空にかかる大きなアーチ、『虹』についてです。
■今週(6/29~7/3)のテーマ:『虹』
6/29(月) 『虹とは』
『虹』は英語で『Rainbow』、『雨の弓』という意味です。
フランス語では『arc-en-ciel(アルカンシエル)』といいますが、
これは『空に掛かるアーチ』という意味です。
漢字で表す時、もっとも一般的なのが『虹』という字です。
この漢字の成り立ちは中国で生まれたものです。
古代中国では『大きな蛇が天に昇って龍になる』といわれていました。
”その際、天を貫く時に空に作られるモノが虹”だと
考えられていたそうです。
『蛇』という漢字には『虫』という字が付いていますが、
この『虫』という字に”貫く””天と地をつなぐ”という意味の『工』が付いて
『虹』という漢字になったそうです。
虹が空に現れるためには3つの条件があるそうです。
①雨上がりで、水滴・水の粒が空にあること
②太陽が出ていて、太陽の光があること
③太陽を背にして、光が背中から当たること
この3つがそろった時に虹が見えるのだそうです。
『水の粒』は虹と大きく関係しています。
特に雨上がりの時は、空気中にたくさんの水の粒があります。
この水の粒に太陽の光が当たると、様々な色に分かれることで虹ができます。
虹を見ると良いことがありそうで、ウキウキしますよネ。
でも何で『虹』という字は”虫へん”なのか気になっていました。
”蛇、龍、天を貫く”そういった意味だったんですネ。納得です。
6/30(火) 『虹ができる理由』
虹は太陽の光が、水の粒を通り抜ける時にできるものです。
元々、光はまっすぐに進みますが、
水の中では折れ曲がる性質があります。
空気中にある水の粒に太陽の光が差し込むと、
水の粒の中で光は折れ曲がって跳ね返ります。
跳ね返った光は折れ曲がる角度によって、いろいろな色に見えます。
これが虹です。
水の粒には重さがあるので、空気中でじっとしているわけにはいかず
すぐに落ちて行ってしまいます。
ですから本当なら虹は、ほんの一瞬にしか見えないはずなんですが、
新しい水の粒が次々と絶え間なく落ちてくることで、
見ることができるのだそうです。
だから、私たちの目に映る虹というのは、
まるで滝のように落ちてくる、
水の粒を通して見える光・・・ということなんです。
虹は雨上がりのように、空気中に浮いている水の粒がたくさんあれば、
いつも見えるというものではありません。
その理由ですが、数ある光の跳ね返りの中で、
人間の目で見えることができるのには条件があって、
それは『42度以下の角度に水の粒があった時』だそうです。
この『42度』という角度の時、光が”アーチの形”に見えるので、
”虹=アーチ型”というイメージにつながったそうです。
虹が見えるというのは、なかなかの条件が重なってのことなんですネ。
7/1(水) 『虹の色①』
太陽の光が空気中に浮いている水の粒に差し込んだ時、
光が折れ曲がることで、虹ができます。
太陽の光は透明ですが、光が折れ曲がる角度によって、
色が変わって見えます。
日本では『赤』、『橙(だいだい)』、『黄』、『緑』、『青』、
『藍』、『紫』の7つの色といわれています。
そんなところから”七色の虹”と呼ばれますよネ。
この順番はアーチの外側から内側に向かっての並びです。
一番外側が赤で、一番内側が紫です。
この7つの色を覚えるのってなかなか大変ですが、
日本には”古くからの覚え方”というのがあるそうです。
それは”それぞれの色の漢字の読み方を音読み”にするというものです。
つまり『赤』は”せき”、『橙』は”とう”、『黄』は”おう”、『緑』は”りょく”、
『青』は”せい”、『藍』は”らん”、『紫』は”し”です。
これを並べると『せき(赤)・とう(橙)・おう(黄)・りょく(緑)・
せい(青)・らん(藍)・し(紫)』という言葉になります。
これを何度もくり返して、虹の色と順番を覚えたのだとか。
松田聖子さんのファンの方は『硝子のプリズム』という曲に
