高田文夫のおもひでコロコロ

2025.08.28

第139回『高田文庫』

坂本九のCDが3枚入ったアルバム「坂本九」が出た。あれから40年の夏だった。
粋な人で落語ができる私を可愛がってくれた。

こういう人とのふれあいが 芸能人生にとって人としての財産である。
下は森田芳光展(11月までやっている)の立派すぎるプログラム。中はオールカラー、名シーンだらけ。
題して「はじめまして(^―^) 森田芳光」。
時々むしょうに会いたくなる。

「男の隠れ家」が昭和100年で なかなかしっかりした誌面作り。
題して「愛と感動があふれる不朽の名作映画150」
暑き夜、あの頃を想い出すのもいい。

 

そこで今回は この3週間くらいで頂いたり送ってこられたり、また自分で書店で求めたものなど紹介していきます。
何人かに言われた「高田のブログ見て、あの本買ったけどやっぱり面白かったよ」なんて70代がチラホラ。少しは役に立ってるんだ。

私が「月刊Takada 2」を発刊したもので その影にかくれて まだ人の口にのぼらないものが数点。
「月刊Takada 2」‼ これだけ叫んでおけば出版ダッシュ 大丈夫だろう。

 

まずは「芸能」界わいから。

ダチョウ倶楽部 肥後ちゃんが出した本(小学館)。私が書いた帯コメントはウラにあった。

右は21歳でマイクを置いた山口百恵の話(朝日新書)

 

 

まさに歩く昭和史。元NHK杉山アナの「(アンチ)巨人、大鵬、卵焼き」
今でも相撲中継見てると後の方の さじきに杉山氏がいらっしゃいます。まだまだお元気。

 

さあ続いてはヤクザと落語家だ。

丸の内TOEIはなくなってしまったが我々の心の中の炎の中には いつでも東映はある。
岩にぶつかる波、そこへ東映の三角マーク。
「義理かく、人情かく、ケツもかく」と誰かが言った三角マークだ。

 

噺家から漫才、浪曲まで寄席で撮り続けて30年の大記録。カメラマンの橘蓮二。
若き日より知りすぎているが初めて会った時「たちばな?」てっきり寄席文字の人かと思った。
「爆弾犯の娘」梶原阿貴が書いたシナリオ「桐島です」が載っているので一応記録として――。

 

「月刊Takada 2」送ってやったら私の高3の時のクラスメート(友人でもあった)でもある爆弾犯が喜こんで読んでいたそうだ。よかった。手紙も来たがどうやら車椅子生活らしい。

 

 

三角でも四角でもなく六角精児、ちくま文庫から2冊同時に出た

演技同様この人の文章には味とコクがある。借金から逃げる日々。あゝやだ。

 

 

たまには「俳句」や「詩」でも。昔から読んでいるが なにしろいいのだ。
歌舞伎町のチンピラ? 句会も皆なでやっている。
今回の本は なんとなんと給食のおばさんになって「給食のばさん」
無敵、北大路翼である。右は御存知、谷川俊太郎

一体どんな「をばさん」なのか、、、、、。

   いくら混ぜてもチキンライスの白いとこ

   検便のキットともらふ初任給

   タレまみれのトングを洗ひ残すなよ

   夏痩せの肩をエプロンずり落ちて

   一口の梨を千人分作る

   食パンの耳はいつでも冬である

 

いやぁ~ぶっちぎりでしたネ。

 

谷川先生の本には こんな言葉。

“幸せはささやかでいい、ささやかがいい、
不幸はいつだって ささやかじゃすまないんだから”

 

 

色んな人達の言葉を知りたいなら「トットあした」

黒柳徹子の自叙伝であるが皆さんの言葉。
向田邦子、渥美清、沢村貞子、永六輔らの言葉がいっぱい。

 

こうやって本を紹介してるのも、この中から一冊でも二冊でも気になるのがあったら書店で本を買って欲しいということ。
どんどん書店もつぶれていき、出版業界も大変なんです。新聞社もそうです。
いま電車に乗ってもスポーツ紙を開いている人は皆無です。下向いてスマホばかり。
「ラジオ」「活字」「舞台」と まさに私の仕事こそオールドメディア王。
TVを見ていたら古田新太が昔から今でもケータイは一切持たないんだと。
酒飲んで帰ったらFAXが1枚来てるから それを見て明日のスケジュールを知るそうだ。
太田光も一切ケータイを持たない。私もほとんどそうだ。それでも彼らは君らの収入の10倍や100倍は稼いでいる。
手ぶらだって稼げるんだ。要は脳味噌。

 

 

出版界は「昭和」ばかり。

「俺たちの昭和後期」
いつも読んでる「昭和40年男」の創刊当時の編集長が書いている。

「不適切な昭和」(葛城明彦)
昭和の時代のとんでもない現象、お話。コンプラなんて知らないよ時代。

 

 

出た!山中伊知郎・著
頁を開くとイワイガワ・ジョニ男やらタブレット純、ロケット団、中津川弦らの どうでもいい話。

 

 

それでは最後は大真打につとめて頂きましょう。やっと本らしい本が出て参りました。
東京のもの書きの永遠の憧れ。「永井荷風」御大です。
ひたすら研究している川本三郎が二冊にまとめてくれました。

 

「月刊Takada 2」もよろしく‼

 

 

8月29日

 

 

高田文夫

 

 

 

  • ビバリーHP導線
筆者
  • 高田 文夫
    高田 文夫
    高田 文夫

    高田 文夫

    1948年渋谷区生まれ、世田谷育ち。日本大学芸術学部放送学科在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道を歩む。「ビートたけしのオールナイトニッポン」「オレたちひょうきん族」「気分はパラダイス」など数々のヒット番組を生む。その一方で昭和58年に立川談志の立川流に入門、立川藤志楼を名乗り、'88年に真打昇進をはたす。1989年からスタートした「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」は4半世紀以上経つも全くもって衰えを知らず。