんですネ。
■今週の感想
連日、厳しい暑さが続いていますが、
皆さま、体調は崩していないでしょうか?
今年は熱中症と一緒に、新型コロナウイルスの対策も必要ですから、
とても大変ですが、お互い頑張って乗り越えましょうネ。
さて、今週のテーマは『雲』でしたが、
人間と同じようにいろいろな表情があって、
本当に不思議ですよネ。
そんな雲の写真を撮って、私のブログにアップすることもありますので、
そちらもよろしかったらご覧くださいネ。
追伸
木曜日(8/13)の夕方、東京では大きな虹、
それもダブルレインボーが見られました!
皆さまの心にも、幸せの虹がかかりますように・・・
【お知らせ① 次週(8/17~)からのテーマ】
大好きな果物の1つ、『ぶどう』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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