私のふるさと、茨城県が誇る名産の1つ、『納豆』について・・・
■今週(7/6~7/10)のテーマ:『納豆』
7/6(月) 『納豆の名前の由来』
『納豆』という名前の由来には、こんな説があります。
”お寺の台所” 『納所(なっしょ)』で、お坊さんが貴重なタンパク源として
納豆を作っていたところ、”納所で作った豆”ということで
『納所豆(なっしょまめ)』と呼ばれるようになったそうです。
この『納所豆』が縮められて『納豆』になった・・・という説です。
他にも、煮た豆を神棚にお供えしたところ、
神棚にあった”しめ縄”の端の部分が偶然、豆に触れてしまったそうです。
その際、しめ縄のワラについていた納豆菌の働きによって、
納豆ができたそうです。
それがとても美味しかったので、神様に感謝して
”神様に納めた豆”という意味を込めて、
『納豆』と呼ぶようになった・・・という説もあります。
納豆は『納豆菌』という人間の健康に役立つ働きをしてくれる菌を
茹でた大豆に吹きつけて、発酵させて作ります。
納豆菌は稲のワラや自然の中に存在しています。
納豆の独特のネバネバも納豆菌が作り出したものです。
このように”ネバネバの糸を引く納豆”のことは
『糸引き納豆』と呼ばれています。
当たり前のように『納豆』と呼んでいましたが、
このような由来があったんですネ。
私は今朝も元気に納豆を食べてきました。
茨城県民のソウルフードです。
7/7(火) 『納豆の種類』
納豆はいくつもの種類に分けられます。
例えば『粒の形や大きさ』で分けた場合、
『大粒』、『中粒(ちゅうつぶ)』、『小粒』、『ひきわり』といったように
分けられます。
大粒は粒が大きい分、食べごたえがあるのと、
大豆そのものの美味しさが味わえます。
それに対して小粒は粒が小さいため、かき混ぜやすく、
納豆の粘りやとろみが出やすいです。
またご飯の粒の大きさに近いため、ご飯と一緒にいただく時、
食べやすいのも特徴です。
そんな大粒や小粒の良いところを、両方楽しめるのが中粒です。
ひきわりを”普通の納豆を細かく刻んだもの”と思われている方、
いらっしゃるかも知れませんが、違うんです。
乾燥した大豆を”ひき臼”のようなもので細かくして、
皮を取り除いた状態にしてから発酵させたものです。
”大豆の皮がついていない”のが、ひきわり納豆の大きな特徴です。
また『豆の種類』でも分けることができます。
まずは『黄大豆(きだいず)』。
日本ではこの黄大豆のことを『大豆』と呼んでいます。
他にも”皮が緑色”の『青大豆』、”色が黒い”『黒豆』などを使った
納豆があります。
私もこの頃、青大豆や黒大豆の納豆を食べていますが、
お豆の味と食感がたまらないんですよネ。
私は粒の大きさは、小粒が食べやすくて好きです。
7/8(水) 『納豆の栄養価』
納豆には、おなじみのネバネバした糸を引く『糸引き納豆』と、
糸を引かない『寺納豆』があります。
中国が唐の時代の頃、留学したお坊さんが作り方を学んで
帰ってきたことから、『寺納豆』という名前が付いたそうです。
寺納豆は大豆と小麦と麹菌を一緒に塩水に漬け込んで、
熟成させて作ります。
塩味と旨味がミックスされた独特の風味があります。
寺納豆の代表的なものに、静岡県浜松地方の名産『浜納豆』や
京都の『大徳寺納豆』などがあります。
納豆は栄養価がとても優れています。
原料となる大豆にはタンパク質が豊富に含まれています。
他にもビタミンB1、ビタミンE、葉酸、カリウム、マグネシウム、
カルシウム、鉄分などが含まれています。
葉酸はビタミンB12と協力して、血液をつくる働きがあります。
このように栄養価に優れた大豆を、そのままいただくことが出来るのが、
納豆の大きな特徴です。
それに加えて納豆を作るのに必要な納豆菌は、
善玉菌として腸の中の調子を整えてくれる働きがあります。
また、納豆のネバネバに含まれる『ナットウキナーゼ』という酵素には、
血管の中で血液が固まってしまう血栓を
溶かしやすくする働きがあるといわれています。
納豆はよく考えられた栄養源なんですネ。
何もない時、ご飯に納豆さえあれば何となく満足感があるのは
栄養価が高いからなんですネ。
納豆って凄い!
