フリーアナウンサーの上柳昌彦さんが登場。
いつもはインタビューする側の上柳さんに
アナウンサーを目指したきっかけからラジオ番組の裏側、
さらに、この4月から10年目に突入した番組
『上柳昌彦 あさぼらけ』についても伺いました。
※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。
上柳昌彦「あさぼらけ」 詳しくは、コチラ
著書:『居場所は“心(ここ)”にある』(扶桑社) コチラ から
『上柳昌彦 あさぼらけ』
ニッポン放送で放送中の『上柳昌彦 あさぼらけ』は
この4月で10年目に入り、自分の中で1番長い番組になった。
高田文夫先生が以前、「ラジオのワンクールは10年。
10年やって、テレビの世界で3か月ぐらいのもんだよ」
とおっしゃった。
だから、自分はまだ“よちよち”という感じ。
10年になるので、朝のルーティンが決まっている。
夜8時前には寝て、午前1時15分に起き、
ニッポン放送に来るのが2時25分ぐらい。
そこから皆さんからのメールを読んで、
だいたいスタジオには3時50分ぐらいに入って、
新聞を各紙読んでチェックする。
以前、食に関するスペシャリストの方にインタビューした際、
「朝ごはんは、起きて1時間以内に食べた方がいい、
1番最初はヨーグルトを食べるといい、」ということを聞き。
起きたらすぐにヨーグルトを食べ、
会社にきて、妻が握ってくれたおにぎりを食べながら
メールを読む。
時には、タンパク質を取るために魚肉ソーセージを食べるなど、
簡単に片手で食べられるものを摂取しながらやっている。
番組が終わってから、もう1個おにぎり食べたり、
バナナを食べたりとかしている。
『あさぼらけ』と上柳昌彦
「あさぼらけ」という言葉は、
徐々に夜が開けていく様を意味する。古い言葉で、
昔、高校の古典の時間に習ったのをふっと思い出した。
通常、アナウンサーが番組のタイトルを決められることは
そんなにないが、その時、電車に乗っていて、
たまたま、目の前をドクターイエローが通った。
これは縁起のいいことなのではないかと思い、
当時の局長に今タイトル考えたがどうかと言ったら、採用してくれた。
『ニッポン放送 上柳昌彦 あさぼらけ』の
ニッポン放送の「ポ」と「あさぼらけ」の「ラ」を
ちゃんと言えたかによって、その日が決まる。
去年3週間程、声が全く出せない状態になってしまい、
その後もやっぱ本当の声に戻ってないが、
その第一声で、その日の状態を探っている。
体のちょっとした不調もつきあっていくしかない。
それを放送でも言い、あなたもそうなの?私もそうなのよ、
というようなやり取りをリスナーとしているところがある。
早朝のラジオは自分には合っている。
明確にどなたに話してるということがすごく見える時間帯。
だから、この時間が大好き。
アナウンサー上柳昌彦誕生!
高校生のとき、8ミリを持っていた男子がいて、
学園祭で、クラスの仲間と「ロミオとジュリエット」とか
「燃えよドラゴン」とか様々な映画のパロディみたいなものを撮った。
しかし、8ミリだったので、音が入ってないっていうことに気付いた。
どうするっていうことで、「お前、映像を見て喋ってくれって」と言われ
やってみると、自分が話したことで教室がどっと湧いた。
これが気持ち良かった。
いつもは勉強もさほどできない、スポーツもできない、
さして存在価値のない自分が、この瞬間、楽しいな、
こういうことを一生できないかなと思った
その時、先生も、喋るのが向いているじゃないかといってくれた。
喋るって仕事ってどんなことがあるかきいたら、
アナウンサーとかではないかと言われた。
アナウンサーがなれると思ってなかったが、
ラジオ局に行きたかったので、ラジオの放送局に
いろいろ願書を出した。で、ニッポン放送に最初に受かった。
そこからの研修は大変だった。アナウンサーの学校とかに
行ってなかったので、一からだったので、本当に苦労した。
病とラジオと仲間
60歳のときに、人間ドックで前立腺がんの可能性があると言われ
検査をしたら、前立腺がんということで、摘出手術をした。
その5年後にあまりに頭が痛かったので病院行ったところ
脳の中の下垂体というところに腫瘍ができてる可能性があり、
その腫瘍から微量だが出血してるかもしれないといわれ、
内視鏡でその腫瘍を取る手術をすることになった。
大病を経て、何にも意識せずにふらっと外に出て、
風に当たりながら散歩したり、ちょっと1杯飲むということが
いかにありがたいことかがわかった。
3週間風に当たることができず
最初に病院の中庭に出てもいいよって言われた時の、
あの秋風の気持ちよさはちょっと泣けた。
闘病中、Creepy Nutsの「のびしろ」を見たら涙が出た。
あと、高倉健さんの「負けるかこの野郎」という言葉。
高倉健さんは南極や、八甲田山の雪の中など
厳しい環境の撮影の時に必ず「負けるかこの野郎」と思っていたという。
闘病中、その言葉も思い出し、「負けるかこの野郎」と思っていた。
あとは、シャンソン歌手のクミコさんがあったかい応援のメッセージを
書いてくださったりとか、人の情というものに、ほんとに泣けた。
検査に行くというのはとても大切なこと。
そして人間の持つ回復力はなかなかすごい、ということは申し上げたい。
ラジオの魅力
「あさぼらけ」という時間帯は夜と朝が入り混じる時間帯。
夜を徹して働いている方や、眠れぬ夜を過ごす方、
さあ、これから始まるぞっという方もいる。
それが重なるところで、とっても面白い。
ほんとにいろんな人間模様がある。
かつて、ウルフマンジャックという、アメリカのスーパーDJが、
「俺は、俺のトークで、聞いてる人の頭の中に、劇場を作っている。
その劇場にいろんな役をぶち込んでるんだ」と言った。
彼が思ってることと自分は一緒だと思った。
自分は聞いてる人の頭の中に映画のスクリーンを描いていただき、
その中にいろんな映像を思い浮かばせるようなおしゃべりができたらいい、
場合によってはそこに音楽すらのってるような、
おしゃべりができたらいいなと思っている。
『あさぼらけ』はこれが最後のレギュラーだと思ってやっている。
自分の体は毎日マイクの前というのがあっている。
毎日ここにいたい。
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