
児童相談所常駐弁護士
東京都で初となるの児童相談所の常駐弁護士を任されている。
今までは東京の「都」が管理する児童相談所しか無かったが、
江戸川区・荒川区・世田谷区が「区」の単位で
初めて児童相談所を開設した。
より地域密着型で、多くの相談に親身に
対応できるようにするために開設された。
今までは、児童相談所はどこも忙しく、人材の確保は大きな課題だった。
法律の改正により区で開設できるようになり、
今は、毎日児童相談所に行き、児童福祉士と連携し、
様々な児童関連の業務のサポートやシステム的な部分を
後方支援している。責任の大きい判断をせざるを得ないこともある。
児童相談所常駐弁護士の役割
日々様々なケースの問い合わせが来ていて、
初めて直面する案件なども多い。
ケースワーカーと協力しサポートすることが大きな役割で
解決できたことや、納得してもらえたこと、
お子さんの表情が明るくなったなど、そのリアクション一つ一つが
仕事への原動力になっている。相談所に来る相談は様々で、
両親からはもちろん、学校や自治体などから情報を貰うことも多い。
場合によっては、親子を分離するような決断を強いられる場合もある。
そのために出来る事は、何より多くの人が子供を見てあげる事で、
自分の子供だけでなく、社会全体で気にかける事が大切だと考えている。
児童虐待の増加
残念ながら、児童虐待が増加している傾向にある。
家族関係や、子供だけでなく両親の問題も大きく、
経済や、失業の増加なども影響している。
現在は、夫婦間のDVを子供に見せること自体も
虐待になると法律で決まっている。
面前DVというもので、とても問い合わせが増えている。
保護者が虐待じゃないと言い張るケースも多いため、
子供の保護だけでなく、両親との面談や
お子さんの気持ちを代弁する事も多くある。
まずは、虐待ということを認めてもらうことからスタートする。
実際虐待は周知させる事が難しいが、
とてもやりがいのある仕事で、やってよかったと感じている。
弁護士を目指したきっかけ
弁護士になろうと思ったのは中学生の頃で、
当時は漠然となりたいと思っていたが、
夏休みの自由研究で、日本の裁判制度や
弁護士について調べていく内に意思が固まった。
今は、司法と福祉を繋ぐ役割を担っている。
自身の母が障害児の療育現場で働いていた
影響が大きい。とてもひどい境遇の障害児を見たときに
自分でSOSが出せない子供達を救いたいと強く感じた。
弁護費用を国が援助する制度もあるため、
気軽に相談できる場所があるということを
多くの人に知ってほしい。
全ての人が人間らしい生活を送るために
人の生活を支援する仕事で
とてもやりがいのある仕事だと感じている。
関わった子供が笑顔になったり、
親御さんが納得してくれたなど、
そのリアルな反応がやりがいに繋がっている。
実際多くの問題があり、多忙な日々を過ごしている。
多くの人を救えている反面、簡単には解決できないことも多い。
明るい事だけではない、という事が現実ではあるが、
可能な限り、今の仕事を続けていきたい。
自身も子育ての最中で少し厳しい場面もあるが、
多くの人が人間らしい生活を、そして、必要な支援を
受けられる社会を作りたい。自分の事で精一杯に
なってしまうのは仕方ないが、ふと周りの事、
子供の事を少しでも意識して欲しいと考えている。

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