7/9(木) 『水戸納豆』
私のふるさと、茨城県の納豆の中でも、
全国的に有名な納豆が『水戸納豆』です。
茨城県はもともと農家などで、納豆づくりが盛んなところでした。
その中でも水戸納豆の名前が知られるようになったのは、
明治時代になってからです。
『江戸時代、江戸の町では納豆が人気だった』ということを知った
水戸出身の笹沼清左衛門(ささぬま・せいざえもん)さんという方が、
納豆の商品化を考えました。
その後、苦労に苦労を重ね、何度も何度も失敗しながらも、
ついに独自の製法で納豆の商品化に成功しました。
そして1889年(明治22年)、笹沼清左衛門さんは
その納豆を『天狗納豆』という名前で売り出しました。
この名前は幕末の頃、水戸藩で改革派として活動していた
『天狗党』にちなんで付けられたそうです。
ちょうどこの年、水戸に鉄道が開通し、
たくさんの観光客が水戸にやって来るようになりました。
そこで駅前や駅のホーム、さらに水戸の観光名所『偕楽園』で
天狗納豆を売り出したところ、お土産にイイ!と大変な人気となりました。
こうしてお土産として持ち帰られた天狗納豆は各地で評判となり、
”納豆といえば水戸”というイメージが定着していったそうです。
その後、時代が変わっても水戸納豆は受け継がれて、
たくさんの人々に親しまれています。
”納豆といえば水戸”の理由も知らずに思っていたんですが、
そういう歴史があったんですネ。
美味しい納豆は全国にありますが、
私にとっては水戸納豆がやっぱり一番です。
7/10(金) 『7月10日は”納豆の日”』
『納豆の日』は数字の『7』を”なっ”、『10』を”とう”と読む語呂合わせから、
7月10日になりました。
元々は1981年(昭和56年)、関西納豆工業共同組合が
関西での納豆の消費を広めるために、
”関西地域限定の記念日”として定めたそうです。
その後、全国納豆共同組合連合会が1992年(平成4年)に
改めて7月10日を『納豆の日』と決めたことで、
全国的な記念日になりました。
そんな納豆を皆さんは、どのようにして食べていますか?
一般的には、刻んだ長ネギにお醤油とカラシという方が多いかと思いますが、
私はカラシではなく、ワサビを使います。
”カラシじゃなくて、ワサビなの?”と思われるかも知れませんが、
ホントに美味しいのでぜひやってみてください。
意外な組み合わせにビックリされると思います。
納豆にワサビを入れようと思ったキッカケですが、
お寿司屋さんで教えてもらいました。
私はこれを”雑穀米入りのご飯”にかけて食べます。
その場合の納豆ですが、私はふるさと茨城県の『黒豆納豆』が
大好きです。
納豆を最初に作った人って凄いですよネ。
あのネバネバが美味しくて体に良くて簡単で、三拍子揃った食材ですよネ。
これからも私は納豆愛好者として、ふるさとを応援していきたいと思います。
■今週の感想
茨城県出身の私にとって、納豆はソウルフードでもありますが、
知らないことが多かったです。
大豆の豊富な栄養と発酵のパワーをいただくことができる納豆は、
まさに元気の源です。
マグロやイカといった海の食材にも合いますし、
キムチを入れると、さらに発酵のパワーが加わります。
ご飯以外にも麺類に合いますし、
いろいろな食べ方ができますネ。
私はこれからも納豆のパワーで、頑張っていきたいと思います。
【お知らせ① 次週(7/13~)からのテーマ】
夏バテ防止にもオススメの飲み物、『甘酒』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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