高田文夫のおもひでコロコロ

2026.02.12

第151回『心配は停止』

五輪はあるわ、選挙はあるわ、「替え玉ブラヴォー」は終わるわ――でバタバタしてて これに手をつけられずにすいません。
爆問の太田先生のハードさに比べれば私なぞハナクソみたいなものですが、
BEATLES以来の「A Hard Day´s Night」な太田光氏でした。
タイタン30周年でいつもよりでかい小屋(ハコ)で2日間開催。渋谷のLINE CUBEです。
さんま師を招いて さんま&太田の「古稀・還暦」
TBSの「笑いの日」のリベンジなのでしょう。
何しろお客が喜んでおりました。
たくさんの花を贈られ たくさんのプレゼントで祝福され 光代社長と爆問の三人は感慨もひとしおでしょう。
ここまで大きく しっかりと事務所を創りあげたのはみごとなものです。
しかし 後から入ったスケジュールでしょうが 2日間のライブののち 2月7日は選挙特番です。
ライブ、ライブ、日曜日は「サンジャポ」やってラジオの「日曜サンデー」4時間しゃべって そのあと選挙特番です。
私もこの辺の事情は知っておりましたし、何より 深夜の「JUNK」で太田本人が喋っていたのでもうバラして大丈夫でしょう。
「さんまさんと漫才やるんで緊張しててな そこに選挙もあるし 余計なこと言わなきゃいいな自分が。と思ってたら
さし入れの小さなお菓子に いつものようにひと言コメントが高田センセから入ったのよ。
そこには“心配してることの9割は起きないらしい”と書いてあったのよ。
グサッときて少し気も楽になったのに 2日後だよ、残りの1割が起きたのは。
俺の質問に高市総理が“あんたいじわるな人やね”
ア―――ッやっちまったよ」
まぁ私も「心配している1割は可成り起きるらしい」と書いておけば良かったか。
まぁそんな事より60なんだから身体にだけは気をつけてな。
太田の脳みそは国の宝とは言わないけど、都民の宝なんだからトホホゥである。
私が心配停止8時間で倒れたのが たしか62の時だから。太田大先生にも気をつけてほしい。1割の心配だけど。

そんな事より この最中に本が出た。
たしかシリーズで4冊目。
私はつかれた時、人生に悩んだ時、そっとこの太田大先生の本を読む。
ほとんどの事はこれ一冊で解決。
この人は人生の深みというものが分かっている。
なんたって よく分からないピカソ芸である。
「芸人人語」(朝日新聞出版)
私もその昔 本を出した時 談志師匠に文庫本の解説をお願いしたことがある。
もうハチャメチャでメチャクチャ。
当人も「自分で書いた原稿の中で一番の傑作は高田の本の解説」と言っていた。
私に対する訳の分からないヨイショがあって 文章の最後に
「私も人生につまずいたり 悩んだりすると必ず高田先生に電話をし相談する。
いつも電話をするのだが 高田先生はウンコをしていて電話に出てこない」
アハハ 下らないにもほどがあるだろ。
こんな〆めあるか。

本に関しては「東の太田に西の又吉」。
『ビバリー』にも来てくれて「火花」(芥川賞)以来10年のこの新作をプレゼントしてくれた。
昨日から読み出して半分来たが 登場人物がまぁ腹の立つ男や。
なにしろ関西人たちの会話がうまい。
「芥川」の筆とはどうなっているのか。
達者なもんだな。当日話してくれた相方の近況も面白かった。
そして又吉がCDと手紙を出し「センセ 前にビバリーにも何回かお邪魔してるフレンズの えみそん 知ってますか」
「勿論」
「新しいアルバムできたから持ってって下さいと渡されました」
見るとフレンズの「テン・シティ」
おまけにラブレター付き
又吉曰く「センセーの大ファンで よく皆なと飲むんですよ」とのこと。
この年令になってひとから想ってもらえるのは嬉しいもの。
おまけのDVD見たら メンバーと渋谷の「神泉」ばかり歩いてたな。
私と森田芳光のシマである。(東電OL!)

「太田と又吉ばかり読んでないで」と渡されたのがこの二冊。
清水ミチコ「時をかける情緒 まぁいいさ」
猫ひろし「東京ランニングコースガイド」
落語の中でも粋な姐さんがこうつぶやく。
「男が惚れる男でなけりゃ 乙(おつ)な年増は惚れやせぬ」
まったくだ。
この節 男連中から、もてて仕方がない。
バッテリィズのエースなぞ オレの本番が終わるのを見計らってニヤニヤやって来る。
「面白いから話しましょうよ」だと。

『ビバデミー賞』で癒着の「V4」を達成した我らが「不適切男」阿部サダヲ。
表彰状を渡したり賞品を渡したり。
その本番前 私にそっと「これ袖の下です。人呼んで『癒着計画』(大人計画だろ)。『忖度プロダクション』です。」と渡された紙袋。
家へ帰って開けてびっくり。
下の写真を見れば分かる通り なんと阿部クンお気に入りのデザインも色々とこっている高そうなシャツ。
なんと おそろいだったのだ。
この時代 この多様性。今どきおそろいの物を着てる人って居ないだろ。
これは嬉しい。
ひょっとしてクドカンもこれ着てるのかなぁ。
筆を止めてたら まだまだ情報はいっぱいあるのだが 肩がこってきたのでここまで。
すぐに次回書きます。
「週刊ポスト」やら「月刊Hanada」他様々書いてますので そちらもよろしく。
想えば22才の時から77才の今までず―――と忙しかったなぁ。
レギュラーと連載が途絶えた事はなかった。その間 舞台にも立ってたし。
今月の終わり(25日?)に出る「Hanada」に4頁「想い出の渋谷」について書いている。
相当面白いと思う。

落語ファンなら知ってる事ですが 演芸のぴあ、マニアックな「東京かわら版」(2月号)
表紙の下に小さな写真 亡くなった桃ちゃんこと桃太郎 そして私。
表紙をめくると「巻頭エッセー  落語と私」
ここに私という訳です。探してみて下さい。

2月13日

 

 

高田文夫

  • ビバリーHP導線
筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。