悲劇・喜劇・むずかしい芝居・歌・とぼけたトーク。
どんなジャンルでも達者だった。「芸」の神様に愛された人だった。
作品数が多すぎて選びようがないが西田の「芸道もの」が好きだった。
ソウルが流れる「ゲロッパ」
落語が流れる「タイガー&ドラゴン」
血が流れる「アウトレイジ・ビヨンド」
そして この一曲「もしもピアノが弾けたなら」
不思議なBEST3だ。
「タイガー&ドラゴン」では林屋亭どん兵衛師匠として息子に阿部サダヲ、弟子に星野源、昇太とズラリ。脚本は宮藤官九郎だ。
私は たった一人の弟子(荒川良々)しかいない高田亭馬場彦。
ライバルの噺家だ。
だけど結局、長瀬クンと岡田クンなんだよな――。
10月19日 三宅裕司のSET見に行ったら、こんなチラシが入っていた。
伊東四朗さんや私も喋ってますので よろしく(11月28日発売・扶桑社)。
今回のSETは なつかしいカバーポップスだらけで上機嫌。
「ルイジアナママ」やら「コニーフランシス」「坂本九」
私の隣の席に浅野ゆう子さん。互いに上機嫌。つい鼻歌。
そうそう。この笑顔を本屋でみつけたので嬉しくてすぐ買う。
ひとを明るくする人はいいですネ。
私は20代の頃 坂本九さんによく可愛がってもらった。NHKテレビで「こども面白館」という番組をやっていて ずっと台本を書いていた。
「高田ちゃんの台本は しゃべりやすいからいいネ。しゃべり手の気持ちがよく分かってるよ」なんて言われて嬉しかった。しかし あんな別れ方をするなんて……。
永六輔(本業は ほとんどお坊さん)は言っていた。
「どんな死に方でも事故であろうと人間の寿命なんだよ。寿という字が入ってるだろ。死んだ時が寿命。90才でも40才でも3才でも亡くなった時が寿命。3才でも寿命なんだ。その人が持って生まれた命なんだ。だから亡くなれば寿(ことぶき)。」
西田敏行も生ききったから76で寿命。
同い年の私は天国からブーメランだから もう少し……オレの寿はどっちだ――ッ。
若い連中が色々かまってくれるので楽しい。
10月22日(火)は「座・高円寺」にて「志の八・志の春の会」にゲスト出演。
19:00から。よろしく。
先週のタブレット純ゲスト出演が もう記事になっている(神奈川新聞)。
たしか「ビバリー」にも11月にタブレット純が来る予定。
「フリースタイル」という なかなか手に入らない雑誌に和田尚久クンという若い作家が いきなり私のこと、私との想い出など書いて送ってきた。見開き2P。題は「夏シャツの高田文夫」だとさ。
読んでて成程と勉強になったところが――。
クゥ~~ッ 素晴らしい分析だっ……て これで あってるのか?
人には色んな見方、見せ方がある。
10月21日
高田文夫
2025.07.21
第135回『月間Takada もう一冊!高田文夫』
ジャーン! 急告! 突然ではありますが 昨年6月刊行した「月間Takada」の「その2」が完成し発売なのです。 「月刊Takadaその2 もう一冊!高田文夫」が7月...
2025.07.04
第134回「爆弾犯の娘」
77才(喜寿)になったというのに身辺バタバタ落着かない毎日。孫と息子達ひきつれお祝いだからと食事会。 そんな所へ60年ぶりに爆弾犯からの便り。娘がこの度、本を出したのだ...
2025.06.23
第133回『喜寿カード』
前回ここに「長嶋茂雄死去」の読売新聞一面を載せたら、ある筋から「ダメだ」と。新聞記事って勝手に載せちゃいけないのか。この業界で55年もやって来て初めて知った。 他の人間...
2025.06.12
第132回『長嶋茂雄』
とうとう この日がやってくるとは。 「昭和100年」とは「さよなら長嶋」のことだったのか。 6月3日死去。当然「3」の日である。翌4日、長嶋の公式新聞「読売」の一面。...
2025.05.29
第131回『大の里』
みごと‼ 文句なし‼ これ程めでたい事は近頃あったろうか。親方稀勢の里以来8年ぶり 日本人横綱の誕生である。 ニッカン一面は13連勝で横綱を決定づけた瞬間...