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2025.02.10

松井秀太郎さんが出会ったトランペット、そしてジャズへの転換

トランペット奏者の松井秀太郎さんが登場。

トランペットとの出会いやクラシックからジャズへの転換の経緯、

ジャズの魅力などを伺いました。

 

※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。

 

オフィシャルサイト コチラ

ライブの日程 コチラ

 

2nd Album
DANSE MACABRE
/松井秀太郎

 

 

 

2ndアルバム『DANCE  MACABRE』

昨年10月にリリースされた2ndアルバム『DANCE  MACABRE』からの

「Tiger March」は家にあるトラのぬいぐるみをモチーフにしている。

その子がジャングルだったり、強い虎が歩いてるようなところを想像し、

かわいい虎のイメージで書いた曲。

曲作りは、こういう曲書きたいなあというのがたくさんあり、

ボイスメモなどに、ちょっと鼻歌を歌ってた時に

思いついたメロディーをよく入れておく。

自分は、「トランペットを使って、歌を歌うように表現する」

ということをテーマにしている。

今回のツアーもコンサートホールだが、トランペットの響きというか、

音の美しさみたいなところをすごく大事にしている。

歌うようにということでは、トランペットは、唇を震わせて、

その振動を楽器に伝えてるので、

音が発生してるところが体の中にあり、

人間の声とすごく近い楽器だと思っている。

また、この3本しかないピストンを動かして音を出すので、

かなりの部分が体のコントロールで音を変える。

人が歌う時に優しく歌おうと思って歌うようなイメージに近く、

自分のこの気持ちをストレートに乗せることにおいて、

かなり適していて、すごく魅力がある楽器だと思っている。

 

 

ジャズとの出会い

2ndアルバム『DANCE  MACABRE』はニューヨークでレコーディングした。

一流の皆さんいて、憧れの場所だったので、

まさかこんなに早く、自分のバンドでできるとは思ってなかったので、

夢のような時間だった。

自分は高校時代はクラシックで、大学に入ってから、ジャズを専攻。

ずっとクラシックやってきて、オーケストラとかも大好きだったが、

ポップスだったり。ビックバンドだったり、そういう音楽の、

トランペットの何か輝かしいサウンドだったり、

クラシックとは違う音楽をやってる方々の演奏は

どうやってるんだろうというところが、すごく気になり、

何もわからなかったが、もう行ってしまえ、と思って大学に入り、

そうしたら、これが自分のやりたいことだと、はまってしまった。

ピアニストの小曽根真先生との出会いが大きい。

何もわからなくて、どうしたらいいのか、もう怖いなあと思ってた時に、

小曽根さんが、「今自分が吹きたい音が正解だから、

どうしようっていうことを悩むのではなくて、

今できることをやればそれが音楽になる」ということをおっしゃった。

実際にそうやっていく中で、

自分がほんとに真剣にその音楽に向き合うことによって、

一緒に音楽をやってる人たちが何をやってるかということがわかってきた。

そうすると、即興というか、どんどんどんどん違う、

自分が想像してなかった世界に行くことができるというか、

その魅力にはまってしまった。

 

 

トランペットとの出会い

トランペットの出会いは9歳。

小学校の金管バンドクラブに友達に誘われた。

全然トランペットやるつもりはなかったが、何の楽器をやりたいかをきかれ、

自分はトランペットしか知らなかったので、「トランペットです」って言ったところ、

トランペットやらせてもらった。

出会いは本当に偶然だが、気づいたらもうそれを吹く人生に。

ジャズの魅力は、こうしなきゃいけないっていうのがないこと。

もちろんいろんなルールはあるが、基本的に自分が何を吹くかっていうことは

決まっていないことが多いので、

自分のソロになったら、自分の言いたいことを言うことができる。

それによってみんなの演奏が変わっていき、音楽の展開が変わっていく。

なので、同じ曲を演奏しても、相手によっても、日によっても全然違う。

ライブではホールの響きによっても、お客様でも変わる。

お客さんもホールも全体で音楽を作っているという感覚がある。

ジャズの楽しみ方の一番は即興。

その演奏者自身も、曲が始まってからどうやって終わるかが

わかってない状態で始めるので、皆さんでその展開を一緒に作っている、

そんな気分になって楽しんでいただけたらと思っている。

トランペットはその音量だったりパワーの大きさではなく、

その音楽が持つエネルギーの大きさみたいなものを

どれだけ音に込められるかということを大事にしていきたい。

トランペットはすごく魅力のある、大好きな楽器。

 

自分にとっての音楽

中学校の時に絶対トランペット奏者になると決めて

音楽高校に通った。ずっとプロ奏者になりたいという気持ちがあった。

先生方にすごく恵まれた。すごく自由に育ててくださった

何かをこうしなさいって言われたことがあまりなく、

それは何故そうしてるのか、そうやってみたらいいんじゃない。

など、どうしたいのかを大事にしてくれる方で

そのおかげで、こんなにのびのびと自由に、

音楽というものを楽しめるようになった。

音楽のすごく自分が好きなところは、

自分の気持ちにすごく寄り添ってくれるところ。

落ち込んでたり、悲しい気持ちも肯定してくれる。

エネルギーにもなり、すごく寄り添ってくれる存在だと思う。

小さな頃からクラシックがすごく好きだったので、

普段聞くのはクラシックとかジャズが中心だが、

それこそ自分がジャズを始めるきっかけは、

JPOPの音楽に、トランペットが入ってるものがすごくかっこよくて、

こういう風に吹くにはどうしたらいいんだろうと思ったことだったので

ポピュラー音楽など、クラシック以外の音楽にも

すごく興味を持つようになった。

 

 

ライブの楽しさ

昨年10月にリリースした2ndアルバム『DANCE  MACABRE』に収められた

「Sign」は去年の全国ツアーの最後の公演の時にできた曲。

リハーサルにこの曲を持っていって、やってみて

今日これやろうということで演奏した

「ここから、新しいスタート」という意味を込めた曲。

ライブで演奏者が変わると全然違う。それがほんとに面白い。

曲が生き物のように動いていく。

演奏されることによって、生まれたものが成長していく

というイメージを持っている。

なんか違うとこに行きそうだなみたいなワクワク感

みたいなものがある。ここが面白い。

最高のものを目指そうとして。

1番決まってる完成形を作るということよりは、

その日始まってから生まれるものを新鮮な気持ちで楽しめるので

何回同じ曲を公演でやっても飽きない。

全然違う演奏になるので、そこがすごく面白いところだと思う。

やはり、ライブが1番楽しい。

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