この『赤・橙・黄・緑・青・藍・紫』という歌詞が出てくるので、覚えているそうですよ。
『赤・橙・黄・緑・青・藍・紫』、どれも大好きな色です。
虹、Rainbowって、自然が見せてくれる美しいアートなんだと思います。
7/2(木) 『虹の色②』
日本では虹の色は『赤』、『橙(だいだい)』、『黄』、『緑』、『青』、
『藍』、『紫』の7つといわれています。
このように虹の色の数を7色と決めたのは、
イギリスの物理学者、ニュートンです。
ニュートンといえば、リンゴが木から落ちるのを見て、
『万有引力の法則』を発見したことでも有名ですよネ。
実はニュートンは光の研究でも、とても有名なんだそうです。
そして研究を進めるうちに、目で見えることが出来る光の色を
『ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ』の7つの音階と結びつけました。
ニュートンが発表するまで、虹の色は『赤』、『青』、『緑』の3つ。
または『赤』、『青』、『緑』、『黄』、『紫』の5つだと
考えられていたそうです。
ニュートンは、この5つの色に『藍色(インディゴブルー)』と
『橙色(オレンジ)』を加えることで、虹の色は7色だと考えました。
日本ではニュートンが発表した7色を虹の色としていますが、
海外では色の数が違うそうです。
例えばアメリカの場合、『藍』を除いた『赤』、『橙』、
『黄色』、『緑』、『青』、『紫』の6色。
ドイツの場合、さらに『紫』を除いた5色です。
アフリカの一部の部族のように、7色に『黄緑』をプラスして
8色と認識しているところもあります。
国よって虹の色って違うんですネ。
私はやはり、母国・日本の七色の虹がイイなぁ~と思います。
7/3(金) 『虹の色③』
古くから『7つある虹の色にはエネルギーを整えて、
邪気を祓う力がある』と言われているそうです。
また『虹の色の”7”という数字は、
7つの”チャクラ”を表している』という説もあるそうです。
チャクラとは”体にあるエネルギーの入口”のことで、
人はチャクラを開くことで、エネルギーを入れ替える作業、
いわゆる”浄化”を行うとされています。
『第1チャクラ』を表す色は『赤』です。
チャクラの位置は、お尻と下腹部の真ん中。
『第2チャクラ』の色は『橙(だいだい)』。
位置は、『丹田(たんでん)』と呼ばれる、
おヘソの数センチ下の辺り。
『第3チャクラ』の色は『黄』。位置は”みぞおち”。
『第4チャクラ』の色は『緑』。位置は”心臓や胸の中央”。
『第5チャクラ』の色は『水色』。位置は”のどや首の付け根の中央”
『第6チャクラ』の色は『藍』。位置は”額の中央”。
『第7チャクラ』の色は『紫』。チャクラの位置は”頭頂部”です。
このように虹の色は”チャクラを浄化するための色”として、
最強のカラーだと言われているそうです。
そんなところから”虹にはパワーがあって、
人々に幸運をもたらす・・・”と、言い伝えられているそうです。
私の友達は道を歩いている時に、右側に虹を見て、
ちょっとしたら、今度は左側に虹を見て
”2回も虹を見られた~!”と喜んだその日に
虹の夢を見たそうです。
そのあと、妊娠が分かったと喜んでいました。
虹ってすごいパワーがあるのかな・・・と思ってしまいます。
■今週の感想
虹を見た時って、子どもでも大人でも嬉しくなりますよネ。
そのあと、何か良いことがあるのかな・・・って思ってしまいます。
どうして虹ができるんだろう・・・と疑問でしたが、
いろいろな条件が重ならないとできないことが分かって、
だからこそ見ることができた時は、ワクワクするんでしょうネ。
今度、虹が見えた時は、虹からパワーを頂きたいと思います。
【お知らせ① 次週(7/6~)からのテーマ】
茨城県出身の私にとって、ソウルフードでもあります。
『納豆』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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