脳科学者の西剛志さんが登場。
脳にいい食事、脳の老化を予防する生活習慣、
コミュニケーションに役立つ脳の話など
様々な角度から「脳にいい健康法」について伺います。
<西剛志さんの著書>
『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)
<西剛志さんの著書>
『脳科学者が教える集中力と記憶力を上げる 低GI食 脳にいい最強の食事術』
(アスコム)
<西剛志さんの著書>
『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか? 』(アスコム)
「受験フードマイスター養成講座」
「脳にいい食事術」
自分は、「うまくいく人とうまくいかない人との違いが何から生まれているのか」
ということを研究している。
ビジネスやスポーツで一流の人がいる一方、
なかなか結果が出ない人がいる。
その違いは脳の違いにあるということがわかっている。
食事のとり方がその一つ。
血糖値が上がりやすい食事を高GI食という。
高GI食をとると、血糖値が急激に上がり、
インシュリンにより急激に血糖値下がるという、
血糖値スパイクという現象が起こる。
沢山食べても血糖値が下がるので脳にエネルギーがいかない。
結局、眠くなったり、集中が続かなくなってしまう。
血糖値が急激に上がらない食事を「低GI食」という。
「低GI食」は脳に定常的にエネルギーを供給できるため、
脳のパフォーマンスを長期にわたって維持できる。
また、質の良い睡眠をとるとパフォーナンスがあがるが、
そのためには前日の朝食に何を食べたかが影響する。
セロトニンをだすトリプトファンというアミノ酸が豊富な食事をとると、
夕方にセラトニンがメラトニンという睡眠物質に変わり、
夜、ぐっすりと眠ることができ、翌日のパフォーマンスがあがる。
「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」
脳が老化する人と老化しない人がいる。
老化しない人がやっていることは60項目ぐらいある。
たとえば、新しいことをチャレンジする人は基本的に脳が若い。
いつも同じ人と付き合ったり、同じものを食べたり、
同じ場所の往復をしている人は脳が老化しやすい。
新しい刺激を得ることが大事。
また、食事のとり方でも変わってくる。
老化を防ぐためのサーチュイン遺伝子という若返り遺伝子がある。
これが活性化すると、認知機能が若返ったりする。
活性化のための食材が大きく7つあるが、
その中に日常的に使えるものが2つある。
それがかつおぶしやマイタケ。
これに含まれるナイアシンという物質が
サーチュイン遺伝子を活性化させる。
また、マグロのトロは2貫食べるだけで活性化させる。
魚に含まれる脂がサーチュイン遺伝子を活性化させる。
アセロラのジュースもサーチュイン遺伝子を活性化させる。
基本的にタンパク質系は割と老化を防ぐ。
お肉を食べるとよいと言われるが、65歳以上は特によい。
65歳以上になると、コレステロールが作れなくなる、
コレステロールは細胞の成分であり、
コレステロールがたりなくなると、脳が老化してしまう。
脳年齢と部屋の温度の関係
部屋の温度と脳年齢は関係している。
寒いと血管が収縮し、血圧が上がる。
血圧が上がると認知症のリスクが上がる。
高血圧にならないためには部屋の温度が重要。
特に18度以下になると高血圧になりやすくなる。
暖かい部屋に住んでいる人と、5度寒い部屋に住んでいる人では
脳年齢が10歳違う。
高温でも疲れやすくなる。18度から22度が理想的。
日本は冬場、お風呂場は9割の家が12度くらい。
これは脳を老化させる可能性がある。
「昔はよかった」と、昔のことを思い出すのは良い面がある。
昔のことを思い出すと幸福度上がる。
脳にとっては、ストレスがかかると老化しやすくなる。
懐メロを聞くこと脳にいい。
24歳前後に聴いた曲に自分の曲の好みが影響される。
20代ぐらいに聞いていた曲を聞くと、その時の幸せな感情がでてくる。
「コミュニケーションに役立つ・脳の話」
夫婦喧嘩もしない方が脳によい。
お互いに理解することが脳にいい。
自分と、相手が同じ世界をみていると思っているが、
研究から、全く違う世界を見ていることがわかっている。
3つのタイプがある。
ビジュアルが優位にはいってくる「視覚タイプ」。
言葉が残りやすく、聴覚が優位な「聴覚タイプ」。
もうひとつが、体で感じることが好きな「体感覚タイプ」。
これは、空気の感覚や、においが記憶に残りやすいタイプ。
夫婦間でタイプが違うと夫婦喧嘩に繋がることも多い。
たとえば部屋が散らかっていることも視覚タイプの妻は気になるが、
「体感覚タイプ」の夫は散らかっていてもビジュアルが
あまりはいってこないので気にならない。
夫の方に「想像で散らかっているゴミを自分の布団にくるんで寝てみてください」
といったところ、その瞬間気落ち悪さを感じ、相手のことを理解し、
けんかが減ったということがある。
バランス感覚は高度な認知機能を使う。
片足立ちは目を開けたままだと立てるが、
目を閉じると視覚情報がなくなるので、
純粋に体の感覚だけで重心を計算しなくてはいけない。
バランス感覚を鍛えると、認知機能をあげることができる。
「受験フードマイスター養成講座」
「受験フードマイスター養成講座」は
子どもの年齢、発達に合わせた「頭が良くなる食事」を理解し、
食事の方法やレシピなど、栄養士とタッグを組み、受験フードという
試験当日に最高のパフォーマンスが発揮できるような食事のとり方を
お伝えしている講座。オンラインでうけられる。
受験フードマイスター推進協議会が実施しているものを自分が監修。
自分はもともと人の体の仕組みを調べる科学者だった。
30代前半、結婚して3か月目で難病を宣告され、3年半闘病生活をしていた。
妻のためにも病気を治そうと思い、研究した結果、
最終的に脳に行きついた。
免疫系の病気だったのだが、
脳の使い方を変えることで免疫系が回復するという論文があった。
それをもとに自分もやってみたら、半年で完治。
自分自身を研究するより、
ビジネスやスポーツなどいろいろな分野で活躍している人を
研究したほうが早いと思い、
それを調べる会社を今から15年前に設立した。
難病を経験し、沢山の人に支えられていることに気が付いた。
初めて、自分が何をやりたいか、自分と向き合うことができた。
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