7月25日(月)からは、
作曲家・編曲家・音楽プロデューサーのnaoさんが登場。
音楽の世界にはいったきっかけ、
I WiSHの結成やヒット曲にまつわるエピソードなどを
naoさんの手がけた楽曲とともにお届けしました。
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サウンドプロデューサーの仕事
「明日への扉」は、川島あいさんとのユニット I WiSH の曲。
テレビ番組「あいのり」の主題歌として大ヒット。
自分は当時学生。川島あいさんと出会い、彼女のまっすぐな声と瞳に共感し、
まっすぐな曲をつくってみたいと思った。
たまたま「あいのり」の番組プロデューサーの耳にとまり、
音楽もピュアでいきたいというところにこの曲がはまり、主題歌に採用された。
肩書のひとつ、サウンドプロデューサーは、音源にする責任者。
いろいろなミュージシャンに声をかけ、レコーディングに立ち会い、
レコーディング後エンジニアと編集、マスタリングをし、納品するまで
最初から最後までしっかり管理し、いい作品を届ける。
一人ではできないので、ミュージシャンや歌手、エンジニアらにお願いし
作っていく。ミュージシャンのセレクトも行う。
自分はもともと小学校くらいから音楽を作っていた。曲づくりが楽しかった。
いただいた詞にメロディをつけることもあるし、
先にメロディをつくってあとに詞をかいてもらうこともある。
最近では、コライト(Co-Write)といって、一緒につくるということもある
どの方法も新鮮で楽しい。
ギターやピアノなど、楽器を変えて作曲するのも楽しい。
音楽との出会いと川島あいとの出会い
I WiSHの「ふたつ星」は、「明日への扉」でデビューをし、
明日への扉をひらき、その後二人が結ばれていく、という曲を
作りたいと思い、星に例えてつくった曲。
この曲のあと、二人は結ばれて永遠にという「約束の日」という曲を作り、
恋愛三部作になっている。
自分が大学生で、作曲家の見習い、駆け出しで、ボーカルを探していたときに
渋谷で路上アーティストだった川島あいと出会い、声をかけた。
彼女の路上ライブのサポートから始め、
人となりを知ってもらいながら、一緒に音楽を作りたいと伝え、
形になったのがI WiSH。
5歳からピアノを始め、小学生からオリジナルの楽曲を制作。
中学3年生のとき、シンセサイザーと出会い、
作曲にのめり込んでしまい、夜、ずっと音楽をつくっていて、
高校の授業はほとんど寝ていた。
17歳でヤマハ主催のコンテスト作曲部門でグランプリを獲得。
10代の時に500曲ぐらいつくっていた。
新人アーティストの発掘
甲斐名都さんの「同じ空を見上げてる」は、
ディズニーのアニメーション映画「BOLT」のエンディングテーマ。
ディズニーの夢と冒険と愛と勇気を・・・という依頼だった。
甲斐名都さんは声がまっすぐで伝わる言霊を持っている方で、
まっすぐ歌ってくださいとお願いした。
新人アーティストの発掘と育成をおこなっているが、
歌が上手いかというのは自分はあまり見ていない。
それよりも“声の成分”と“目力”をみている。
心に響く声の成分というのが自分の中にある。
話しているときにもでる。これを自分は聴いている。
また、まっすぐ表現したい、伝えたい、届けたいというパワーが
目から伝わるのが「目力」。
歌は声だけでなく、全身から伝えていく。
目の力というのはとても重要。
路上ミュージシャンをみているとわかりやすい。
立ち止まってもらうには何が大切かを考えると、
声の成分と、伝えたいというパワーが目から出ていることが
歌のうまさよりも大事。
歌はちょっと練習すれば、よくなると思う。
仕事の流儀
ericaさんの「あなたへ贈る歌」は半径2m以内の恋愛がテーマの曲。
まっすぐ目の前の人に、大切なことを伝えるイメージで
歌ってくださいとディレクションした
その時代時代で伝えたいことだったり
作品とのバランスなどを鑑みてテーマを決める。
自分の個性を出すプロデューサーと
アーティストや作品、時代に合わせるタイプのプロデューサーがいる。
自分は後者。
なるべく自分のプロデューサー色をださないようにし、
作品や声、アーティストを全面にだすように心掛けている。
多くの曲を作ってきたが、長くやっていると
今、いい曲ができたと思ったら、
自分が12年ぐらい前につくった曲と似ていたということもある。
音楽は、いろいろな世界につれていってくれるもの、
「記憶の目次」とよく言われる。
音楽を聴くと当時の光景や当時の匂いや当時の印象に帰ることができる。
音楽は常に寄り添っているもので、
タイムトラベルのようにすぐにその当時に連れて行ってくれる。
作曲の方法とこれからの音楽
ericaさんの「告白10カ条」は告白で伝えたいことを10個並べた曲。
ericaは告白ソングをずっと歌っていて、
それを凝縮して伝えられないかと思った。
音楽を作るのは、最近は喫茶店。
イメージし、思いついたらスマホで録音し、帰宅後楽器で落とし込む
ということをやっている。
もともと家にピアノがあったが、
幼稚園のときは、ハーモニカをふくのがとても楽しかった。
ここから音楽が楽しくなり、テレビで流れてくる音楽を再現したくなり、
ハーモニカで耳コピーをした。
それができるようになるとピアノでもできるのではないかと思い、
ピアノも弾くようになった。
しかし、小学生の時は、ピアノより、リコーダーが好きで
ずっとリコーダーを吹いていた。
全日本リコーダーコンテストで優勝もした。
その後、ピアノに戻って、全体のハーモニーを学んだ。
そして、ギター、シンセと、いろんな楽器に触れてきた。
この20年で音楽の聴かれ方が変わった。
YouTubeは全世界の人が見ており、サブスクリプションでいろいろな曲が
聴けるようになった。
言葉の壁は有るかもしれないが、J-POPを日本のみならず、
海外に伝えていくのがこの20年になっていくのではないかと思う。
自分は楽曲作りを続けていく。世界中の人に伝えていきたい。
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